2010年10月30日土曜日

社説:障害者雇用 がんばっている大企業

相変わらず雇用情勢は厳しい。世界同時不況から景気は回復してきたが失業率は高止まりしたままだ。ところが、障害者雇用に関してはこの数年間ずっと上昇傾向が続いている。特に大企業の健闘が目立つ。非正規雇用を増やし正社員の賃金も低く抑えるなど、このところ企業の評判はあまりかんばしくないが、ここは評価してもいいだろう。

 厚生労働省が発表した2010年6月時点の状況によると、民間企業に雇用されている障害者は約34万人で前年より3.1%増加し過去最高となった。従業員56人以上の企業に適用される法定雇用率(1.8%)を達成している企業はまだ47%と低いが、従業員1000人以上の企業を見ると、6年前に雇用率を達成している企業が30%未満だったのが今年は55%を超えた。

 障害者に特別に配慮した子会社を設立して親会社の雇用率にカウントできる「特例子会社」制度を利用する企業が増えているのも大きな理由だ。最近は都会のオフィス内に特例子会社を設け、これまでオフィス労働とはほとんど縁のなかった知的障害者を雇用する例が目立つ。印刷物の作製や事務補助、パソコンの設定、郵便物の仕分けなど障害特性に合った仕事を企業側が用意し、職場内で障害者が孤立しないようグループで働ける環境を整えている。

 障害者にとっては、福祉施設では月に1万~2万円の工賃しか得られなかったのが、最低賃金を超える収入を得て経済的自立が可能になる。企業の中で働くことで刺激を受け、生きがいや精神的成長が促される。補助金を得る立場から税金を納める立場になることで社会全体のコスト軽減にもつながる--などメリットは大きい。

 一方、企業側からは「社内が活気づいた」「明るくなった」との声をよく聞く。激しい競争の中で合理化と効率化を過度に求められ社員のメンタルヘルスやモチベーションに深刻な影響をもたらしている職場は多い。そこに新規採用された「働くことに素朴な喜びを全身で表す障害者」(ある大企業の役員)が目に見えない効用をもたらしているというのだ。大企業を対象にしたアンケートでは、一人でも知的障害者を雇用した実績のある企業ほど「もっと大勢雇用したい」という意欲が強いとの結果もある。

 世界各国の障害者雇用を見渡しても、都心のオフィスでたくさんの知的障害者が働いている光景が見られるのは最近の日本くらいではないか。多数の障害者を雇用してきた企業が不況下でも業績を伸ばしたという例がいくつもある。チャンスは思わぬところにある。

2010年10月30日付(毎日新聞)

続は・・・http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20101030k0000m070121000c.html

障害者の雇用率 法の基準下回る

【厚労省、県教委に勧告】 

 県教委の障害者の雇用率が障害者雇用促進法で定める2%を下回る1.71%であると、滋賀労働局が29日、発表した。厚生労働省は同日、県教委に対し、障害者採用計画の実施率が低いとして、適正な実施を勧告した。

 同労働局によると、県教委は2009年から3カ年の障害者採用計画を立案。11年末までに29人を雇用するとしていたが、10年6月段階での採用は2人。実施率は11.4%にとどまっていた。

 末松史彦教育長は「勧告を真摯(しん・し)に受け止め、今後ともより一層障害者の雇用に向けた取り組みに努めて参りたい」とコメントを出した。

 障害者雇用促進法は、民間や国、地方公共団体などに、職員全体のうち一定数の知的障害者と身体障害者を雇用することを定めている。

2010年10月30日付(朝日新聞)

