2010年1月31日日曜日

首相、小沢幹事長問題を陳謝 子ども手当 未納給食費と相殺検討 県内を視察

 鳩山由紀夫首相は30日、地方視察の一環で訪れた甲府市内で、自身と小沢一郎民主党幹事長の政治資金問題については「ご心配をお掛けしていることに対し心からおわびしなければならない」と陳謝した。首相が小沢幹事長の問題に関し「おわび」を表明したのは初めて。一方、2010年度導入予定の子ども手当に関し、学校給食費などの未納がある場合には相殺できる仕組みを検討する考えを示した。 鳩山首相は同日、首相就任後初めて山梨県入り。甲府・岡島ローヤル会館で開かれた同党の輿石東幹事長代行の国政報告会で、自身と小沢幹事長の政治資金問題に言及。輿石氏の支持者らに対し「まさにお騒がせしているのは代表であり、幹事長だ」と述べ、陳謝した。 29日の施政方針演説で首相は自身の偽装献金問題について「国民に多大の迷惑と心配を掛けた」と陳謝したが、小沢幹事長の資金管理団体をめぐる政治資金収支報告書虚偽記入事件には一切触れなかった。これに対し野党などから批判が高まっていることが背景にあるとみられる。 一方、甲府・県地場産業センターで横内正明知事や市町村長と意見交換。市町村長から子ども手当の給食費などへの充当を求める声が出たことを受け、記者団に「こういう仕組みが何かできないか考えたい。そう簡単にできるかどうかは分からないが、具体的な要望に応えられる政府でありたい」と表明。「厚生労働省もいろいろ考えていると思う。長妻昭厚生労働相に聞いてみたい」と述べた。 ただ政府が29日に国会に提出した法案は支給額をこうした未納の差し押さえ対象とすることを禁止しており、調整は難航しそうだ。 鳩山首相は、甲府市宮前町の山梨大燃料電池ナノ材料研究センターも訪問。研究設備を視察後に県内学生らと意見交換し、同大で燃料電池研究に取り組む大学院生に対しては「(政府が目標とする)温室効果ガスの25%削減に貢献してほしい」と激励。甲州ブドウで染めた淡いピンク色のネクタイをプレゼントされ、早速着用するパフォーマンスも見せた。 このほか業界団体代表との意見交換、ワインやジュエリー、織物など地場産品の展示会場も視察した。 鳩山首相の「地方行脚」は23日の栃木県に続く第2弾。いずれも参院選の改選1人区で「夏の参院選に向けた動き」との見方も出ている。
2010年1月31日付(山梨日日新聞WEB)
続きは・・・http://www.sannichi.co.jp/local/news/2010/01/31/2.html

0 件のコメント: