2009年10月29日木曜日

新型インフルワクチン接種、16日から 妊婦と基礎疾患ある人を優先

 新型インフルエンザのワクチン接種について県は28日、感染すると重症化する可能性の高い糖尿病やぜんそくなど基礎疾患のある人、妊婦への優先接種を11月16日から始めると発表した。
 健康危機管理室によると、対象者数は基礎疾患のある人が14万4000人、妊婦が8000人。かかりつけの医療機関に相談して任意で接種してもらう。費用は1回3600円。
 11月上旬に入荷予定のワクチン5万7400回分を、県内約1300の医療機関に必要数や規模に応じて配分。国は妊婦らへの接種を原則2回としているが、2回換算だと5分の1ほどの人しか接種できない。多くの人が接種できるよう、県は当面、1回接種で対応していく。
 12月17日には、1歳から小学3年生までの接種を開始。1歳未満の乳児の保護者、小学4年生以上と中高生、65歳以上は1月以降に順次、接種を始める。
 ただ、11月下旬以降も毎月2回、県に供給されるワクチン量は未定。同室は「供給量や接種回数の変更によって、各対象者の接種時期が変わることもある」と話している。
 県内の患者数が急増しているのを受け県は28日、各部局長らの新型インフルエンザ対策本部会議を開き、さらなる感染拡大に備えた態勢づくりを確認。野呂昭彦知事は「医療機関や市町などと連携し、県民への情報提供などに迅速、的確に対応せよ」と指示した。
 (平井一敏)
2009年10月29日付(中日新聞)
続きは・・・http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20091029/CK2009102902000003.html

【滋賀】インフル警報発令 県内全域で流行本格化

 県は27日、県内全域にインフルエンザ警報を発令した。新型インフルエンザの本格的な流行とみられ、県はあらためて感染防止を呼び掛けている。
 調査対象の医療機関から報告される患者数を19~25日で集計。1医療機関あたりの患者数が30人を超えた地域が、保健所管内で大津と甲賀、彦根、長浜となった。この地域の人口の合計が警報発令基準となる県人口の30%を超えた。
 保健所管内別では、長浜が1医療機関あたり37・59人と最多。甲賀が36・14人、彦根35・71人、大津30・36人と続いている。県は20日に県全域に注意報を発令していた。
 (林勝)
2009年10月28日付(中日新聞)
続きは・・・http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20091028/CK2009102802000001.html?ref=rank

2009年10月27日火曜日

酒井法子被告シナリオ通り?反省の弁

 覚せい剤取締法違反(所持、使用)の罪に問われた女優酒井法子被告(38)の初公判が26日、東京地裁で行われた。酒井被告は所持と使用について起訴事実を認め、反省の弁を述べた。夫で自称プロサーファー高相祐一被告(41)とは離婚し、生活を一新することを強調した。涙をこぼす場面もあったが終始淡々とし、想定問答を読み込んだような受け答えからは女優の一面も垣間見えた。迷惑をかけたはずの前所属事務所サンミュージックの相沢正久副社長(60)を情状証人に立たせるなど、酒井被告にとってはシナリオ通りだった。検察側は1年6月を求刑、即日結審した。判決公判は11月9日。
 ジャケット、スカート、ストッキング、パンプスと、法廷に現れた酒井被告は黒一色だった。ストッキングの色が濃く、左足首のタトゥーは見えなかった。髪を束ね、薄めのメークで、右手には白いハンカチを握りしめていた。右手にペットボトルを持って入廷した夫とは大違い。傍聴席に目を向け、裁判官に礼をして午後1時半、開廷した。
 人定質問や起訴状が届いているかの確認、職業の確認、罪状認否は「無職です」「(間違っているところは)ありません」などと、はっきり落ち着いて答えた。起訴事実を立証する検察官をじっと見つめる酒井被告。感情を抑えた表情だった。「はい」という短い返事でさえ淡々としていた。
 弁護人質問ではよどみない受け答えが続く。4年前に初めて覚せい剤を使い、昨年夏に使用を再開したという。「朝、昼、夜と動き回り、休む時間がありませんでした。私は周囲から期待されると頑張りすぎる傾向があります。その時も頑張りすぎていたのだと思います。疲れが取れ体が動くようになるので使いましたが、大変軽率な行為でした」と冷静に分析した。
 介護の仕事を学びたいとの意向を示し、保釈後に入院した病院で「『体に異常は見られない。依存はしていない』と言われました」とあえて強調。高相被告については「離婚してお互い更生する努力が必要。本来なら覚せい剤から引き離してあげるのが私の役目だった」と泣き、覚せい剤が身の回りにあった生活を変えるとした。高相被告が今後についてサーフィンと音楽をやりたいと答えたのに対し、酒井被告は介護の仕事を表明。堅実さをアピールすることを忘れなかった。
 情状証人として相沢副社長が証言台に立った。当初は解雇した立場もあり固辞したが、酒井被告側の強い希望で出廷した。後見人的存在として、期待されたようだ。都内にある介護福祉を専攻できる私大の資料を渡したのは相沢氏で「仕事でサポートできないがアドバイスしたい」と言うと、酒井被告も「介護は大変素晴らしい仕事」と応じた。相沢氏が「四半世紀、父親代わりの存在だった。情を断ち切れというのは難しい」と述べた時には、酒井被告のほおには一粒の涙。冒頭で「(職業は)無職」と答えたが、絶妙のタイミングの涙が、女優としての酒井被告を思わせた。
 しかし、検察官、裁判官質問になると、とたんに声が小さくなった。出入りする記者たちの足音、スケッチする鉛筆の音にすらかき消される。答えに詰まると「軽率で安易でした」と繰り返した。病院で「依存している形跡はない」と言われた根拠を聞かれると「根拠はうかがいませんでした」、逮捕されなかったら使っていたのでは? には、少し黙り「やめようと思っていました。でも、もしかしたら使っていたかもしれません」。冷静が揺らいだように見えた。
 午後3時半に閉廷後、酒井被告は、覚せい剤が見つかった南青山の自宅マンションに戻った。関係者によると、近日中に継母と長男との3人での生活が始まる。
2009年10月27日付(日刊スポーツ)
続きは・・・http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20091027-559850.html

2009年10月25日日曜日

新型インフル、ワクチン接種 いつごろ?どこで?

