2008年4月30日水曜日

福祉施設:障害者と高齢者を同時受け入れ NPO、きょう垂水に開所 /兵庫

 阪神大震災後、1人暮らしの高齢者向けに配食サービスなどを提供してきた主婦らのNPO法人が4月29日、神戸市垂水区星が丘3に障害者ケアも目指す「第2星が丘ホーム」を開所する。近くにはデイサービスなどの提供施設「星が丘ホーム」が既にあり、両施設でサービス対象をさらに広げた総合的な支援を目指す。
 星が丘ホームは震災前から垂水区の主婦、徳岡八重子さん(56)らが取り組んだ高齢者向けの給食宅配サービスが前身。震災後は高齢者向けに仮設住宅で給食サービスなどをしてきた。
 高齢者の孤独死が起きた仮設住宅よりも安心して生活できる場を設けようと、介護保険制度の開始を控え民家を改装し、少人数の高齢者で共同生活をするグループホームを計画。デイサービスと独自の宿泊サービスを組み合わせて99年に星が丘ホームを開設した。
 訪問介護サービスも始めたほか、不測の事態に備えて、職員は05年にはケアマネジャーの資格も取得。「困っている人を可能な限り受け入れよう」と運営してきた。
 第2星が丘ホームは、3階建ての2世帯住宅を借り、障害者と高齢者を同時に受け入れる計画。国の基準では両者を同じ階でケアできないため、高齢者向け通所介護サービスを始めて、エレベーター設置後に障害者も受け入れる。エレベーター費用など1000万円が不足しており、募金を募っている。
続きは・・・http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20080429ddlk28040422000c.html
2008年4月29日付(毎日新聞)

2008年4月29日火曜日

暫定税率復活 1日、ガソリン即日大幅値上げか

 政府、与党は暫定税率維持を盛り込んだ税制改正法案を4月30日に衆院で再議決する方針で、早ければ5月1日にもガソリン価格が大幅にアップする見込み。値上がり前に給油しておこうという駆け込み需要も高まっており、県内業者は対応に追われている。
 税制改正法案が再議決されて暫定税率が復活すれば、ガソリン価格は一リットル当たり二十五・一円上昇。さらに原油価格も高騰しており、県内の実際の小売価格は現在より30円~35円高い、160円から165円程度になりそうだという。
 値上げの時期について、鳥取市内のガソリンスタンドは「客足は遠のくことが考えられるが、5月1日から価格を上げざるを得ないだろう」と説明。
 県中部地区の業者も「小売業者の多くは4月1日から値下げして暫定税率分を負担した」として、1日から値上げする方針を固めている。
続きは・・・http://www.nnn.co.jp/news/080429/20080429001.html
2008年4月29日付(ローカルニュース)

草津宿場まつり

 第39回になる「宿場まつり」が、4月29日に行れてます。
当日はたくさんの人が来られて賑やかな草津になると思います。
当日イベント
 草津時代行列と題し、市民や映画村のプロが当時の服装に身を包み、
草津市役所から小汐井神社と経て、再び草津市役所に戻ってくるお祭りのメインイベントがあります。
 今年は綺麗どころの「大奥夢道中」も登場します。
大奥夢道中は市役所とは反対方向の伊砂砂神社がゴールです。
☆「草津宿場まつり 」の模様・・・http://ootsu.jp/syukuba.html

2008年4月28日月曜日

「指定医」来月取り消し 聴覚障害不正で札幌市、診断医を聴聞

 聴覚障害の身体障害者手帳の不正取得疑惑で、札幌市は4月28日、手帳取得者の診断にかかわった同市内の耳鼻咽喉(いんこう)科医(73)から弁明を聞く初の「聴聞会」を市役所で開いた。
 医師は診断の正当性を主張したが、同市は多数の手帳返還者が出ている事態を重視。市社会福祉審議会の開催を経て、5月中に医師の「指定医」取り消し処分に踏み切る。
続きは・・・http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/89845.html
2008年4月28日付(北海道新聞)

市民ら『凍結して』

 くしくも衆院山口2区補選が告示された4月15日に、後期高齢者医療制度での年金からの保険料天引きが始まった。有権者の反発は予想以上に強く、民主党県連幹部は「勝因は医療制度しか考えられない」と“作戦成功”ににんまりした。
 民主党は鳩山由紀夫幹事長が「もう高齢者はいらないと言わんばかりの法律だ」と批判するなど、新制度に集中砲火を浴びせた。当選を決めた平岡氏の選対幹部も「医療制度を取り上げてから聴衆の反応ががらりと変わった」と振り返る。
 防戦に回った自民党。4月20日に選挙区入りした福田康夫首相は「若い人も負担してくれる。高齢者も少しぐらい負担してもいいんじゃないかとの制度だ」と理解を求めたものの、数千人の聴衆は冷ややか。初当選を目指した山本氏の選対関係者が顔を曇らせた経緯がある。
 投票を終えた民主党支持の自営業女性(50)は「お年寄りに優しい社会を、と言うが政治家は口だけ」。自民党支持という農業の男性(62)でさえ「理解が得られるまで凍結した方がいい」。
 有権者への制度の説明に追われた山本氏は「有権者に理解してもらえなかった。期間が短かった」と選挙戦を振り返った。
 自民党県連の長谷川忠男幹事長は「民主党は批判ばかりで、対案を言うべきだ」と悔しがりながら「有権者が納得できるよう努力すべきだ」と政府や党本部の取り組みに注文をつけた。
続きは・・・http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008042802007184.html
2008年4月28日付(東京新聞)

『医療』に高齢者の乱 平岡氏 怒りの声『民意だ』

 高齢者の医療制度やガソリンの再値上げをめぐる政府の姿勢に、有権者は4月27日、怒りの声を上げた。福田政権発足後初の国政選挙で自民、民主両党の全面対決となった衆院山口2区補欠選挙。「お年寄りをいじめるな」と訴えた民主党候補に、政府・与党への批判という強烈な追い風が吹いた。 
 民主党前職の平岡秀夫氏(54)は投票終了直前の午後八時前、岩国市内の事務所に到着。ほどなくテレビで当選確実の速報が流れると「うおー」と大きな歓声。平岡氏は右手を何度も上げ、感極まった表情で頭を下げた。
 後期高齢者(長寿)医療制度の賛否を街頭アンケートで問うなど争点化に努めた。「さまざまな施策を『何とかしてほしい』と願う気持ちを受け止めた成果だ」と平岡氏。
 「今回の補選が直近の民意。福田政権がどう対応するか見極めたい」「(新医療制度は)いったん白紙にすべきだ」と語り、握手を求める支援者にもみくちゃにされると、ようやく笑顔を見せた。
 自民党新人の山本繁太郎氏(59)も岩国市内の事務所に待機したが、テレビの「平岡氏当選確実」のテロップに、詰め掛けた支援者から落胆の声が漏れた。
 陣営幹部も「医療制度の話題ばかりで候補者の顔が見えなくなってしまった」「想定外だった」と口々に指摘していた。
続きは・・・http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008042802007184.html
2008年4月28日付(東京新聞)

2008年4月27日日曜日

<障害年金>自民が配偶者加算を法改正へ

 自民党社会保障制度調査会は4月25日、病気やけがで日常生活が困難になった人に支給する障害年金について、受給開始後に新たに結婚したり、子どもが生まれた場合にも加算されるよう制度を改める方針を決めた。 障害年金は、障害基礎年金と障害厚生年金がある。
 年金額は障害の重さと受給開始時の家族構成で決まる。受給者の配偶者には、障害厚生年金から年額22万7900円、子どもには障害基礎年金から1、2子までそれぞれ同額を加算しているが、受給開始後に新たに家族が増えた場合は加算がつかず、「不公平」との指摘があった。 
 自民党は今後、対象者数などを試算し、議員立法での法案提出を検討する。厚生労働省によると配偶者加算を受ける人は受給者22万人中9万人、子どもの加算を受ける人は152万人中7万人いる。加算総額は約360億円。【佐藤丈一】
続きは・・・http://www.excite.co.jp/News/politics/20080425181100/20080426M10.013.html
2008年4月25日付(毎日新聞)

騒然長野聖火リレー 投げ込み・乱入など6人逮捕

 北京五輪の聖火リレーが26日、長野市内であった。ギリシャで採火された聖火を80人のランナーが4時間余でつないだ。チベット問題で世界中の注目を集めたため、中国人学生やチベットの支援者らが詰めかけて市内は騒然となった。リレーへの妨害行為も相次ぎ、6人が逮捕された。
 世界各地での混乱を受け、警察当局は当初予定の6倍の約3千人で警備にあたる厳戒態勢を取った。ランナーには中国側のスタッフ2人が伴走。透明のプラスチック製の盾を持った警察官数人が囲み、外側左右に約50人ずつ計約100人の警察官が人垣をつくる形で聖火を守った。
 第1走者は野球日本代表監督の星野仙一さんで、スケート選手の岡崎朋美さんらも登場。午後0時半に、マラソン選手の野口みずきさんがゴールし、聖火台に火をつけた。
 妨害行為もあった。タレント萩本欽一さんに対してチラシなどが投げ込まれ、神奈川県の男(30)が道路に飛び出した。卓球選手福原愛さんの時は、チベットの旗を持った台湾人の男(42)が列に飛び込んできた。ほかにも東京都の男(25)が飛び出して卵のパックを投げ込んだ。愛知県の男(63)がトマトを投げ込み、東京都の男(38)が走者の列に飛び込もうとした。
続きは・・・http://www.asahi.com/national/update/0426/TKY200804260001.html?ref=rss
2008年4月26日付(朝日新聞)

