2010年1月4日月曜日

3冠どころか、日大沈む…波乱のシード権争い

 3日に復路が行われた第86回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は、2連覇した東洋大の強さが際立つ一方、上位10チームに与えられる次回のシード権を巡る争いでは波乱があった。
 前回途中棄権した城西大が6位に入り、初のシード権を獲得。青山学院大も41年ぶりにシード権を得る一方で、史上3校目の大学駅伝3冠を狙った日大が15位に沈み、明暗が分かれた。
 城西大の櫛部静二監督(38)は「長かった」と感慨深げだった。創部した2001年にコーチに就任。早大やエスビー食品で活躍した櫛部さんの指導で、選手たちは着実に走力をつけていった。しかし、箱根駅伝では2006年の第82回大会から3回連続11位。どうしてもシードの壁が越えられない。前回は、8区で石田亮選手(3年)が低血糖状態になり途中棄権。昨年4月に監督となった櫛部さんは、なかなか力を出せない選手たちに精神面の大事さを説き、「普通にやれば3位以内なんだ」と励ました。
 今回選手たちは、10人中8人が区間一けた順位で走った。今回7区を2位で走り切った石田選手は「自分で途切れたタスキが、1年かけてやっとつながった」と笑顔を見せた。
 一方、15位に沈んだ日大の堀込隆コーチ(51)は「独走状態を築いて維持するのが今年のチームのパターンだったが、1度も先頭に立てず、はね返す力もなかった」と肩を落とした。1区で出遅れると、2区のギタウ・ダニエル選手(4年)が区間賞の走りで盛り返したものの、5区で13位に転落。復路でも順位を落とした。
 出雲選抜駅伝と全日本大学駅伝を制しながら、箱根駅伝のシード権を取れなかった例は史上初めてだ。「(区間数や距離が異なる箱根は)別物として取り組んできたが、それ以上だった」と振り返った。
2010年1月3日付(読売新聞)
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/sports/ekiden/2010/news/20100103-OYT1T00714.htm

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