 新型インフルエンザのワクチンについて、医療従事者以外の20~50歳代の対象者は当面2回接種とする政府の方針が決まった。これまで、接種回数をめぐる議論は二転三転し、医療現場や自治体には、接種回数や接種時期に関する問い合わせが殺到している。ワクチンはいつごろ、どうすれば打てるのか。
                   ◇
 【Q】結局、何回接種なの?
 【A】20~50歳代の健康な医療従事者は1回。1歳から13歳未満は2回というのが確定している厚労省の方針。妊婦や持病のある人、中高生などは当面2回としている。ただし、妊婦と中高生について、各数十~100人規模の臨床試験を実施し、1回接種で効果が得られるかを調べる予定。結果次第で1回接種に変わる可能性もある。
 【Q】いつから接種できるの?
 【A】最優先の医療従事者は19日にすでに接種が始まっており、次に優先される妊婦や持病のある人などは遅くとも11月16日には接種が始まる。その後、12月前半には1~6歳の小児、12月後半には小学校低学年と続く。
 【Q】接種方法は?
 【A】ワクチン接種を実施する医療機関に電話で予約することが必要となる。接種が受けられる医療機関は今月中に各自治体がホームページなどで公開する。優先接種対象者であることを証明する書類が必要。持病のある人はかかりつけ医が作成する「優先接種対象者証明書」、妊婦や幼児などは母子健康手帳、中高生は学生証など。接種費用は1回が3600円で、2回目は2550円。

 【Q】接種の効果は?
 【A】ワクチンは感染を予防するものではなく、感染後に体内でウイルスが増殖するのを防ぐためとされる。季節性では健康な成人の80%で発熱などの症状が抑えられる。しかし、小児は20~30%、高齢者も34~55%と低い。一方、筋肉に力が入らなくなるギラン・バレー症候群など重い副作用も100万人に1例程度出るとされており、死者も毎年数人出ている。
 【Q】季節性ワクチンも打った方がいいの?
 【A】季節性インフルは例年、年末から翌年の5月にかけて流行する。今回はすでに新型インフルの流行が始まっていることから、季節性インフルがどのような流行をたどるかは不明だ。ただ、新型でハイリスクとされる、持病がある人や高齢者は季節性インフルでも重症化しやすいとされる。国産であれば季節性ワクチンとの同時接種も可能で、多くの専門家が季節性ワクチンの接種を推奨している。輸入ワクチンは季節性と製法などが異なるため、同時接種は当面、控えることが望ましい。
2009年10月25日付(産経ニュース)
続きは・・・http://sankei.jp.msn.com/life/body/091025/bdy0910250744000-n1.htm

2009年10月24日土曜日

南田洋子さんに長門一日中付きっきり

 21日にくも膜下出血で亡くなった元女優南田洋子さん(享年76)の遺体は22日、東京・世田谷の自宅内に安置され、弔問客が次々と訪れた。この日、夫の俳優長門裕之(75)が出演中の明治座「川中美幸公演」が休演日のため、長門は南田さんのそばに一日中付き添い、片時も離れることはなかったという。23日から公演が再開し、通夜が公演千秋楽の29日と1週間先に行われるため、遺体は保存のために別の霊安室などに移される予定という。
2009年10月23日付(朝日新聞)
続きは・・・http://www.asahi.com/showbiz/nikkan/NIK200910230010.html

ワクチン接種開始から4日間で「新型」重い副作用6件

 厚生労働省は23日、医療関係者に対する新型インフルエンザワクチンの接種開始から4日間で、意識低下や筋肉痛など、重い副作用(副反応)の可能性がある事例が6件報告されたと発表した。
 いずれも数日中に回復し、症状は季節性インフルエンザワクチンと同程度。厚労省は「今のところワクチンに問題があるとは言えない」としている。
数日で回復
 厚労省は19~20日、67病院の医療従事者2万2112人を対象に、ワクチン接種後の健康調査を実施。その他の医療機関から22日までに寄せられた報告も集計した。その結果、副作用の可能性がある例が32件確認され、うち6例が重い症状だった。32件中、16件にアレルギーの持病があった。
 6人の症状は、嘔吐(おうと)、両足の筋肉痛、一時的な意識低下など。ワクチンとの因果関係ははっきりしないが、1例は接種30分後に呼吸困難や血圧低下があり、副作用の可能性が高いという。
 健康調査での重い副作用の発生頻度は0・02%。季節性インフルの場合、昨年度約4740万人中、重い副作用の報告は121人(0・0003%)にとどまるが、厚労省は「打ち始めたばかりで念入りに調査しているため、数字が高めに出ている可能性がある。今の段階で頻度が高いとは言えない」と説明している。
2009年10月24日付(読売新聞)
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20091024-OYT8T00282.htm