「値上がり前に給油したい」ガソリンの駆け込み需要本格化

 ガソリン税などの暫定税率が復活する見通しとなり、大型連休が始まった4月26日から安いガソリンを買い求めるドライバーの駆け込み需要が本格化し始めた。
 暫定税率が復活すると、5月以降、1リットルあたり25・1円の増税となり、卸価格の値上げ分と合わせて、30円程度の値上げを検討しているガソリンスタンドもある。石油元売り大手は「駆け込み需要は祝日の4月29日がピークになりそうだ」と予測している。
 東京・世田谷区の「環八通り」沿いにあるセルフ式のスタンド「エクスプレス八幡山SS」では、午前10時ごろから給油待ちの車が出始め、夕方までに多い時で10台ほどの車列ができた。客は通常の土曜日より1~2割多かったという。
 この日のレギュラーガソリン価格は1リットル=124円。同店の男性主任は「暫定税率が5月1日に復活すれば1リットルあたり30円近く値上げする可能性がある」と話すが、「周辺店が安いままなら別だ」と柔軟に考えている。
 スタンドから石油元売りへの石油製品の注文も増えている。出光興産では、26日配送分のガソリンなど石油製品の注文受付量が平年比29%増に達した。昭和シェル石油も前年より1割増、新日石もガソリンの注文は1割強増えた。
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20080427-OYT1T00133.htm
2008年4月27日付(読売新聞)

2008年4月26日土曜日

五輪=厳戒態勢の長野で聖火リレー、男が沿道から飛び出す

[長野 26日 ロイター]
 北京五輪の聖火リレーが26日午前、警察当局が4000人体制の警備を敷く中、当地でスタートした。リレーの最中に男が沿道から飛び出したものの、すぐに警察に取り押さえられた。
 小雨の降る中、沿道には数百人の中国人留学生らが「一つの世界、一つの夢、一つの中国」と書かれた赤い旗を振り、笛を吹いたりスローガンを唱える姿がみられた。
 中国人応援団とチベット支援者らの抗議グループとの衝突を避けるため、警察当局は両者をフェンスなどで分離。中国政府への抗議グループは主に長野駅周辺に集結したが、中国支援者と比べて数で下回っている。
 日本のテレビ報道によると、聖火リレーの支援者と日本の右翼系活動家らによる小競り合いで1人がけがをした。
 今回の長野聖火リレーは、当初、出発地として予定されていた善光寺が開催数日前に辞退したため、ルートの変更を余儀なくされていた。さらに、25日にはリレー出発地付近で、自称僧侶の男が刃物を所持し、銃刀法違反の疑いで逮捕された。
 18.7キロの同リレーには約80人の聖火ランナーが参加し、長野オリンピックスタジアムなど市内を走る。
 次の聖火リレーは韓国のソウルで行われる。
続きは・・・http://jp.reuters.com/article/sportsNews/idJPJAPAN-31532320080426
2008年4月26日付(REUTERSロイター)

2008年4月25日金曜日

長寿医療制度(後期高齢者医療制度)について

長寿医療制度(後期高齢者医療制度)について舛添要一厚生労働大臣が語ります。
ご覧になって下さい。
http://www.kantei.go.jp/

事故3年、安全誓う=追悼慰霊式-JR福知山線脱線

 107人が死亡、562人が負傷したJR福知山線脱線事故から3年となった25日、兵庫県尼崎市の市総合文化センターで、JR西日本主催の「追悼慰霊式」が開かれた。遺族や関係者ら約1500人が出席、犠牲となった人々の冥福を祈り、安全を誓った。 式典には遺族450人、負傷者320人が出席の意向を示し、JR西幹部のほか、冬柴鉄三国土交通相らも参列した。
続きは・・・http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008042500054
2008年4月25日付(時事通信社)

介護療養型老人保健施設とは…療養病床を転換 終末期ケアも充実

 この5月から新しい介護施設「介護療養型老人保健施設(療養型老健)」がスタートします。看護師が24時間配置されるなど、特別養護老人ホームや老人保健施設よりも医療が充実しているのが特徴です。
 療養型老健は、病状が安定した高齢者が入院する「療養病床」のある病院が転換する形でしか開設できません。背景には、療養病床を減らして医療費を抑制しようという国の方針があります。
 療養病床のある病院の多くは、かつては「老人病院」とも呼ばれていました。介護施設や在宅介護サービスが足りず、やむを得ず入院する「社会的入院」の人が多くいるとされました。
 療養病床を削減する方針が打ち出された2006年当時、全国に約35万床がありました。内訳は、約23万床が医療保険を使う医療療養病床で、約12万床が介護保険を使う介護療養病床です。
 医療の必要性が低いのに、介護施設より割高な病院に入院していれば、医療費の無駄になるだけでなく、本人の生活の質にも影響が出ます。このため、2011年度で介護療養病床を全廃し、医療療養病床も減らすことにしたのです。
 病床数の削減後、医療の必要度が高い人は医療療養病床へ、残りの人は有料老人ホームへ移ったり、自宅に戻ったりしてもらうことになりました。療養型老健は、こうした受け皿の一つとして新設されたのです。
 療養型老健には、入院するほど症状は重くはないが、たんの吸引や管を使って胃に栄養を送る「経管栄養」など、一定の医療が必要な高齢者が入所します。終末期のケア体制も充実させます。介護報酬は療養病床の時より最大で2割減り、利用者負担も下がります。
 配置される医師は、100床の場合で1人。療養病床では3人だったことから、病院関係者から「夜間に高齢者の容体が悪化した場合に対応できるのか」など不安の声が上がっています。様々な特例を生かせば改修を全くせずに開設できることから「病院と変わらないのでは」という指摘もあります。
 とはいえ、30年以上の歴史を持つ社会的入院の問題解決に向けて一定の前進があったことは確かです。施設の状況をよく調べ、必要な見直しをしていくことが求められます。(小山孝)
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kyousei/jiten/20080424-OYT8T00495.htm
2008年4月24日付 (読売新聞)

2008年4月24日木曜日

命あれば 「限界ない」

 107人が死亡した2005年4月のJR福知山線脱線事故から25日で3年。重傷を負い、両脚を切断した林浩輝さん(22)(兵庫県伊丹市)は今春、同志社大(京都市)を卒業し、東京で社会人生活のスタートを切った。
 通学のため伊丹駅から乗った1両目が、線路脇のマンションに突っ込んで大破した。原形を失った車内で地獄を見た。滴り落ちる血、息絶える乗客――。22時間も圧迫された両脚は壊死(えし)し、切断するしかなかった。病室で目覚めて知ったその事実に、「死んだ方がよかった」と絶望した。
 11か月に及ぶ入院生活。毎夜、39度の熱に襲われた。だが、友人たちは「どうなろうと、林は林だから」と励ましてくれた。リハビリを始めると、「限界はない」と実感できた。車いす、義足歩行、障害者用運転免許の取得。一つずつ克服する過程で前向きになれた。「母を泣かせたくない」と、家族には一度も涙を見せなかった。
 事故から1年後、キャンパスに戻った。次の春は就職活動に挑み、東京の広告会社に内定した。市民や高校生に向けて講演も重ねた。「生かされた命」への感謝を語り、「一日一日を悔いなく真剣に歩んで」と呼びかけてきた。
 東京で始まった一人暮らし。三たび巡る「4・25」は、都内の勤務先で、静かに犠牲者の冥福(めいふく)を祈る。「あの時味わった苦しみを思えば、どんなことも頑張れる」。自立して精いっぱい働く。それが、支えてくれた人たちへの恩返しだと思う。
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/zoomup/zo_080423_01.htm
2008年4月23日付 (読売新聞)