続きは・・・http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000001010300001

2010年10月21日木曜日

“白昼の拳銃発砲”逃走の3人逮捕 滋賀・草津市

 滋賀県草津市の住宅街で男性が刺されて拳銃が発砲された事件で、20日未明に3人が逮捕されました。拳銃が発砲されたのは19日正午ごろで、草津駅から約1キロほど離れた場所で、近くには団地や高校がある住宅街のなかでした。 殺人未遂の疑いで逮捕されたのは、元暴力団組員の西川秀明容疑者(42)と自動車修理販売業・磯田理志容疑者(32)です。警察によると、西川容疑者らは19日正午ごろ、草津市内の団地の駐車場で、別の暴力団関係者の男性(47)の脇腹を刺して重傷を負わせ、車で逃走しました。警察は、手を負傷した西川容疑者が病院を訪れたところで身柄を確保しました。調べに対し、西川容疑者らは容疑を否認しています。一方、刺された男性の友人で、男性を病院に運んだ後、逃走していた暴力団員の金浩二容疑者(42)が西川容疑者らに向けて拳銃を発砲したとして銃刀法違反の疑いで逮捕されました。この拳銃は、逃走中にタクシーで自殺した元暴力団組員が所有していたものでした。
2010年10月20日付(テレ朝)
続きは・・・http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/201020010.html

2010年10月19日火曜日

ALS 24時間ケア 大津、待望の介護事業所

 筋肉が徐々に動かなくなる難病の筋萎縮(いしゅく)性側索硬化症(ALS)の患者や家族らでつくる「日本ALS協会滋賀県支部」が中心となってつくった24時間対応の訪問介護事業所「もも」が10月から大津市で営業を開始した。夜間もケアが必要な患者に対応するのが目的で、滋賀県によると、患者団体が中心となって訪問介護所を設立するケースは県内では珍しいという。同事業所は「患者や家族が少しでも楽になればうれしい」としている。
 同支部や看護師などが事業所を運営するNPO法人「ALSしがネット」を設立し、8月にNPO認証を受けた。同ネットによると、夜間介護へのALS患者のニーズは高い一方、県内には24時間対応できる事業所が少ないという。
 ももでは、看護師やヘルパーなどの資格を持つ10人が登録制で大津市を中心に訪問介護にあたっている。利用者は大津市などに住むALS患者3人で、職員は体の位置をずらしたり、ほぐしたり、たんを吸引するなどしている。患者の一部は、文字盤を目で追い、意思を伝えるため、職員は慣れないコミュニケーションに戸惑いながらも懸命に仕事をこなしている。
 大津市石場の自宅の倉庫を、ももの事業所に提供したALS患者の吉田幸男さん(79)の妻の道子さん(74)は「自宅療養は呼吸器などを絶えず気にしていなければならず、時間のゆとりがない。私自身も高齢なので今後のことを考えれば事業所があると安心」と話す。
 同ネットの葛城貞三理事長(71)は「家族だけで介護するのは大変で、訪問介護所の設立は私たちの念願だった。今後はALS患者はもとより、必要とされている方にサービスを提供したい。充実に向けてヘルパーも増やしたい」と意気込む。問い合わせはももTEL077(535)0055。
2010年10月19日付(京都新聞)
続きは・・・http://www.kyoto-np.co.jp/shigatop/article/20101019000031

院内感染疑い患者は陰性

 県立総合医療センター(四日市市)で、複数の抗生物質が効かない多剤耐性緑膿(りょくのう)菌に感染した入院患者2人が死亡した問題で、同センターは18日、間接接触した可能性があり、呼吸器症状があった患者1人は、検査の結果、緑膿菌に感染していなかったと発表した。
 同センターはこの日、臨時院内感染防止対策委員会を開き、委員長の高瀬幸次郎院長が、間接接触した可能性のある別の14人の患者について、緑膿菌特有の呼吸器症状が表れていないかを注意するよう指示した。会議では、感染対策をこれまで以上に徹底することを確認し、菌が増殖しやすい洗面所やトイレといった水回りの定期検査を行い、院内感染を防ぐ方針が示された。
2010年10月19日付(読売新聞)
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/mie/news/20101019-OYT8T00228.htm