2009年10月22日木曜日

(10/22)「母子加算」全額復活へ 生活保護、12月から

 生活保護の母子加算が12月から全額復活する見通しとなった。鳩山由紀夫首相は21日、首相官邸で記者団に「全額復活させなければならない。そのように指導していきたい」と表明。政府筋によると、長妻昭厚生労働相と藤井裕久財務相が電話で協議し、全額復活で合意した。厚労省が全額復活に必要な財源として約60億円を求める一方、財務省は半額への引き下げによる財源抑制を主張していたが、厚労省案で決着する方向だ。
 23日の閣議で2009年度予算の予備費を財源に充てることを決める見通しだ。母子加算は18歳以下の子どもがいるひとり親世帯の生活保護費に上乗せする仕組み。都市部では子ども1人なら月2万3260円。対象は全国で約10万世帯。今年3月に全廃されていた。民主党は衆院選マニフェスト(政権公約)で早期復活を明記していた。
2009年10月22日付(日経NET)
続きは・・http://www.nikkei.co.jp/senkyo/2009shuin/elecnews/20091021AS3S2103H21102009.html

2009年10月20日火曜日

南田洋子さんくも膜下出血で搬送、手術

 認知症のため療養中の元女優南田洋子さん(76)が17日夜、東京・世田谷区の自宅でくも膜下出血を起こし、都内の病院に搬送されていたことが19日、分かった。緊急手術を受け、集中治療室(ICU)に入っているという。
 所属事務所などによると、南田さんは17日午後10時ごろ、世田谷区の自宅兼事務所で南田さんがぐったりして意識障害をみせたことから、夫の俳優長門裕之(75)が救急車を要請した。文京区の大学病院に緊急搬送され、くも膜下出血と診断された。そのまま入院し、緊急手術を受けた。手術は成功したが、意識の混濁状態が続いており、集中治療室で治療を受けているという。
 南田さんは05年ごろから認知症の症状がみられるようになり、長門の介護を受けながら自宅で療養していた。昨年10月にテレビ朝日系「徹子の部屋」で長門が南田さんが認知症であることを告白。今年2月には脳梗塞(こうそく)と診断され、入退院して治療を受けていた。4月に自宅で意識障害を起こして病院に救急搬送され、約3週間の入院生活を送った後、退院していた。
 長門は現在、明治座の川中美幸公演に出演中で、18日は昼夜2回の公演を終えて病院に直行。この日は休演日だったため、1日中、病院で付き添っていたという。
2009年10月20日付(日刊スポーツ)
続きは・・・http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20091020-557406.html

補助金不正流用:厚労省も認識「議員かかわる案件」

 全国精神障害者社会復帰施設協会(全精社協)の不透明な金の流れの解明に向け大阪地検特捜部は20日、元事務局次長の業務上横領事件に続き、補助金適正化法違反容疑で理事長、高野修次容疑者(55)らを逮捕し、組織的な補助金不正の強制捜査に乗り出した。障害者のための多額の公金が、どう使われたのか。特捜部は他の補助金収入も含め、全精社協の不透明会計の全容解明を目指す。【久保聡、村松洋】
 厚生労働省の07年度補助金3130万円のうち1800万円は08年3月、高野容疑者ら幹部6人の個人口座を経て全精社協の資金(基本財産)に流用され、うち1500万円が栃木県さくら市の障害者支援施設「ハートピアきつれ川」の運営費に使われたという。元事務局次長、五月女(そうとめ)定雄容疑者(58)はこれまでの取材に「上司の指示でハートピアの資金に使った」と説明。08年度の補助金1980万円のうち800万円は、栃木県からの補助金の剰余分返還に流用されたという。
 五月女容疑者や複数の全精社協幹部は特捜部に「申請通りに補助金を使わないことは厚労省担当者も知っていた」と供述。厚労省の複数の職員も任意聴取に「ハートピアの運営が厳しく、補助金の一部が運営費に使われていることは分かっていた」などと説明し、流用は厚労省も認識していたことが判明した。
 一方、五月女容疑者は「催しなどに来た厚労省の人に(理事らが)『お車代』として数万円を渡していた」とも供述しており、特捜部は厚労省側への金品の解明も目指す。
 さらに、逮捕前の五月女容疑者や全精社協元幹部は取材に、自民党前衆院議員に「全精社協の裏金から数百万円を裏献金した」と証言。さらに07、08両年度、全精社協側が前議員のパーティー券計約200万円分を購入していた。08年度補助金の受給前には、この前議員が厚労省側に電話し、全精社協の補助金事業委託に言及したことも判明した。
 一部職員は、特捜部の任意聴取に電話があったことを認め「議員がかかわる特別な案件と思った」などと説明したという。
 ◇「不正、前から」理事長との一問一答
 全精社協理事長、高野修次容疑者(55)は9月、毎日新聞の取材に補助金流用への直接の関与を否定。主なやり取りは次の通り。
 --五月女容疑者が「補助金流用は上司の指示」と言っていたが?
 自分でやっておいて人のせいにするなんて。僕が理事長になる07年4月以前から不正経理があった可能性が高い。
 --流用金が政治家のパーティー券などに充当されたというが?
 調査したが、全容は分からない。
 --07年度の厚労省の補助金のうち300万円が個人口座に振り込まれたそうだが?
 五月女容疑者が振り込んだ。「何のお金だ」と聞いたが「必要なお金だ」と言われ(全精社協の口座に)戻した。
2009年10月20日付(毎日新聞)
続きは・・・http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091020k0000e040081000c.html