2008年4月23日水曜日

音楽療法士育成手厚く

資格取得へ支援団体設立
 音楽を通して心身の障害の回復や、機能の維持改善を目指す音楽療法士を養成しようと、彦根市の「淡海音楽療法ボランティア」は、「淡海音楽療法センター」を設立した。
 ボランティアとして、老人ホームでの実践研修や講演会の受講などを通し、経験を積むことができる機関は全国的にも珍しいという。
 「めだかの学校は 川の中~」。大津市内の老人ホームで、同ボランティア代表の呉竹英一さん(67)がギターを片手に歌うと、約30人のお年寄りは笑顔になり、一緒に口ずさんだ。
 「皆さんの学校生活はどうでしたか」と呉竹さんが話しかけると、「風呂敷で通っていました」など次々と返事が返ってきた。
 呉竹さんによると、認知症で寝たきりのお年寄りに大好きな賛美歌を聞かせたところ、子どものころの話をし、体を動かすまでに回復した例もある。音楽が脳を刺激し、記憶を呼び起こすという。
 同療法は、日本音楽療法学会が資格認定している。国家資格にする動きがあることや、中高生らから「どうしたらなれるのか」といった相談が相次いだため、育成にあたることにした。
 呉竹さんによると、資格認定を受けたスタッフ20人が受講者一人ひとりの時間や状況に合わせて、論文の指導や実践研修を行うという。3月末には同療法士を目指す中・高校生を対象にした相談会を開いた。今後、年2回行う予定。
 呉竹さんは「音楽療法はますます必要となる。多くの人の心を健康にしたい、という気持ちを持った療法士を育てていきたい」と話している。
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20080421-OYT8T00835.htm
2008年4月22日付 (読売新聞)

健保連 高齢者医療支援5000億増

赤字組合の1割保険料値上げ
 健康保険組合連合会(健保連)は21日、約1500ある大企業のサラリーマンらが加入する健康保険組合の2008年度予算の集計結果(推計)を発表した。
 高齢者医療制度の制度改正に伴う支援金は計2兆8423億円に上り、前年度比5094億円の大幅増となった。この結果、全組合の赤字額の累計は過去最大の6322億円に上った。
 健保連に所属する1502組合のうち、予算の報告があった1285組合のデータから全体額を推計した。赤字は2年連続で、前年度より3924億円拡大した。赤字の組合は、1502組合のほぼ9割にあたる1334組合に上る見込みだ。赤字の健保組合の大半は、積立金を取り崩すことで対応するが、赤字組合の1割程度は加入者の保険料を引き上げるという。
 支出の内訳をみると、75歳以上の後期高齢者医療制度などへの支援金が、前年度の老人保健拠出金と比べて1039億円増の1兆2874億円だった。
 また、退職者への拠出金や65歳~74歳の前期高齢者への支援金の合計額は、前年度と比べて4045億円増の1兆5537億円に上った。
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080422-OYT8T00301.htm
2008年4月22日付(読売新聞)

ファンコム、簡単操作のSDオーディオコントローラー「レッツ・サウンド」を発売

 簡単操作でSDオーディオプレーヤーを制御SDオーディオコントローラ レッツ・サウンドを発売手の不自由な方にも、音楽を楽しむ環境を提供 品 名:SDオーディオコントローラ 品 番:SC-PD01 愛 称:レッツ・サウンド カラー:ホワイト 希望小売価格(税込):44,940円  SDオーディオプレーヤー「D-snap」(SV-SD870N-W)(※1)とパッケージで販売 発売日:2008年5月7日 松下電器産業株式会社の社内ベンチャー会社、ファンコム株式会社(所在地:大阪府守口市八雲中町3-1-1、社長:松尾光晴)は、高齢者や手の不自由な方にも音楽を楽しんで頂くためのSDオーディオコントローラ「レッツ・サウンド」を5月7日より発売します。 「レッツ・サウンド」は、PanasonicのSDオーディオプレーヤー「D-snap」のボタン操作を補助する専用コントローラです。携帯用デジタルオーディオプレーヤーは小型化が進み、操作を行うためのスイッチ類が小さくなっています。また多機能化により操作も複雑になっています。高齢者や手の不自由な方をはじめ、神経難病患者や脳性まひなどの障がいを持つ方など、指先での細かな操作が難しい方にとっては、これらデジタルオーディオプレーヤーの小さなスイッチ類を思い通りに操作することが困難でした。しかし、手の不自由な方も、自分で音楽を楽しみたいというニーズは高く、より簡単な操作で利用できるデジタルオーディオプレーヤーを望む声がありました。 本製品は「大きなボタンによる操作」および「身体の可動部位に合わせた入力スイッチ(※2)による操作」の2種類のインターフェースを備えており、パッケージで販売するSDオーディオプレーヤー「D-snap」をセットすることで、より多くの方々に音楽を楽しんで頂ける環境を提供致します。 本製品は、障がい者福祉機器・最大手の川村義肢株式会社/パシフィックサプライ株式会社を通じて販売し、身体状況に応じた入力スイッチ(※2)などと合わせて提案させて頂きます。【主な特長】 1.5色の大きなボタンによる簡単操作 2.身体状況に合わせた様々な入力スイッチ(※2)(別売)による操作にも対応 3.Panasonicの最新デジタルオーディオプレーヤー「D-snap」に対応した専用設計により、デザインと機能性を両立※1 「D-snap」(SV-SD870N-W)は、インサイドホン、USB接続ケーブル、CD-ROMなどが付属されています。詳細はリリースをご参照下さい。 http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn080318-3/jn080318-3.html
※2 入力スイッチには様々な種類が用意されています。詳しくは販売元であるパシフィックサプライ株式会社へお問い合わせ下さい。
続きは・・・http://it.nikkei.co.jp/digital/news/release.aspx?i=187480
2008年4月21日付(デジタル家電&エンタメ:発表資料)

2008年4月22日火曜日

「うつ病で解雇」は無効 東芝に賃金支払い命令 東京地裁

 「東芝」(東京都港区)の工場で働いていた重光由美さん(41)が、長時間労働が原因でうつ病を発病したのに解雇したのは違法だと訴えた訴訟で、東京地裁(鈴木拓児裁判官)は22日、解雇を無効とし、未払い賃金など約2700万円を支払うよう東芝に命じる判決を言い渡した。
 重光さんの代理人の川人博弁護士は「業務が原因で精神疾患にかかった従業員の解雇が、判決で無効だと認められたケースは初めて」としている。判決後、記者会見した重光さんは「二度と起きないよう、会社は職場の環境を改善してほしい」と訴えた。
 判決は、重光さんがうつ病になった01年4月までの時間外労働は月平均90時間に上ったと指摘して、うつ病と業務との因果関係を認めた。また、重光さんの担当業務を増やしたことが症状を悪化させたとし、「心身の健康を損なわないような配慮をしなかった」と述べた。
 川人弁護士は「過労でうつ病を発症する人は多いが、裁判で戦い続けることが難しい現状もある。企業経営者に警告を発する画期的な判決だ」と指摘した。
 判決について東芝広報室は「会社の主張が認められなかったことは大変遺憾で、直ちに控訴の手続きをとった」とするコメントを発表した。
続きは・・・http://www.asahi.com/national/update/0422/TKY200804220286.html
2008年4月22日付(朝日新聞)

【ホンダ】バリアフリー2008に福祉車両や「歩行アシスト」を出展

 ホンダは、4月25日~27日にインテックス大阪で開催される「バリアフリー2008」に福祉車両や「歩行アシスト」などを出展する。 福祉車両としては、ゼスト車いす仕様車(リアシート付きタイプ)、フィット助手席回転シート車、ステップワゴン・サイドリフトアップシート車を出展。このほか、運転補助装置「HONDAテックマチックシステムDタイプ」、電動カート「モンパルML200】を展示。 参考出品として、「モンパル・シミュレーター」と「歩行アシスト」を発表する。 「歩行アシスト」は、脚力が低下した人の歩行をサポートする装置。独自の協調制御技術を採用し、歩行時の股関節角度センサーの情報をもとに協調制御を実施。モーターによりアシストを行う。 ベルト着用タイプのシンプルな構造としたほか、重量を2.8kg(Mサイズ)とするなど使い勝手にも考慮していいる。 一充填あたりの稼働時間は2時間(時速4.5km歩行時)。 バリアフリー2008では、希望者に「歩行アシスト」を装着してもらい、その効果を体感してもらう予定。
続きは・・・http://auto-g.jp/index.php/mo/News/ac/Detail/NewsId/9323
2008年4月22日付(AUTO GALLERY NET)

そして歩む<下> 両脚回復あきらめない

1年超す入院車いすの就職
愛犬と遊び、登山する日信じ
 指はまだ思うように動かない。手のひらを滑らせるようにして車いすの両輪を操る。
 午前8時半。東京・JR山手線の駅にほど近いマンションから、岡崎愛子さん(22)は職場に向かう。
 ヘルパーの助けを借りながら、身支度を整えるのに1時間半かかる。入社したばかりの会社まで1キロ。だが、都会の雑踏を車いすですり抜けるのは、まだ苦手だ。人波に立ち往生することもある。「間に合いますように」と、車輪を持つ手に力を込める。
 同志社大2年だった。川西池田駅(兵庫県川西市)から通学で乗った1両目が線路脇のマンションに突っ込んだ。救出された時、下半身の感覚がなかった。頸椎(けいつい)損傷の大けがを負った。肺も傷つき、人工呼吸器を着けた。
 医師は「脚を動かすのは困難」と言った。冷たくなった太ももをさすって泣いた。40度近い高熱も続いた。もうろうとした意識の中、病室の天井を見つめ、「元の体に戻して」「脚を動かして」と願い続けた。
 事故の3か月後、大阪府内の脊髄(せきずい)損傷専門のリハビリセンターに転院。回復の兆しはなく不安と焦りが募った。両親らが、散歩やコンサートに連れ出してくれた。「できないことは増えたけど、今から出来ることを増やしていけばいい」。自分にそう言い聞かせた。
 投げたディスクを犬がキャッチする「フリスビードッグ」が趣味だった。以前は60メートル投げられた。退院直前に愛犬「ダイナ」と参加した大会では15メートルがやっと。それでも、「きっと日常へ戻れる」と信じた。
 2006年5月、退院。入院期間は、500人を超す負傷者の中で最長の377日間に及んだ。
続きは・・・http://osaka.yomiuri.co.jp/tokusyu/dassen/jd80422a.htm
2008年4月22日付(読売新聞)