星野SDが19日に阪神退団発表、楽天と即交渉も

 阪神・星野仙一オーナー付シニアディレクター(SD=63)が退団することが18日、明らかになった。19日に正式発表される。阪神の監督を勇退した2003年11月からSDに就任。チーム、球界の発展に尽力したが、今オフに楽天が星野SDを新監督候補として一本化したことで、交渉の席につくにはフリーの立場がいいと判断。自ら身を引くことを決めた。15年ぶりにどの球団にも属さない一人の野球人に戻った“闘将”は、近日中に楽天との交渉に臨む。
 曲がったことが嫌いな闘将らしい、潔い決断だった。星野SDはこの日までに球団側に対して退団を申し入れ、了承された。19日に本人が会見する。
 今季、最下位に沈んだ楽天は2年契約のブラウン監督を解任。楽天・三木谷会長が4日に阪神・坂井オーナーへ、星野SDの“譲渡”を要請。新監督候補として一本化していた。「この年齢になって(監督の)オファーが来ることはありがたい」とユニホームに意欲を見せたものの、タテジマへの愛着も人一倍だった。
 ところが、関係者によれば12日に坂井オーナーと極秘会談した席で、“風向き”は違っていた。球団関係者が「何が何でも残ってほしいというものではなかった」と指摘したように、SDとしての残留要請はあったものの、チームに残ってほしいという強い慰留がなかったという。星野SDにとって厳しい現実だった。
 何事にも筋を通す性格の星野SDは、阪神球団に所属する身分のままで、楽天側の監督就任交渉に臨むことは楽天だけでなく、阪神側に対しても失礼だと判断。自らの退路を断ち切る形で、退団に踏み切ったとみられる。
 星野SDはこの日、兵庫・加東郡で、阪神、北京五輪(08年)と星野政権下でヘッドコーチを務めた田淵幸一OB会長らとゴルフコンペに参加した。ただ、報道陣を完全にシャットアウト。コンペ後のパーティーを終えると、報道陣の前に姿を現すことはなかった。
 完全に“自由人”となった星野SDは今後、阪神に気兼ねすることがなく、楽天との交渉のテーブルに就くことが可能となった。「球界の常識として、一度は交渉の席に就かないといけない」と力説していたように、早ければ退団会見する19日にも、楽天との電撃交渉に臨む可能性もある。
 02年に猛虎の指揮官に就任。03年にチームを18年ぶりのリーグ制覇に導くなど、監督、そしてSDとして、球界に大きく貢献してきた。闘将が新たな一歩を踏み出す。
 ◆星野 仙一(ほしの・せんいち)1947年1月22日、岡山・倉敷市生まれ。63歳。倉敷商から明大に進み、68年ドラフト1位で中日入団。82年の現役引退まで通算146勝(121敗34セーブ)。87~91年、96~01年まで中日、02、03年に阪神の監督を務め、通算3度のリーグ優勝。同年オフに勇退し、オーナー付シニアディレクターに就任。07年から08年まで北京五輪日本代表監督。右投右打。
2010年10月19日付(報知新聞)
続きは・・・http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20101019-OHT1T00054.htm

2010年10月17日日曜日

がんセンター看護師が結核発病、同僚ら検査

 千葉県がんセンター(千葉市中央区)は16日、勤務する30歳代の女性看護師が結核を発病し、千葉市内の病院に入院していると発表した。
 二次感染は確認されていないが、同センターでは、女性看護師の同僚の医師や看護師、入院患者ら約80人の検査を行っている。
 発表によると、女性看護師は9月中旬の定期健診で肺に影が見つかり、今月12日、結核菌が検出された。8月からせきの症状があったという。感染の時期や経路は特定できていない。中川原章センター長は「医療従事者である職員が発病し、申し訳ない」と謝罪した。
 同センターは、退院した患者らを対象にした相談窓口も開設した。毎日午前9時から午後7時まで。問い合わせは043・265・4461へ。
2010年10月17日付(読売新聞)
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101017-OYT1T00034.htm