新型インフルエンザ:県内でも予防接種開始 1200医療機関で順次 /宮城

 秋冬の本格的流行に備え、医療従事者への新型インフルエンザワクチン接種が19日に県内でも始まった。県によると、20日までに県内約1200の医療機関に計1万7000人分のワクチンが納入され、各機関で順次接種を完了する。一般のワクチン接種は11月初旬から重症化の可能性がある人を優先対象に行われる見通し。
 仙台市立病院(同市若林区)には19日正午ごろ、消防分を含め約850人分のワクチンが届けられた。同病院は全医師と救急、小児科、産婦人科、外来の看護師を対象にワクチン接種を進める。高橋芳郎総務課長は「医療現場は感染源にならないことが大事。万全の態勢で臨みたい」と述べた。
 国からのワクチン配布第2弾は今月末になる見込みで、11月初旬から糖尿病やぜんそくなどの基礎疾患を持つ患者のうち症状の重い人が優先的に接種を受けられる。妊婦専用のワクチンは11月中旬にも納入され、接種が開始される見通し。12月から来年1月にかけて、基礎疾患を持つ症状の軽い患者、幼児、小学生、中高生、高齢者らの順に接種が可能になる。
 県はワクチン接種を受けられる医療機関を取りまとめ、ホームページや広報誌で公表する方針。【高橋宗男】
2009年10月20日付(毎日新聞)
続きは・・・http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20091020ddlk04040058000c.html

2009年10月18日日曜日

[解説]どう動く 障害者自立支援法

廃止が打ち出された障害者自立支援法に代わる、新制度の模索が始まった。自立した生活を支える安全網の行方が注目される。
 Q なぜ廃止されるのか。新制度の課題は。
 A 負担増への不満が高まったため。費用の増加が見込まれ、財源確保が課題。
 Q 障害者自立支援法とはどういうものか?
 A 障害を持つ人が、自分の生き方を選び、豊かな人生を送るのを支援する目的で、2006年4月に施行された。日常生活を支える「介護給付」と、障害者の就労をサポートする「訓練等給付」などが柱となっている。
 Q 導入の契機は?
 A それまでの障害者支援は、03年度に創設された「支援費制度」に基づいていた。障害者へのサービスを、行政によるお仕着せの措置から、利用者と事業者との契約に変えた点が画期的とされたが、サービス利用者が急増した結果、費用が膨らみ、予算が大幅に不足する事態となった。
 自立支援法は、財政問題を解消するために、障害者本人が受けたサービス費用の1割を負担する「応益負担」の仕組みを導入。知的、身体、精神といった障害の種別に縦割りだった支援内容を共通化して格差を解消するとともに、就労支援の強化を打ち出した。
 Q なぜ、民主党は廃止しようとしているのか?
 A 障害者や団体の間で、同法への不満や批判が高まっていたことがある。制度導入前には負担ゼロだった低所得層も費用の1割を支払うことになり、サービス利用を控えるといった弊害が生じた。サービス利用の回数を減らした人は8%に上るという調査結果もある。応益負担が憲法違反にあたるとして、障害者自立支援法違憲訴訟も各地で起きた。
 こうした批判を受け、自公政権は今春、同法の改正案を国会に提出したが、衆議院の解散により廃案に。一方、民主党はマニフェスト(政権公約)に、支払い能力に応じた応能負担を原則とする「障がい者総合福祉法(仮称)」の制定を盛り込んでいた。
 Q 新制度の課題は?
 A 応益負担から応能負担への転換など制度見直しにかかる費用を、民主党は400億円と見積もる。さらに、これまで、支援対象として明記していなかった発達障害、難病、高次脳機能障害なども含める方針だ。民主党障がい者政策プロジェクトチームの座長を務める谷博之参議院議員は「現在、障害者支援にかけている約1兆円の予算を、将来的には1兆5000億円程度にまで増やす必要がある」と話す。財源確保が大きな課題だ。
 Q 新制度へ向けた今後のスケジュールは?
 A 当面の措置として、来年度から低所得者の利用料を無料とする新たな軽減措置を導入する方針だ。新法制定については「1期4年の中で」(長妻厚労相)としており、本格的な議論はこれからだ。政権交代後に広島地裁で行われた違憲訴訟の口頭弁論では、厚労省は争わない姿勢を示し、原告団に新制度作りへの参加を呼びかけた。今後、鳩山首相を本部長とする「障がい者制度改革推進本部」を設置、様々な障害の当事者を交えて、新制度の青写真づくりを進めるが、谷間のない公平な支援のあり方をめぐる論議が白熱しそうだ。(社会保障部 梅崎正直)
2009年10月18日付(読売新聞)
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kyousei_news/20091017-OYT8T00376.htm?from=nwlb