そして歩む<中> 60歳区切りの決意

パソコンで日記娘への「手紙」
CDの封を切ることが、父には今もできない。
 大学4年だった容子さん(当時21歳)を亡くした奥村恒夫さん(60)(兵庫県三田市)は、包装されたままのCDを仏壇にしまっている。事故前日、娘と2人で図書館を訪れ、貸し出しを予約したバッハの「無伴奏チェロ組曲」。
 事故後の6月13日、容子さんが迎えるはずだった誕生日にCDを買った。寂しくて、つらくて、娘の存在を近くに感じたい時に眺めてみる。でも、「包装を解けば、娘がどこかへ行ってしまいそうに思える」。
 妻(55)や近所の人たちは「仲良し親子」と呼んだ。図書館や買い物、食事にもよく一緒に出かけた。事故当日の朝も、携帯電話に「今晩行くの?」と夕食に誘うメールが届いていた。しばらくして「行こう」と返事したが、答えはなかった。
 事故後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断され、会社を辞めた。その後に就職した三つの会社も長続きせず、次々と退職。何度も「容子のいる場所へ行こう」と考えた。
 「うちの娘を殺しやがって」。先月、福知山線の車内で、思わず車掌に向かって叫んだ。JRが憎いからだけではない。乗客に聞かせたかった。事故を忘れるな、と伝えたかった。
 娘にあてた手紙のつもりで毎日、パソコンで日記を書いている。
 〈生きていたら、人生で一番楽しい時期ですね〉
 〈そろそろ帰って来い〉
 〈容子だったら今、誰(の曲)が好きになっていただろう。会いたい〉
 エジプト研究の学芸員を志した娘のため、遺骨を混ぜた粘土でオカリナを二つ作り、一つを人に託してカイロ近郊の土に置いた。もう一つは手元に残した。時折、娘の好きな「アメージンググレース」を吹く。娘と一緒に奏でている。そんな安らぎを覚える。
 「あの子が喜びそうなことなら、何でもしてやりたい」。それを縁(よすが)とすれば、生きていける気がする。
続きは・・・http://osaka.yomiuri.co.jp/tokusyu/dassen/jd80421a.htm
2008年4月21日付(読売新聞)

そして歩む<上> 娘の花きずな咲かす

後輩と語り合う思い出
 4月、若木が10輪の花をつけた。淡い黄色の、ふっくらとしたモクレン。
 「去年は1輪だけだったのに」。兵庫県丹波市の自宅の庭で、上田直子さん(69)は咲き誇る花に目を細めた。〈お母さん、元気に咲いたよ〉。そんな声が聞こえる気がした。
 脱線事故で亡くなった長女の平野智子さん(当時39歳)の一周忌に、智子さんの参加していた絵本の読み聞かせグループの主婦たちが植えてくれた。
 その木に並んで立つモクレンは18年前、智子さんが結婚の記念に手ずから植えた。毎春、純白の花を咲かせる枝の下に、上田さんは石造りの小さな祠(ほこら)を置いて娘をまつった。
 事故の4日前、グループの仲間との語らいで、智子さんが口にしたという。
 〈私がもし死んだら、お骨をモクレンのそばにまいて。花が咲いたら、みんなが見に来てくれるから〉                               子供のころから花が好きな娘だった。同県三田市に嫁いだ後も、庭に花を絶やすことがなかった。だが、中学生と小学生の3人の息子を残し、突然に逝った。
 二度と会えない。その現実に心が押しつぶされそうになる。床に就き、夫の秀夫さん(70)と娘の話をしない夜はない。天国との交換日記のつもりで、日々の出来事をノートに書き、智子さんに報告するようになった。
 一周忌を過ぎた母の日。真っ赤なカーネーションの鉢植えが届いた。「智ちゃんから?」。送り主は、娘が幼稚園に勤めていた当時の後輩、久保千都(ちづ)さん(41)(神戸市)だった。20年ほど前、自宅に遊びに来たことを覚えていた。
 お礼にかけた電話口から明るい声が聞こえた。「お母さん、ええ花じゃないけど」。お母さん――。娘からそう呼ばれる日は、もうないんだと思っていた。
 久保さんが1987年に勤め始めた神戸市の幼稚園で、智子さんは1歳違いの先輩教諭だった。快活な智子さんは、後輩を「ちぃちゃん」とかわいがった。翌年、教材用のカタツムリを捕りに丹波市の実家に泊めてもらい、お母さんの手料理もごちそうになった。
 智子さんが結婚退職するまで、いつも姉妹のように一緒だった。ケーキを食べ歩いたり、たこ焼きパーティーを開いたり。その「姉」を、脱線事故が奪った。
 実家にカーネーションを贈った後も、上田さんとはがきやメールを交換し、煮物や季節の食材を送り合った。事故から3回目の春が近づき、「お母さんに会いたい」と思いが募った。
 今月15日、上田さんは久保さんを自宅で迎えた。20年ぶりの再会だった。
 幼稚園勤務のころに智子さんがこしらえた「飛び出す絵本」を久保さんが持参してくれた。「手先が器用で園でよく作ってました。料理も上手で」。初めて知る我が子の横顔。ささやかな発見に、涙があふれた。
 「これからは、私を娘と思って何でも話して」。久保さんの優しい声が、帰らぬ人のそれに重なった。
 庭を、ふっと春の風が渡った。黄色い花が揺れた。「智ちゃんが笑ってる」。母の心も、弾んだ。
 107人が死亡した2005年のJR福知山線脱線事故から25日で3年となる。時を経ても鮮烈な、惨禍の記憶。遺族や負傷者は、失われた命への思いを胸に歩き続ける。
続きは・・・http://osaka.yomiuri.co.jp/tokusyu/dassen/jd80420a.htm
2008年4月20日付 (読売新聞)

2008年4月21日月曜日

激務の病院去り個別出張、フリー麻酔医が増加

 特定の医療機関に所属せず、個別に病院に出向いて手術時の麻酔を請け負う「フリー麻酔科医」が増えている。激務や待遇への不満から退職する勤務医が相次ぐ中、空前の売り手市場になり、年収5000万円を超える医師も少なくない。病院の多くは「手術ができないと死活問題」だけに、需要は高まる一方だが、「後進の指導や術前術後の患者管理など大切な仕事が忘れ去られる」と危ぶむ声もある。(社会部 竹村文之)
 「引っ張りだこで目が回るほど」。男性医師は、大阪、兵庫の民間5病院で手術をかけもちする。麻酔の診療報酬(通常6万1000円)から一定割合を受け取る契約だ。別の病院の急な依頼と合わせ、年間約700件をこなす。
 私立医大を卒業後、6年間所属した医局には、外部の病院から出張の依頼が次々寄せられた。「これなら仕事に困らない」と6年前に独立した。休日も関係なしに依頼があるが、収入は以前の2~3倍に。「勤務医時代は自分のペースで働けなかった。自分の腕で地域医療に貢献する誇りも失っていない」と胸を張る。
続きは・・・http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20080420p101.htm
2008年4月20日付(読売新聞)