2010年10月16日土曜日

国で炭鉱事故、作業員20人死亡 17人閉じ込めか

【10月16日 AFP】
 中国河南(Henan)省中部、禹州(Yuzhou)の炭鉱で16日、事故が発生し、作業員20人が死亡、17人が現在も閉じ込められているとみられる。中国政府が発表した。中国の炭鉱は劣悪な環境とされ、事故が度々発生している。 中国労働安全当局はウェブサイトで、炭鉱作業員276人が地下で作業中に「石炭とガスの突然の爆発」が発生したと発表した。作業員計239人は地上に避難したが、20人の死亡が確認され、17人が行方不明になっているという。 中国の公式統計によると、中国では前年1年間で炭鉱作業員2631人が死亡した。しかし、独立労働団体は、多くの炭鉱事故がもみ消されていることから実態はもっと多い死者数になると述べている。
2010年10月16日付(AFBB NEWS)
続きは・・・http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/accidents/2766343/6332325?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics

退院の作業員31人に=残り2人は別施設へ-チリ落盤事故

 【コピアポ(チリ)時事】チリ北部サンホセ鉱山の落盤事故で、地下から救出された作業員33人のうち28人が15日、精密検査のため入院していたコピアポ市内の病院を新たに退院した。14日には、フアン・イジャネスさん(52)ら3人が退院しており、退院はこれで計31人。病院内には2人を残すのみとなった。 病院関係者によると、残る2人はそれぞれめまい、歯の疾患を抱えている。ただ、「病院で治療が必要なほどの複雑な問題ではない」として、現在の病院から別の施設に今後移送されるという。 病院の周りには15日も、作業員の肉声を聞こうと多くの市民や報道陣が詰めかけた。しかし、退院した28人の名前や動静は病院側からは非公表。奇跡的な救出劇の後、静かな環境下での生活復帰を後押しするため、心身への影響に最大限配慮しているとみられる。 ただ、地元報道ではこの日も退院や帰宅の様子が続々と伝えられた。肺の疾患が心配された最年長のマリオ・ゴメスさん(63)は妻と祝杯を挙げ、アリエル・ティコナさん(29)は地下にいる間に誕生した女児エスペランサちゃんを抱きしめた。
2010年10月16日付(時事ドットコム)
続きは・・・http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010101600069

谷亮子議員、小沢氏同席で柔道現役引退を表明

 柔道の女子48キロ級五輪金メダリストで、民主党参院議員の谷亮子氏(35)が15日、都内で民主党の小沢一郎元代表とともに記者会見し、柔道選手の引退を表明した。 「柔道との両立を目指してきたが、今後は国政の場で日本のスポーツ全体の振興に力を発揮したい気持ちが出てきた」と理由を語った。 谷氏は今年7月に国会議員となってからも、2012年のロンドン五輪を目指して現役続行を表明。11月の講道館杯全日本体重別選手権での復帰を目指していたが、議員活動と並行して十分な練習を積むことは難しいと判断したとみられる。講道館杯は五輪出場に向けた重要な大会で、15日が出場エントリーの期限だった。 谷氏は、人気漫画にちなんで「ヤワラちゃん」の愛称で親しまれ、五輪では00年シドニー、04年アテネ大会で2連覇を達成するなど5大会連続メダルの偉業を成し遂げた。
2010年10月15日付(読売新聞)
続きは・・・http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101015-00000878-yom-pol