2009年10月13日火曜日

「休日当番医」に患者が殺到、7時間待ちも

 新型インフルエンザの感染が急速に拡大し、国立感染症研究所(東京)による最新の調査で流行が全国で最も高い水準となった北海道では、医療機関が休診となった3連休中、「休日当番医」に患者が殺到した。
 札幌市では連休最終日の12日、医療機関1か所あたり200人を超える患者が受診する異常事態。診察待ちの長蛇の列は、医療機関の外にあふれ、中には7時間以上待たされるケースも出るなど、インフルエンザを巡る混乱が広がっている。
 感染研の最新の調査では、9月28日~10月4日の1週間で、1医療機関あたりの患者数は、北海道が16・99人。全国平均の6・40人を大きく上回り、全国トップとなった。特に学校での集団感染が増えており、札幌市内では10日現在で市立学校340校中15校が休校、143校で学級閉鎖となっている。
 札幌市では、流行のピークが今月初旬から中旬になるとみて、今月4日から小児科の休日当番医の体制を増強。これまでの3医療機関から5医療機関としたが、患者の急増が3連休と重なり、12日には子供の患者が殺到。同市保健所では急きょ、市立札幌病院に要請し、休日診療できる医療機関を6か所とした。
 しかし、同市中央区の医療機関では12日、訪れた患者が待合室に入りきれず路上にあふれ、長い行列ができた。午前中に受け付けを済ませたが、順番待ちで夕方になっても診察を受けられないケースもあった。
 発熱した子供を抱え、なかなか診察を受けられない事態に、親の間には不安が広がっている。8歳の息子を連れて中央区の医療機関を訪れたが、待合室に入れなかった同市西区の会社員三浦光貴さん(36)は、「もう待ちくたびれた。子供がかわいそうなので早く診察してほしい」とうんざりした様子。中学2年の息子(13)の付き添いで市立札幌病院を訪れた、同市西区の高橋美咲さん(43)は、「これでは親も感染してしまう」と顔を曇らせた。
 同市保健所では今後、休日当番医をさらに増やすことを検討しているが、飯田晃・医療政策担当部長は「受診する子供の中には、軽症のケースもあり、混乱を避けるためにも、症状を見極めた上で来院してほしい」と呼びかけている。
2009年10月13日付(読売新聞)
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091013-OYT1T00542.htm?from=main6

2009年10月12日月曜日

第42回 薬剤師会学術大会

 第42回日本薬剤師会学術大会は、平成21年10月11・12日に、滋賀の地にてお引き受けすることとなりました。滋賀県は古くより交通の要として栄え、歴史の折々にその舞台となっており、また、私たちが、生業とする〈薬〉を巡る物語や史跡も大変多く存在しています。県の東部に広がる蒲生野では古く万葉の時代に薬草狩りがしばしば行われ、額田王と大海人皇子の相聞歌「茜さす 紫野行 標野行 野守は見ずや 君が袖ふる」は、この時に詠まれたものとして良く知られています。また、県西部には薬師如来様を御本尊とする天台宗総本山延暦寺があり、県南部の甲賀地域には江戸時代の忍者の極意書である「万川集海」が存在し、甲賀忍者たちが薬草を育て、独自の手法で加工し、様々な製剤を生み出していたことが記されています。現在、この地域に製薬会社が点在しているのもその名残です。そして、県北部に聳える県内最高峰の伊吹山では、その豊富な植物群に目をつけた織田信長が、ポルトガルの宣教師に命じて薬草園を開いたとも言われ、今でも薬草の山として人々に親しまれています。このように〈薬〉と縁の深いこの滋賀の地で、全国の薬剤師の皆さま方と相集い、先人たちの知恵を引き継ぐとともに、新たな時代を切り拓く薬剤師像に夢をはせ、語り合えますことを期待し、皆さま方のご参加を心よりお待ち致しております。

「薬剤師新時代の鼓動 ~マザーレイクからの発信~」
 “平成21年”、時まさに医療制度、薬事制度などの改革や6年制薬学教育制度による長期実務実習のスタートを目前に控えています。さらに、医療の担い手としての薬剤師も飛躍・変革することが求められており、その情熱と動き(鼓動)に注目と期待が寄せられています。この[薬剤師新時代の鼓動]を母なる湖・琵琶湖[マザーレイク]の畔から発信しましょう!
続きは・・・http://jpa42.jtbcom.co.jp/aisatu.html

新型インフル 発熱患者「分ける」85%

妊婦診療の体制整備 急務
 新型インフルエンザの流行が続いている。患者の多くは軽症で治るが、妊婦や、腎臓病や糖尿病などの持病がある人は重症化しやすいとされる。ふだん健康な人が重症化する場合もある。死者も20人(3日午後5時現在)出ている。
 読売新聞は、国や県が指定する感染症指定医療機関と、日本感染症学会の認定研修施設668施設に対し、新型インフルエンザの重症患者の診療体制などについて、8月、アンケートを行った。363施設(回答率54%)から回答があり、一覧表には、最大入院可能患者数が一定以上の施設を掲載した。
 新型インフルエンザについて、〈1〉流行のピーク時に受け入れ可能な最大入院患者数〈2〉人工呼吸器を用いた対応ができる患者数〈3〉腎臓病での人工透析が可能な患者数と、〈4〉周産期(妊娠22週以降の妊婦など)の患者の診療が可能かどうか〈5〉小児の患者の診療が可能かどうかを○×で示した。
 受け入れ可能な入院患者数は平均19人だった。最大は300人で「大流行の場合、市内全体の重症患者を引き受けることになっている」(神奈川・藤沢市民病院)とした。一方、「0人」も8施設あり、「内科医が2年前から不在」「医師数に余裕がなく、日常診療に支障が出る恐れがある」などが理由だった。
 新型インフルエンザは、季節性インフルエンザに比べウイルスによる肺炎が起きやすい。また、入院した子どもの約8割は肺炎などの呼吸器障害が原因との報告もある。人工呼吸器での治療が可能な患者数は、1施設平均で4・6人で、最も多かった施設は30人で、0人も12施設あった。
2009年10月12日付 (読売新聞)
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/jitsuryoku/20091005-OYT8T00826.htm?from=os2

子ども手当支給 来年6月後半に 官房長官

 平野博文官房長官は11日、月2万6千円(2010年度は半額)の子ども手当創設とガソリンなどの暫定税率廃止の関連法案を、来年1月召集の通常国会に提出し、3月末までに成立させる方針を明らかにした。いずれも4月から実施し、子ども手当は6月後半に3カ月分を支給する考えだ。
 平野氏は子ども手当の創設法案について、大阪府内で記者団に「4月までに処理すればマニフェスト(政権公約)と整合性がとれる。(提出は)通常国会になる」と明言。これに先立つ講演では、暫定税率廃止を「必ず4月から実行する」と述べた。
 子ども手当や暫定税率廃止は、鳩山由紀夫首相が9日、09年度第2次補正予算での前倒しの可能性に言及。与党内にも26日召集予定の臨時国会への法案提出を求める声があるが、政府内では「制度設計に時間がかかる」として性急な法案提出への慎重論が出ていた。
2009年10月12日付(北海道新聞)
続きは・・・http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/193898.html