2008年4月20日日曜日

揺れる障害者福祉:自立支援法2年/6止 支援を限定する障害程度区分 /和歌山

◇「不透明」「信用できない」戸惑う保護者ら
 「一人で歩けますか?」。知的障害の女性利用者(33)についての調査員の質問に、和歌山市の「くろしお作業所」の鈴木栄作施設長(40)は疑問を感じた。「できるできないを聞くだけで、どういう介助が必要なのかを聞く項目がない」
 障害者自立支援法の施行で、福祉サービスの利用に、障害程度区分の認定が必要になった。106の質問項目のうち、体の不自由さなどを問う要介護認定基準が8割近く。このため、知的、精神障害者の場合、障害程度が正しく反映されないケースが生じている。
 女性は中程度の区分3に認定。重度の自閉症で、感情の変化に応じた介助を必要とする。鈴木所長は「あまりに軽い。障害の程度は介護基準で測れない。根拠のない不透明な区分だ」と憤る。不服申し立てにも、複雑な手続きが必要なため、できないままだ。
 認定区分は利用できるサービスを決める指標となり、低く判定された場合は支援も制限される。例えば、ケアホームは区分2以上、重度訪問介護は区分4以上が対象。また、利用者1人当たりの報酬単価を決める基準にもなり、事業所にとっては収入にかかわる。
 認定は調査状況にも左右される。知的障害のある和歌山市の明渡哲人さん(28)は06年10月に区分4と判定されたが、3カ月後の再調査で5になった。2回目は、利用するケアホームの世話人が立ち会い、別の調査員が行った。母美津子さん(53)は「ころころ変わる区分は信用できない」と戸惑う。
 県の10障害者団体は07年10月、個々の障害者の生活ニーズに基づく支給決定の仕組み作りなどを国に求めるよう県に要望。厚生労働省障害福祉課は「より正確に障害特性を判定できるよう、区分の見直しに向けた実態調査の準備を進めている」と説明する。
 金川めぐみ・和歌山大准教授(社会保障法)は「最大の問題は認定の判断で支援が限られること。本人が自由に意思決定できる『自律』こそ障害者の自立であり、逆行している。生活における支援の必要度を反映する認定の見直しが必要だ」と話している。=おわり(この連載は清水有香が担当しました)
続きは・・・http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20080420ddlk30100424000c.html
2008年4月20日付(毎日新聞)

2008年4月17日木曜日

高齢者医療改革の切り札となるか「新たな医療制度」

ファイナンシャル・プランナー 山田 静江
 75歳以上の高齢者を対象とした後期高齢者医療制度(長寿医療制度)が、いよいよ今月からスタートしました。まったく新しい制度に変わるにもかかわらず、直前までその概要が周知されていなかったため、新制度の保険証が届かない、保険証を捨ててしまった、保険料をまちがって計算してしまったなど、あちこちで混乱が続いています。
 この新たな医療制度ですが、医療費の窓口負担割合や自己負担の上限などは、これまでとは変わらないとされています。今回は、変わった点を見ていきましょう。
●75歳以上の全員が加入
 3月までは、75歳以上の高齢者は「老人保健制度」の対象でした。老人保健制度は、単独の医療制度ではなく、国民健康保険や健康保険、共済組合など75歳未満が加入する医療保険制度に組み込まれていました。たとえば、正社員や役員として働いているなら「職場の健康保険の被保険者」、サラリーマンである子の扶養家族になっていれば「子の職場の健康保険の被扶養者」、それ以外は「国民健康保険の被保険者」というように、それぞれの制度に加入しつつ、各々の基準で計算された保険料を負担(扶養家族の場合は負担なし)します。そのうえで、老人保健の対象者には、別途「老人医療受給者証」が交付されます。
 治療を受けるときには、加入している医療保険の保険証(たとえば国民健康保険の保険証)と、老人医療受給者証を医療機関の窓口に提示することで、窓口での支払いが1割(現役並みの所得がある場合は3割)負担になり、入院時には自己負担の上限まで払えばいい、などの恩恵が受けられるという仕組みでした。
 新制度では、75歳以上の高齢者はすべて、健康保険や国民健康保険から離れて「長寿医療制度の被保険者」となります。治療を受けるときには、長寿医療制度の保険証が必要となるのですが、この保険証が届かないケースが相次いだため、各地で受診できないという問題も起きています。
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/fp/fp080417.htm
2008年4月17日付(読売新聞)

後期高齢者医療、重度障害者に事実上強制加入…10道県

 4月から始まった75歳以上を対象にした後期高齢者医療制度(長寿医療制度)で、例外的に加入が認められている65~74歳の重度障害者に関し、北海道、青森、山形、茨城、栃木、富山、愛知、山口、徳島、福岡の10道県が事実上の強制加入を求めていたことが16日、明らかになった。
 障害者の医療費の窓口負担を肩代わりする自治体独自の医療費助成を、後期高齢者医療制度に加入しないと打ち切るとしたためだ。
 16日に開かれた民主党の厚生労働部門会議で、人工透析を受ける腎臓病患者らで組織する「全国腎臓病協議会」が示した調査結果などで分かった。別の障害者団体からの出席者は「障害者の負担増につながる可能性があり、制度の説明も不足している」と指摘した。
 障害者の医療費は従来、全国的に大幅に負担が軽減されてきた。例えば、子らの被扶養者となっている障害者の場合、〈1〉自身が払う保険料が不要〈2〉老人保健制度(老健)の適用で医療費の窓口負担は1割〈3〉窓口負担にも自治体が独自の助成を適用――と、事実上、負担はゼロだった。だが、新制度の開始に伴い老健は廃止され、65~74歳の重度障害者は被扶養者をやめて新制度に加入するか、被扶養者のまま政府管掌健康保険などに加入し続けるかの選択が必要となった。
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kaigo_news/20080417-OYT8T00319.htm
2008年4月17日付(読売新聞)

2008年4月15日火曜日

電車のマナー…迷惑行為 心がけ次第

少しの気遣いで公共の場を安心の場に
 地下鉄の優先座席に座っていた身体障害者の女性(40)が暴力を振るわれ、席を奪われた話を3月16日付の「泉」で紹介したところ、読者のみなさんから30通近いメールや手紙などが寄せられました。同じような理不尽な体験をつづったものもあって、駅や車内の迷惑行為が身近な現実を改めて思い知らされました。
 その一人、滋賀県湖南市のヘルパーの女性(48)が〈いやな思い〉に遭ったのは、昨秋、孫(2)を連れて大阪の天王寺動物園に出かけた帰りのことでした。
 JR大阪駅を出た電車はがらがらで、女性は空いていた優先座席に腰かけました。ベビーカーを傍らに置くのにはちょうど便利な位置でした。間もなく疲れで眠り込んでいると、足をけられ、「どけ」と言うどなり声で目が覚めました。見上げると、60歳代とおぼしき男性が立っていて、「ここはお前らやのうて、わしみたいな年寄りが座るとこや」とまくし立てます。
 「言い争っては孫が起きてしまう」。女性はそう思い、黙って席を立ち、場をやり過ごしました。けれど、その後味の悪かったこと。〈二度と電車では出かけたくないと思います〉という手紙の結びにショックの強さがにじんでいました。
続きは・・・http://osaka.yomiuri.co.jp/izumi/iz80413a.htm
2008年4月13日付・・・(読売新聞)
(参考までに
008年3月16日付の「泉」・・・http://osaka.yomiuri.co.jp/izumi/iz80316a.htm
内容は・・・地下鉄内の暴力 悲しい「見て見ぬふり」
電車内の迷惑行為が後を絶ちません。マナー違反だけでなく、暴力を振るうケースも出ています。被害に遭ったという大阪府内の女性(40)から〈泣き寝入りするしかないのでしょうか〉とメールが届きました。
 今年1月11日午前8時ごろ、大阪市営地下鉄御堂筋線で起きた出来事がつづられています。〈前の優先座席が空いたので座ったところ、二人隣りに立っていた60歳位の男に両足をたたかれ、服を脱がさんばかりの勢いで引きずり立たされました〉
 通勤ラッシュ時。込み合う車内での突然の暴力でした。初老の男はそのまま空いた席に座り、寝たふりを決め込んだそうです。
 無理やり席を奪うなんて許される行為ではありません。周囲の乗客は助けなかったのでしょうか。詳しい事情をうかがおうと、女性と連絡をとりました。
 「手も足も悪いから、ずっと立っているのはつらくて……。一駅でも座りたいと思っていました」。待ち合わせをしたカフェで、女性は、地下鉄での出来事を話し始めました。
 言われるまで気づきませんでしたが、手首が曲がっています。「先天性多発性関節拘縮症」。関節の筋肉が収縮したまま伸びなくなる難病で、両手足に生まれつき障害があるのです。
 両足の長さが違うため腰に負担がかかりやすく、左足を少し引きずります。両ひじを曲げられず、握力もほとんどありません。電車が揺れると、立っているのも大変だといいます。
 少女時代、体育の授業は見学ばかりでした。いじめられたこともあります。それでも高校卒業後、銀行に入り、仕事を続けてきました。パソコンを右手でしか使えなかったり、受話器を落としてしまったりしますが、持ち前の明るさで補います。「家族や、多くの友人、同僚らに支えられているから」と話します。
 それが、あの日、勤務先の研修に向かう途中で悪意に遭遇したのです。
 事件が起きたのは、梅田駅到着時。電車ではいつも優先座席の前で空くのを待っていて、そのときも、次の淀屋橋駅で降りるまで腰掛けるつもりでした。
 「オレが座ろうと思ってたのに座るな。どけ。お前の座るところやない」。近くにいた初老の男にいきなりどなられての暴力。「手も足も悪いんです」と訴えても態度を改めません。非常通報ボタンがありましたが、恐怖で動揺して鳴らせませんでした。
 周りの乗客は「見て見ぬふり」だったそうです。隣に座っていた男性は不審そうに男を見ただけ。「相手にせん方がいい」と声をかける人こそいましたが、誰も注意してくれません。
 淀屋橋駅で下車して駅員に助けを求め、男の暴力行為を伝えましたが、電車はそのまま出発しました。
 「普通の人より早く筋力が衰えるから、楽しめるうちに色々挑戦したい」。そう思って音楽ライブやドライブによく出かけていた女性は、事件以来、満員電車が怖くなったといいます。
 地下鉄での通勤時は、途中の駅から発車する、すいた電車に乗り換えます。非常通報ボタンの近くが定位置になりました。
 勇気を振り絞って被害届も出しました。大阪府警が捜査していますが、男の特定には至っていません。
 市交通局によると、地下鉄の車内や駅で乗客が暴行を受けたケースは2006年度、御堂筋線で10件、全線で計22件を数えます。つらく、やりきれない思いを抱えるのは、この女性だけではないでしょう。
 「身体障害者だと理解してもらえたら、対応も違ったのか」と女性は自問しています。同様の事件を防ぐためにも、互いを思いやる気持ちをもっと大切にできないものかと思います。みなさんはどうお考えになりますか。