2009年10月10日土曜日

要介護度 軽い人を救済…厚労省、自治体に通知

 厚生労働省は9日、今年4月以降、新規に介護保険の要介護認定を受けた人のうち、軽く判定された人への救済措置を行うことを決め、自治体に通知した。介護サービスが使えない「非該当」と判定された人や、判定内容への不満を申し出た人に対し、自治体の担当者が再度、申請することを呼びかける。
 介護の必要度を決める要介護認定について、同省は今年4月に調査内容を見直したが、「非該当」の割合が倍増するなど、要介護度が軽くなる傾向が出たことから、今月1日に認定方法を再度改めた。
2009年10月10日付(読売新聞)
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20091010-OYT8T00396.htm

のりピー、入院費完済

 覚せい剤取締法違反の罪で起訴された女優の酒井法子被告(38)が、26日の初公判に向け、退院後も元気に過ごしていることが分かった。同被告をサポートしている都内の建設会社会長が9日、本紙取材で明かした。
 「酒井被告は元気か」という問いかけに「変わらずだよ」と同会長。酒井被告が1日に東京・新宿区の病院を極秘に出たことについて、会長は入院費が未精算といい、一時外出の可能性も示唆していたが、この日は「入院費の精算? 終わったよ」と退院手続きが完了していたことを明かした。
 酒井被告は裁判所に届け出た保釈後の居住地を世田谷区のマンションから変更。現在は長男(10)の小学校がある港区内にいるとの情報もある。
2009年10月10日付(報知新聞)
続きは・・・http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20091010-OHT1T00029.htm

2009年10月8日木曜日

彦根城、石垣崩れ白壁はがれる 台風18号、滋賀でも被害

 台風18号の影響で、滋賀県では、彦根城(彦根市)の石垣が一部崩れるなどの被害があった。
 午前3時ごろ、巡回中の職員が、天秤櫓(てんびんやぐら)(重要文化財)西側の石垣が高さ2メートル、幅6メートルにわたって崩れているのを見つけた。また、太鼓門櫓(たいこもんやぐら)(同)の白壁の下部が高さ0・3メートル、幅2メートル、はがれ落ちていた。旧木俣家屋敷でも西側の木塀17・5メートルと南側の木塀23メートルが倒れた。市文化財課によると、崩れた石垣はもともと緩んでおり、本年度中に修復予定だったという。  湖南市の善水寺にある国宝本堂の檜皮(ひわだ)ぶき屋根の一部(50センチ四方)が浮き上がる被害もあった。強風のため、長浜市の豊公園や大津市の国道1号の路肩斜面などで倒木があった。
2009年10月8日付(京都新聞)
続きは・・・http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009100800086&genre=C3&area=S00

長妻厚労相、年金機構発足を表明 内定者問題に配慮

 長妻昭厚生労働相は8日、社会保険庁の年金業務を扱う後継組織として日本年金機構を来年1月に発足させる考えを正式に表明した。長妻厚労相は同日開かれた日本年金機構の設立委員会に出席し、「熟慮の結果、発足させることにした」と述べた。今後2年間を年金記録問題を解決するための集中期間と位置づけ、同機構を活用して対応を進める。
 民主党は衆院選前まで同機構の設立に「年金記録問題の解決がうやむやになる」などと反対していた。長妻厚労相の発言は軌道修正になる。民主党はマニフェスト(政権公約)では社保庁を国税庁と統合し、税金と保険料をまとめて徴収する「歳入庁」を創設すると明記していた。
 長妻厚労相は「年金の信頼を回復する原動力として(機構に)期待している」と話した。機構にはすでに1000人以上の民間人の採用が内定しており、発足を止めれば雇用問題に直結しかねないとの事情もある。今後は年金記録問題などで処分を受けて機構に移れず分限免職となる社保庁職員の処遇が焦点になる。
2009年10月8日付(日経NET)
続きは・・・http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20091008AT3S0800G08102009.html

タミフル耐性ウイルスを検出…札幌市の10代女性

 厚生労働省と札幌市は7日、新型インフルエンザに感染した札幌市内に住む10代の女性から、治療薬タミフルに耐性を持つウイルスを検出したと発表した。
 耐性ウイルスは国内では8例目の検出だが、タミフルを服用していない患者からの検出は国内では初めて。人から人に感染する耐性ウイルスの可能性もある。
 女性は8月に発症し、治療薬リレンザを投与され回復。今月6日に国立感染症研究所の調査でタミフル耐性ウイルスと判明した。
 厚労省は「今後、周辺に感染の広がりがあるか注視する必要がある」としている。
2009年10月8日付(読売新聞)
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20091008-OYT8T00335.htm

2009年10月7日水曜日

台風18号 8日未明、紀伊半島周辺に上陸か

 非常に強い台風18号は四国の南海上を進み、8日未明に風速25メートル以上の暴風域を伴ったまま紀伊半島周辺に上陸するとみられる。勢力を保ったまま本州上を縦断するとみられ、全国的に大雨や暴風、高潮などによる被害が出る恐れがある。
 伊勢湾では高潮の警報基準を上回る潮位の上昇が見込まれ、気象庁が特に厳重な警戒を呼びかけている。
 気象庁によると、18号は7日午後5時現在、中心気圧945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートルで、足摺岬の南を時速40キロで北北東に進んでいる。暴風域は半径220キロ以内で、中心の東側560キロ以内と西側430キロ以内では風速15メートル以上の強風域となっている。
 上陸時の勢力は中心気圧が950ヘクトパスカル、最大風速が40メートルと予想され、8日未明に紀伊半島周辺に上陸した後、北東に進み東北地方を横切る列島縦断コースをたどる可能性が高い。
 全国的に広い範囲で1時間に50~70ミリの強い雨が降り、局地的には80ミリを超える猛烈な雨が降る恐れもある。また、沿岸部では最大瞬間風速が50メートルを超えるという。
 8日午後6時までの24時間予想雨量はいずれも多いところで、東海地方500ミリ▽近畿南部450ミリ▽四国太平洋側400ミリ▽四国瀬戸内側、東北地方300ミリ▽中国地方、近畿北中部、関東甲信地方250ミリ▽北陸地方200ミリ――となっている。
 気圧の低下と暴風の影響で、沿岸部では高潮の被害も予想される。東海地方では朝の満潮時刻と台風の通過時刻が重なり、名古屋港では59年の伊勢湾台風の際の最高潮位に匹敵する潮位の上昇が見込まれている。
 近畿や関東、東海地方では8日午前に風雨がピークを迎え、通勤・通学の時間帯に交通機関の乱れが予想される。
2009年10月7日付(朝日新聞)
続きは・・・http://www.asahi.com/national/update/1007/TKY200910070335.html

2009年10月6日火曜日

新フル感染児童2500人余

 新型インフルエンザが県内でも流行期に入っていますが、新学期が始まった8月末から先月までの1か月の間に新型インフルエンザにかかった児童や生徒は、2500人あまりにのぼることがわかりました。県教育委員会のまとめによりますと、県内の公立の学校や幼稚園に通う児童や生徒のうち、ことし8月24日から先月30日までに新型インフルエンザにかかった児童や生徒は2525人でした。このうち市町立の幼稚園・小学校・中学校が2141人、高校など県立学校が384人となっています。とくに大津市で流行が広まっており、幼稚園・小学校・中学校では先月だけで1084人が感染しているということです。一方、今月19日の週から全国的に新型インフルエンザのワクチンの接種が始まりますが、県内ではまず、治療などにあたる医療従事者を対象にした1万3000人分が届けられることになりました。県では、医療機関から必要なワクチンの数を調査したうえで配布することにしていて、11月ころからは妊婦のほか、ぜんそくや糖尿病などの持病がある人、12月からは小学校低学年までの子どもの接種が始められる予定です。
2009年10月6日付(NHK)
続きは・・・http://www.nhk.or.jp/otsu/lnews/02.html

年金:厚労相、対象広げ再調査の方針 オンライン化前も

 払った保険料の記録がなくなった「消えた年金」や、厚生年金記録が改ざんされた「消された年金」に関し、長妻昭厚生労働相は全面的な再調査に乗り出す方針を決め、厚生労働省と社会保険庁へ具体的な指示を始めた。86年の年金記録オンライン化前の厚生年金改ざんなど、手つかずだった調査にも踏み込む方向。問題の徹底解明や救済の基準作りへ向け、有識者らによる大臣直属の解決チーム設置も検討している。
 「消えた年金」については、本人の領収証類から記録が確認された5673件(昨年9月末現在)や、「国民1人1番号」の基礎年金番号が付けられた97年以後なのに記録が消えたケースなどの詳細な報告を求めた。記録が消えた年代や状況などを分析し、救済方法の検討に生かす。
 「消された年金」は従来、標準報酬月額(給与水準)の改ざんが強く疑われる記録6万9000件を主な調査対象としてきたが、加入期間を短くした改ざんも対象とした。▽さかのぼって標準報酬月額を引き下げる処理とほぼ同時に、年金からの脱退処理もした15万6000件▽引き下げた月額の等級が極端な75万件▽月額を引き下げた期間が極端に長い53万件--のサンプル調査も求めた。
 さらに、過去に保険料を滞納した企業で、稼働しているのに脱退した企業がないかも追及。これらの調査で氏名の出た職員の再調査も行う。
 解決チームのメンバーには、舛添要一前厚労相時代も記録問題の作業委員会の委員長を務めた磯村元史・函館大客員教授らの名前が挙がっている。ただし、個別に調査や助言にあたるスタッフとして委嘱する形も検討されている。
 長妻厚労相は「(記録問題で)見える風景は前政権時代と全く変わる。うみを出し切る」としている。宙に浮いた5095万件については、前政権下で解明ずみ扱いの死亡者の記録などのサンプル調査を指示した。【野倉恵】
2009年10月6日付(毎日新聞)
続きは・・・http://mainichi.jp/select/today/news/20091006k0000e010073000c.html

滋賀に医療従事者1万3200人分 新型インフルワクチン 

 新型インフルエンザワクチンの接種で、国から滋賀県に配分される医療従事者分のワクチンは1万3千200人分であることが、5日の県厚生・産業常任委員会で報告された。
 国は19日の週から11月前半までに、全国の医療従事者約100万人に優先接種する方針。パートの看護師なども対象に含まれるため、県は正確な医療従事者数は把握していないが、国からの割り当て分で診療所には1カ所につき平均6人分を配分できる計算。病院には県全体で6千人分を配分する予定という。  
 県健康推進課は「接種まで2週間しかなく、優先接種対象の正確な医療従事者数を把握する余裕はない。一定数を配った上で、各医療機関で優先的に接種する人を決めてもらうしかない」としている。
2009年10月5日付(京都新聞)
続きは・・・http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009100500142&genre=C4&area=S00