2008年4月13日日曜日

県内の医療・福祉系事業所25%増

企業統計調査 全国で最大の伸び
 県は、2006年の企業統計調査結果を公表した。県内の総事業所数は10万9589か所で、前回調査(2001年)と比べて、4.9%減少する一方、医療・福祉系の事業所数は25・1%の増加を記録し、全国の都道府県で最も高い伸びとなった。
 総事業所数は、景気低迷に伴い、前回調査時より5704か所減少した。全18業種のうち14業種が減少したが、高齢化で需要が高まる医療・福祉系事業所は、1236か所増え、6151か所となった。
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/news/20080413-OYT8T00122.htm
2008年4月13日付(読売新聞)

2008年4月12日土曜日

時刻表に改善求め、人権救済申し立て…色覚障害の弁護士

阪急電鉄(大阪市)の時刻表の赤色と緑色を用いた時刻表示は、色覚障害者には識別困難として、色覚障害を持つ京都弁護士会の白浜徹朗弁護士(48)が11日、京都地方法務局に人権救済を申し立てた。
 申立書によると、阪急の時刻表では特急を赤、準急を緑の四角で表し、中に白抜き数字で時刻を表示しているが、色覚障害者は両者を区別できないと指摘。早期改善に向けた話し合いの仲介を、同法務局に求めている。
 白浜弁護士は3月、阪急に改善を申し入れたが、確約されなかったと主張、「色覚障害者のバリアフリーを考える契機にしたい」と話し、阪急電鉄広報部は「当事者の意向を確認した上で、具体的な改善策を検討したい」としている。
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080411-OYT1T00628.htm?from=navr
2008年4月11日付(読売新聞)

阪急のカラー時刻表「色覚障害者に配慮足りない」

 特急や準急など電車の種別をカラー表示した阪急電鉄の時刻表は色覚障害者には判別しにくく、移動の自由を不当に制限するとして、京都市の弁護士が11日、京都地方法務局に人権救済を申し立てた。表示の改善に向け、同社との協議仲介を求めている。

続きは・・・http://www.asahi.com/national/update/0411/OSK200804110074.html?ref=rss

2008年4月12日付(朝日新聞)

「後期高齢者医療制度」で県内も混乱 各市町きょうから臨時相談

 75歳以上を対象に四月一日から始まった後期高齢者(長寿)医療制度で混乱が続いている。県内各市町は12日から臨時の相談窓口を設け、制度の周知徹底を図る。 (山田祐一郎)
 11日午後、福井市保険年金課を訪れた同市大手一丁目、無職酒井良信さん(83)は発行されたばかりの保険証を同日、病院帰りに紛失した。「新しい保険証が小さくて。ポケットに入れておいたのにどこかに落としてしまった」。ここ数日、風邪気味で「保険証がないのが不安」と再発行の手続きに来た。
 新制度については「何も分からん」とあきらめ顔。年金から保険料が天引きされることは既に聞いたが「生活できるのだろうか」と不安が募る。
 1日以降、同市には連日300人以上が窓口に相談に来ている。電話相談も絶えることがない。土日は午前9時から午後5時まで臨時窓口を設置する。
続きは・・・http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20080412/CK2008041202002975.html
2008年4月12日付(中日新聞)

スズキが電動車いす3万4600台リコール

 経済産業省は10日、「スズキ」(浜松市)が製造した電動車いすで、上り坂で突然停止してバックする事故が2件発生しているため計約3万4600台のリコール(無償点検・部品交換)を実施すると発表した。
 モーターの部品がすり減って停止してしまうことが原因。対象は2002~07年に「セニアカー」の商品名で製造・販売した「ET4D」「ET4E」「ET4F」の計約3万4500台と、自動車用品販売業「シーケー販売」(東京都)が「タウンパートナー」の商品名で販売した「EK40D」「EK40S」の計約100台。
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080410-OYT1T00711.htm?from=main4
2008年4月10日付(読売新聞)

2008年4月11日金曜日

障害者の健康に活用 向日 アロマセラピーとヨガのコラボ

 京都府向日市の障害者就労継続支援事業所が、アロマセラピーとヨガを組み合わせて心身をリラックスさせる試みに取り組んでいる。植物エッセンスの香りを利用したアロマセラピーとヨガ動作の組み合わせでより大きな効果が期待できるといい、さまざまな障害のある人や健常者が、伸び伸びと体を動かすひとときを一緒に楽しんでいる。
続きは・・・http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008041100039&genre=O1&area=K30
2008年4月11日付(京都新聞)

あゆ左耳 やっぱり聞こえてない

 デビュー10周年記念ツアーを行っている歌手の浜崎あゆみ(29)の聴力が回復してきたとされることについて、所属レコード会社のエイベックスは10日、本紙の取材に「聴力は一切回復していない」と説明した。 問題となったのは9日付のスポニチ本紙で左耳に入れたイヤモニターを何度も入れ直していたことなどから、完全に聴力を失ったとされた左耳が「奇跡的に回復していた」と報じた内容。これに対し、エイベックスは「左耳の聴力は残念なことに全く回復していない」と説明。年明けに浜崎本人が公式ファンサイトで明かした通り、担当医の説明によれば回復の見込みがないことをあらためて強調した。同社では「デリケートな問題を抱えた中、奮闘しているツアーなので、誤解を招かないようきちんと説明したかった」としている。
続きは・・・http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2008/04/11/01.html
2008年4月11日付(スポニチ)

2008年4月10日木曜日

暫定税率復活、42知事が賛成…読売アンケート

 読売新聞社は、ガソリン税などの暫定税率の復活や道路特定財源の一般財源化の賛否について、47都道府県知事を対象にアンケートを行った。
 47人のうち、暫定税率の復活については、42人が賛成し、反対はゼロ。青森、岩手、秋田、神奈川、京都の5府県知事は賛否を明言しなかった。
 一方、道路特定財源の一般財源化については、賛成は徳島県知事ら4人だけ。東京都知事ら11人が反対し、32人が賛否を明言しなかった。
 暫定税率復活に賛成した42人は、「医療や福祉、教育などにも影響を与える」(東国原英夫・宮崎県知事)などと窮状を訴えた。
 同じ質問で1、2日に実施した本社全国世論調査では賛成27%、反対57%となっており、国民と知事との認識の差が浮き彫りとなった。
 暫定税率の復活に賛否を明言しなかった5人のうち、達増拓也・岩手県知事は「一度下げた税率をまた上げるという選択は、更なる混乱を招く。必要な財源確保のあり方も含め考え方が整理されるのを見極めたい」と回答。松沢成文・神奈川県知事は「当面は暫定税率を復活させることが望ましい」とした上で、「各政党は道路整備のあり方など具体的な政策をマニフェストに掲げ、国民の審判を受けるべき」と主張した。
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080408-OYT1T00055.htm?from=navr
2008年4月8日付(読売新聞)

精神障害への正しい理解を 宇治のNPO 中高生向けに副読本

 精神障害について中高生向けに解説した「精神保健福祉サービスユーザー理解をすすめる副読本」を、京都府宇治市のNPO法人(特定非営利活動法人)「かわせみ」がこのほど刊行した。
 「誰にでもありうる」障害として多感な時期に正しく知ってもらうのが目的で、希望する学校に無料配布する。
 冊子は、精神障害として神経症(ノイローゼ)、統合失調症、うつ病など7つを紹介している。発達障害では「『他の人とうまく交流ができない』『じっとできない』など苦手なことは違います」などと特徴を紹介している。
 具体例として、受験勉強の反動で統合失調症になり、7年かけて大学を卒業した大学院生(25)や、激務で22歳から幻聴が聞こえ始めた男性(36)の体験も掲載した。決して「特別な病気」ではない精神障害の実際を伝えている。
続きは・・・http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008041000083&genre=F1&area=K20
2008年4月10日付(京都新聞)