2009年10月4日日曜日

中川元財務相、都内の自宅で死亡 検視では死因不詳

 4日午前8時18分ごろ、中川昭一・元財務兼金融相(56)が東京都世田谷区下馬5丁目の自宅で死亡しているのを妻(50)が発見し、119番通報した。警視庁によると、中川氏は2階の寝室のベッドにうつぶせで倒れていた。目立った外傷はないといい、世田谷署は事件性は薄いとみている。同署が死因などを調べている。
 同署によると、中川氏はポロシャツに短パンをはいていた。着衣に乱れはなかった。掛け布団はかかっていなかった。通報で駆けつけた救急隊員が死亡を確認。検視では死因は不詳だという。
 妻が3日午後9時すぎに帰宅した際、中川氏は寝室のベッドで眠っており、異変はなかった。中川氏が起きてこないため、妻が午前8時すぎに寝室に入って中川氏が息をしていないのに気付いた。それまで寝室には出入りしていなかった。遺書は現時点で確認されていないという。
 中川氏は1953年生まれ、東大法学部卒。日本興業銀行勤務を経て83年に衆院選で初当選し、8期務めた。麻生内閣で財務相兼金融相に就任したが、今年2月の主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)後、もうろうとした状態で記者会見し、飲酒を疑われ、批判を浴びた。8月の衆院選で落選した。
2009年10月4日付(毎日新聞)
続きは・・・http://www.asahi.com/national/update/1004/TKY200910040124.html

2009年10月3日土曜日

スマトラ沖地震は震源深いプレート内地震

 インドネシア・スマトラ島沖で9月30日に起きたマグニチュード(M)7・6の地震は、ユーラシアプレート(岩板)の下に南西方向から沈み込むオーストラリアプレート内で発生した。震源が深かったため津波は起きず、被害は揺れによるものと専門家はみている。
 東京大地震研究所によると、今回はプレート内での地震という点で、29日のサモア南方沖の地震と共通する。サモアでは震源の深さが約18キロで大きな津波が起きたが、スマトラでは約80キロと深く、断層が海底に現れて海水を上下に大きく動かすという津波が発生しやすい状況にならなかったという。距離も離れており、サモアの地震とは無関係という。
 スマトラ島沖では死者・行方不明者22万人以上を出した2004年のM9クラスの地震をはじめ、05年、07年とM8・5クラスの地震が頻発。今回の震源域でも、この規模の地震が起きる可能性が指摘されている。
 同研究所の大木聖子助教(地震学)は「30日の地震がさらに大規模な地震を誘発した恐れはないか、検証が必要だ」と話している。(共同)
2009年10月1日付(日刊スポーツ)
続きは・・・http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp1-20091001-550313.html
(決定的瞬間)津波映像(スマトラ沖地震)
http://vision।ameba.jp/watch.do?movie=112976

天下り凍結ポストは計42人 12月末までに公募へ

 平野博文官房長官は1日の記者会見で、国家公務員の天下り人事の一時凍結について、対象が独立行政法人・特殊法人26法人の役員42人に上ることを明らかにした。いずれも12月末までに公募し、外部有識者の選考委員会などで改めて人選を行う。
 ただ、内定を一時凍結された官僚の応募も認めるため、天下り自体は温存されかねないとの指摘がある。
 法人を所管する府省別の内訳は以下の通り。内閣府2法人2人▽総務省1法人1人▽外務省1法人1人▽財務省2法人3人▽文科省4法人6人▽厚労省4法人7人▽農水省3法人5人▽経産省2法人3人▽国交省7法人14人。
 関連して、厚生労働省は同省所管の対象法人名とポスト数を発表した。勤労者退職金共済機構(理事4人)、高齢・障害者雇用支援機構(理事1人)、福祉医療機構(理事1人)、労働政策研究・研修機構(理事1人)。
2009年10月1日付(朝日新聞)
続きは・・・http://www.asahi.com/politics/update/1001/TKY200910010214.html

ワクチン接種、幼児・低学年は12月後半 新型インフル

 厚生労働省は2日、都道府県の担当者会議で、来年3月までの新型インフルワクチン接種をめぐる詳しい計画を発表した。19日の週から医療従事者への接種が始まるが、当面は出荷ペースが遅く、優先接種の対象となる幼児の接種が始まるのは12月後半にずれ込みそうだ。
 厚労省によると、最初の出荷は今月9日で59万人分(2回接種で118万回分)。各都道府県の医療従事者の数に応じて配分する。
 優先対象者の接種時期の目安は、ぜんそくや重い腎臓病などの持病がある人や妊婦(11月前半)▽その他の持病のある人(12月前半)▽1~6歳の幼児や小学1~3年生(12月後半)▽1歳未満の乳児の保護者など(1月)。続いて小学4年生から中学生。いずれも国内産ワクチンを接種する。高校生、高齢者は順次、輸入ワクチンを打つ予定。持病のある人はかかりつけ医で打つことになる。
 計画は対象者全員が接種することが前提だが、接種するかどうかは個人が決める任意のものだ。接種する人が少なくワクチンが余れば、各都道府県が予定を前倒しするかを判断する。ただ、実施中の臨床試験などで1回の接種で効果があるとわかれば、計画している国内産ワクチンの接種対象は増えることになる。
 接種は、本人の意思確認が必要。厚労省は16歳未満は原則、保護者同伴にする。
2009年10月3日付(朝日新聞)
続きは・・・http://www.asahi.com/national/update/1003/TKY200910030005.html