特別支援教育士6年で14倍

 計算など特定分野の習得が著しく困難な学習障害(LD)など発達障害がある子どもに対応するため、専門的な知識や指導方法を身に付けた「特別支援教育士」の資格取得者が2064人に達し、初めて資格を交付した2002年の144人から6年間で14倍に増えたことが10日、分かった。取得者の6割を教員が占めているという。
 LDやコミュニケーションがうまく取れない高機能自閉症などの障害がある子どもは、文部科学省調査で小中学校のクラスに少なくとも1人はいる可能性があると推計されているが、周囲の理解不足からいじめや学級崩壊の原因になっているとも指摘されている。障害を発見したり、対応したりする方法を習得させる研修など学校側による支援の遅れが、資格取得の背景にあるとみられる。
続きは・・・http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008041000023&genre=F1&area=Z10
2008年4月10日付(京都新聞)

長寿医療制度:新保険証、141通返送 病院窓口では混乱も--名張・伊賀 /三重

 今月スタートした長寿(後期高齢者)医療制度で、名張・伊賀両市の対象者に送付された新保険証のうち、計141通が本人不在などで返送されていたことが9日、分かった。両市の窓口には「まだ届かない」との苦情のほか、「何のために使うものなのか」との問い合わせが殺到。病院窓口では混乱も起きており、市民への周知不足が浮き彫りとなった。【金森崇之】
 県内の同制度の事務を担当する県後期高齢者医療広域連合(津市)によると、新保険証は3月14日から同連合が計約21万通を順次発送した。配達記録郵便のため、長期不在など本人に直接手渡せなかった約1600通が返送された。
 返送分は各市町が対応することになっており、同連合は同月下旬、約1600通を29市町に転送。名張市(対象者約7600人)には40通、伊賀市(同約1万4000人)には101通が返送された。
続きは・・・http://mainichi.jp/area/mie/news/20080410ddlk24040365000c.html
2008年4月10日付(毎日新聞)

2008年4月9日水曜日

「国保減免」消える地域も 75歳以上の新医療制度

 4月から始まった75歳以上が対象の後期高齢者医療制度で、都市部の低所得者層を中心に保険料額が大幅に増える人がいることが分かった。制度の運営主体が市町村から都道府県単位に代わり、市町村独自の軽減措置が受けられなくなるためだ。保険料負担がゼロから年額1万円超や、5倍増のケースもある。
 75歳以上の高齢者の約8割は、これまで市区町村の運営する国民健康保険に加入してきた。一部の自治体は税を投入して加入者の保険料負担を軽減したり、低所得者や高齢者向けに減免したりしてきた。新制度は都道府県単位の「広域連合」が運営主体となり、こうした市区町村の軽減措置は対象外となる。保険料額は近く社会保険庁から通知され、一部の人を除き15日に年金から天引きされる。
 約113万人の高齢者が加入する東京都の広域連合によると、単身で厚生年金の平均受給額201万円の場合、国保の保険料は23区で年額3万円程度だったが、新制度では5万3800円と2倍近くに。市町村部でもほとんどの所得層で保険料が1.2~1.3倍に上昇する。公費投入が、新制度では3分の1近くに減るためだ。それでも、他と比べれば公費の支援は手厚く、保険料は全国で最低水準だ。一方、区部の高所得者層はこれまでより負担が減る。
続きは・・・http://www.asahi.com/health/news/TKY200804080334.html
2008年4月9日付(朝日新聞)

あゆ10周年にミラクル!左耳が回復

 浜崎あゆみ(29)がCDデビューから満10周年を迎えた8日夜、東京・国立代々木競技場第1体育館で記念公演を行った。アンコールで1万2000人の観客が代表曲「Who…」を合唱して祝うサプライズがあり、浜崎は感涙。フィギュアスケートの浅田真央(17)も祝福に訪れた。
 また、聴力を失ったとされる左耳もメモリアルデーに向け、回復していたことが分かった。  ファンからの思わぬ贈り物に驚いて口に当てた左手は、いつしか両目からあふれる涙を何度もぬぐっていた。スタッフから大判のタオルを渡されるほど、涙は止まらなかった。 1万2000人の大合唱。「Who…」は女子高生の教祖としての地位を決定付けたアルバム「LOVEppears」(99年11月発売)の収録曲。♪これからも ずっとこの歌声が あなたに届きます様にと…。その言葉は、作詞した浜崎がライブでファンへの思いを込めて歌いかけることが多い。この日は逆に、ファンから「あゆに届きますように」とささげた。 
 98年4月8日にシングル「poker face」でデビュー。以来、10年間で2000億円以上を稼いだ。トップを走り続けた心身の疲労は計り知れない。昨年末、体調を著しく崩し、恒例の年越しライブさえ、一時は危ぶまれた。 左耳も10年間のストレスと無縁ではない。関係者によると「いまも体調は万全ではない」という。だが、メモリアルイヤーに「自分の精いっぱいの歌声を届けたい」という思いが、ステージに向かわせた。ライブでは何度も左耳のイヤモニターを入れ直し、関係者も「どの程度かは分からないが、いまは聞こえているそうです」と話した。
続きは・・・http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2008/04/09/01.html
2008年4月9日付(スポニチ)

2008年4月7日月曜日

ウェルパルくまもと:総合保健福祉センターが完成--熊本 /熊本

 熊本市保健所や子ども総合相談室、障害児の療育支援を行う子ども発達支援センターなどが入った市総合保健福祉センター「ウェルパルくまもと」が熊本市大江に完成し、4月5日落成式があった。
 同市九品寺にあった保健所の老朽化を受け交通局跡地に約37億円をかけて建設した。
 5階建てで、熊本市の保健福祉の拠点として1日から稼働している。
続きは・・・http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20080406ddlk43040364000c.html
2008年4月6日付(毎日新聞)

特養 7割で看取り 終末期迎えた高齢者

 終末期を迎えた高齢者の看(み)取りを行う特別養護老人ホームが増えている。「住み慣れた施設で最期を迎えたい」という入所者や家族の要望に対応した取り組みで、平成18年4月に新設された「看取り介護加算」が後押ししている。
 今年3月末時点で看取りができる体制を整えたのは、県内の66施設のうち49施設と7割を超えた。医療体制が十分ではなく、以前は消極的だった施設でも、看取りへの取り組みが広がっている。 
 高齢者の生活の場である特養ホームは、常勤医の配置が義務付けられておらず、病院に比べ看護師も少ない。このため、多くの施設が看取りに慎重だった。医療経済研究機構(東京)の17年の調査では、終末期を迎えた入所者を「施設内で看取る」と答えたのは19・4パーセントにとどまった。「他の病院などに移す」は54.9パーセントだった。
続きは・・・http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20080407/11185.html
2008年4月7日付(北日本新聞)

年金問題:首相「誤解与えた」と謝罪 3月まで解決の公約

 福田康夫首相は7日の参議院予算委員会で、5000万件の宙に浮く年金記録に関し、政府が「2008年3月までにすべて照合し通知を終える」と公約しながら、依然持ち主の特定困難な記録が4割残っていることについて、「3月までに全面的に解決するといった誤解を与える表現もあった。(国民に)過分な期待を持たせたことでおわびを申し上げねばならないと率直に思っている」と謝罪した。民主党の内藤正光氏の質問に答えた。 
続きは・・・http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080407k0000e010047000c.html
2008年4月7日付(毎日新聞)

2008年4月6日日曜日

滋賀のがん患者団体が結束

 滋賀県内のがん患者3団体が結束し、県のがん対策を後押しする「県がん患者団体連絡協議会」の発足式が5日、守山市の県立成人病センターであり、患者の体験談と記念講演が行われた。
 発足会には「あけぼの滋賀」と「きらら会」「日本オストミー協会滋賀県支部」の会員と、県内のがん拠点4病院の医師ら計約60人が出席。会長に就任した「あけぼの滋賀」の菊井津多子代表が「患者の声が医療政策に反映される時代が来た。自分の体を信じ、来年の桜もみんな元気でめでましょう」とあいさつした。
続きは・・・http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008040600041&genre=O1&area=S00
2008年4月6日付(京都新聞)

公立93病院で入院休止、医師不足など理由に…読売調査

 地方自治体が設置している公立病院のうち、2004年度以降に少なくとも93病院の141診療科が、医師不足などを理由に入院の受け入れ休止に追い込まれていたことが、読売新聞の全国調査でわかった。
 さらに少なくとも49の公立病院が経営悪化などで廃院したり診療所への転換や民間への移譲など運営形態を変えたりしたことも判明。公立病院を拠点とする地域医療が、各地で崩壊しつつある実情が浮き彫りになった。
2008年4月6日付(読売新聞)
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080406-OYT1T00008.htm?from=main1

2008年4月5日土曜日

『頑張る姿見せたい』 『切られ役』から福祉の道へ

 時代劇俳優から自身の病などを機に、大学で福祉を学んだ菅原研治さん(40)が4月7日、東京都荒川区立南千住第二中学校で特別支援指導補助員に就く。
 子どものころから俳優にあこがれ、中学卒業後、東映京都撮影所入り。二十代はフリーとして、人気テレビ番組「水戸黄門」などで「切られ役」を演じてきた。10年前、脳梗塞(こうそく)に。4カ月間入退院を繰り返した時、同じ病室のリウマチに苦しむ高齢女性が、時代劇が始まるとテレビに見入っている姿を見て「ハッ」とした。
 「まだ切られ役かよ、とふてくされていた自分の芝居に対する姿勢は何ていいかげんだったんだと。こんなふうに見ていてくれる人のことを考えていなかった」
 退院後も激しい不安に襲われるパニック障害に見舞われたが、「生の時代劇をお年寄りに見てもらいたい」と、役者仲間とともに老人ホームなどの慰問を開始。
 ヘルパーの資格を取り、大学入学資格検定(大検、当時)にも合格。2002年に花園大学社会福祉学部に入学し、2006年には日本福祉大へ入学、昨年九月卒業した。在学中に、養護教諭免許も取得し、荒川区が募集した特別支援教育の補助員に採用された。
 発達障害の子どもらを指導する教員を補助する。「頑張る姿を見せることで、子どもたちに思い出をつくってあげたい」と願っている。 
  (小林由比)
続きは・・・http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008040590134910.html
2008年4月5日付(東京新聞)

2008年4月4日金曜日

高齢者ご注意、避けた方が良い薬のリスト 国立研究機関

 若者に比べて薬の副作用にさらされやすい高齢者向けに、避けたほうがよい医薬品リストを国立保健医療科学院の今井博久疫学部長らの研究グループがつくった。同科学院のホームページで今月上旬に公表する。患者の年代に着目して「不適切な薬」がリスト化されるのは国内初という。
 掲載されるのは、睡眠薬や解熱薬、降圧薬、抗血栓薬など約70種類で、医師の処方が必要な薬。65歳以上の患者には一般的に、このリストにある薬は避けた方がいいと、高齢者の診療にあたる医師らに対して推奨している。年を重ねると肝臓や腎臓の働きが悪くなり、副作用の影響を受けやすくなるためだ。患者や家族らにも気をつけてもらいたいと、一般に広く公表する。
続きは・・・http://www.asahi.com/health/news/TKY200803310352.html
2008年4月1日付(朝日新聞)

4月スタート 75歳以上を対象 後期高齢者医療制度  全員が保険料負担

 75歳以上のお年寄りを対象とした「後期高齢者医療制度」が4月からスタートする。対象者は従来の国民健康保険(国保)などから脱退して新制度に加入し、全員が保険料を負担することになる。同制度をあらためて整理する。 (杉戸祐子)
 「高齢者が新しく費用を負担するなんて。高齢者の医療費がかさんで長生きして申し訳ないと思う」。東京都内で1人暮らしをする女性(96)は新制度の導入にこう嘆いた。女性は中部地方で暮らす長男(68)の加入する国保の扶養家族になっており、これまでは保険料は負担せず、窓口負担(1割)だけで医療を受けてきた。ぜんそくとひざの関節痛で月に2回通院するほか、治療を受けたがんの再発がないか、定期検査を受けている。月ごとの医療費の自己負担は約千円という。
 女性の収入は2ケ月で約8万円の年金のみ。ほとんどが生活費に消え、外出費などは貯金を切り崩している。「ギリギリの生活をしている中で新しく保険料を徴収されるのは大変困る」
続きは・・・http://www.chunichi.co.jp/article/living/health/CK2008032802099025.html
2008年3月28日付(中日新聞)

知的障害者の再犯防げ、刑務所と福祉の「橋渡し」役育成へ

 刑務所を出所した知的障害者の円滑な社会復帰を目指し、全国に先駆け、知的障害者を受け入れてきた社会福祉法人「南高愛隣会(なんこうあいりんかい)」(長崎県)が、厚生労働省や法務省の支援を受け、刑務所と福祉施設の橋渡しをするスタッフの育成に乗り出した。
 
 知的障害のある受刑者については、身元引受先がないまま出所して再犯に及ぶケースも多く、「矯正」と「福祉」の連携に期待が高まっている。
 「これまで、行き先が決まらない出所者に刑務所ができるのは、最寄りの駅に送ることまででした」
 先月中旬、南高愛隣会が千葉市で開いた研修会。講師の法務省職員の話に、福祉施設や障害者就労支援センターなどで働く人たちが熱心に聞き入った。隣の部屋では、厚労省や社会福祉法人から来た講師が、刑務所職員らに障害者福祉の実情を説明した。東京の杉並区障害者雇用支援事業団から参加した木内妙子さん(49)は、「行き場がなく、短い期間で再犯を繰り返す人たちがいることを初めて知った」と話した。
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080403-OYT1T00148.htm
2008年4月3日付(読売新聞)

2008年4月2日水曜日

変わる4月 タクシー禁煙やガソリン値下げなど

 2008年4月からさまざまな新制度が始まるほか、各種料金の変動が起こる。光熱費や航空運賃、小麦粉などが値上がりするほか、後期高齢者医療制度の開始で低所得者の多くが負担増となるなど家計に響く新年度となりそうだ。一方、ガソリンは1リットル当たり19.5円値下げされる。
 県内市町村が公費で負担する妊婦健診は現行の2回から5回に増える。タクシーでは車内全面禁煙が始まる。 
【電気・ガス】・・・
 燃料費調整制度に基づき、電気やガス料金は値上がりする。沖縄電力では4~6月の        電気料金を1~3月に比べ、標準家庭で1カ月当たり126円値上げし、7580円にする。4~9月のガス料金は都市ガスが4月から一般家庭で10立方メートル当たり税込み42円上がって4298円になる。70戸以上の集合住宅に供給する簡易ガスは4月から150戸クラスの平均で10立方メートル当たり185円上がって5680円となる。
【国内航空運賃】・・・
 国内の航空運賃は平均約2・6%値上がりする。那覇~東京間の普通運賃は日本航空、全日空ともに4万800円で、昨年同時期より3400円の値上がり。那覇~石垣など離島の割引運賃は据え置く。
【ガソリン】・・・
 暫定税率の期限切れに伴うガソリン価格は県内は1リットル当たり19・5円の値下げとなり、各社の抱える在庫がなくなり次第、徐々に値下げされる。販売時に課税の軽油は4月1日から17・1円安くなる。 
【小麦粉】・・・
 沖縄製粉は4月21日出荷分から業務用、家庭用小麦粉の価格を約16~22%値上げする。家庭用は1キロ当たり19~20円引き上げる。
【タクシー】・・・
 県ハイヤー・タクシー協会と全国個人タクシー協会沖縄支部は1日からタクシー約5300台を全面禁煙車とする。
【後期高齢者医療制度】・・・
 後期高齢者医療制度は75歳以上の高齢者や65歳以上の一定の障害のある人が対象。保険料は都道府県の広域連合が設定するが沖縄は年間平均6万1805円となる。現行の国民健康保険と比べると、低所得者らの多くが負担増になる。 
【特定健診・特定保健指導】・・・
 40歳から74歳の医療保険加入者(家族を含む)を対象にメタボリックシンドロームに着目した健診と保健指導が実施される。
【妊婦健診】・・・
 県内市町村が公費で負担する妊婦健診が現行の2回から5回に増える。うち13市町村は1回2000円が利用者負担になる。 
【八重山かまぼこ】・・・
 八重山かまぼこは今月中旬ごろから約30%の値上げを予定している。業者によると調理の経費増や漁船の燃料費高騰による魚の値上げのほか、ゴボウが4倍、ニンジンが1.8倍の値上げに伴うもの。
続きは・・・http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-130709-storytopic-4.html
2008年4月1日付(琉球新聞)

年金減り、必需品は一斉値上げ 4月から暮らし直撃

お年寄りの年金の手取り額が減る一方で、牛乳やしょうゆ、電気・ガス料金などが一斉に引き上げられる――。4月から暮らしにかかわる制度見直しや、穀物相場の急騰を受けた生活必需品の値上げラッシュが始まり、国民の生活を直撃する。
●保険料の年金天引き
 4月1日から75歳以上の人を対象に「後期高齢者医療制度」が始まる。約1300万人の加入者の8割が国民健康保険から移る人たちで、これまで口座振替や市町村窓口で納めた保険料が原則年金から天引きされる。負担の増減は収入や住む地域で異なるが、1人あたりの平均負担額は月6000円程度の見込み。年金の手取り額は、その分減ることになる。
 会社員の息子らの保険に加入し、保険料を払ってこなかった75歳以上の約200万人からも保険料を徴収するはずだったが、激変緩和策として4~9月の保険料はゼロ、10月~09年3月は本来の額の1割に減免される。
 65~74歳の国民健康保険料でも約3分の1の市町村で年金天引きが始まり、10月にはほとんどの自治体が実施する。
 現役世代では、国民年金保険料がいまの月額1万4100円から1万4410円に上がる。
続きは・・・http://www.asahi.com/life/update/0329/TKY200803290243.html
2008年3月29日付(朝日新聞)