2010年10月14日木曜日

チリ すべての救出活動が完了

南米チリの鉱山で起きた落盤事故で地下に閉じ込められた33人の作業員の救出は、最後の1人が日本時間の午前10時前に救出され、無事終わりました。地下で作業員の救出を支援した救助隊員も6人全員が地上に戻り、ことし8月下旬から50日余りにわたったすべての救出活動が完了しました。
南米チリの鉱山で起きた落盤事故で地下700メートルに閉じ込められた33人の作業員の救出は、開始から22時間半たった日本時間の午前9時57分に、最後の1人となるルイス・ウルスアさん(54)が地上に引き揚げられました。救出の完了に家族や救出チームの人たちは抱き合ったり、拍手をしたりして喜び合いました。救出された作業員の健康状態についてマニャリク保健相は、急性肺炎にかかり、集中的な治療が必要な作業員が1人いることを明らかにしました。マニャリク保健相は「この作業員は予定していた48時間の入院期間を延長して治療を受ける」と述べました。コピアポ市内の病院に搬送されたこのほかの作業員たちはおおむね健康なものの、数人は虫歯などの治療が必要だということです。縦穴を通じて鋼鉄製のカプセルで作業員を引き揚げる救出は、日本時間の13日午前11時すぎから始まりました。チリ政府は当初、救出は1時間に1人のペースで、前後の準備の時間も含めると、全員救出までに2日間ほどかかるとしていました。しかし実際の作業は、19人目の救出から地上と地下でのカプセルの乗り降りにかかる時間がそれまでの10分前後から3分程度と大幅に短縮されました。また、地下で救出を支援する救助隊員を6人に増員し、最終的に1人の救出にかかる時間は30分をきるまでに早まり、結果的に予想の半分の時間で救出を終えました。33人の作業員の救出が終わったあと、地下で支援に当たった6人の救助隊員の引き揚げ作業が順次行われ、救助隊員の最後の1人が日本時間の午後0時32分に地上に戻りました。これにより、ことし8月22日に作業員の生存が確認されて以来、53日間に及んだ救出作戦は、すべて無事完了しました。
2010年10月14日付(NHK)
続きは・・・http://www3.nhk.or.jp/news/html/20101014/t10014577971000.html

作業員33人、全員無事帰還=救出作業完了-7人集中治療、1人肺炎・チリ鉱山事故

【サンホセ鉱山(チリ)時事】チリ北部コピアポ近郊のサンホセ鉱山に作業員が閉じ込められた落盤事故で、12日夜に開始された救出作業は13日午後9時55分(日本時間14日午前9時55分)、33人全員を無事引き上げて完了、空前の救出作戦は事故発生から69日ぶりに大成功のうちに終わった。 マニャリク保健相によれば、14日午前4時(同午後4時)ごろには全員が病院に移る予定で、異常が見られない作業員は同午後(同15日午前)にも退院できる可能性がある。 一方、同保健相は、救出後に病院に搬送された17人のうち、7人が集中治療室で治療を受け、うち1人は急性肺炎であることを明らかにした。2人も全身麻酔手術が必要なほどの歯の感染症を患っているという。 特殊カプセル「フェニックス(不死鳥)」を使って深さ622メートルの坑道から作業員を引き上げる救助作戦は12日深夜にスタート。13日夜にかけて作業員が相次いで地上に帰還した。チリ当局は救出に当たり、長期間の地下生活を送っていた作業員に太陽光から目を保護するサングラスを着用させるなど、配慮を重ねた。救出された作業員は肺、心臓、皮膚、心理的影響に関する精密検査を受けている。 当初36~48時間を要するとみられていた救出作業は慣れるにつれて加速。トラブルもなく開始から22時間36分で作業員全員が救出された。
2010年10月14日付(時事ドットコム)
続きは・・・http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2010101400174&j1

チリ落盤、33人全員が生還 「奇跡の救出」成功

 【コピアポ共同】チリ北部コピアポ郊外のサンホセ鉱山落盤事故で、地下約700メートルに閉じ込められた作業員33人の引き上げ作業は急ピッチで進み、13日夜(日本時間14日午前)、33人全員の「奇跡の救出」に成功した。
 ゴルボルネ鉱業相は13日、同日中(日本時間14日午前中)に全員の救出が完了するとの見通しを示していた。最後に救出されたのは作業員のリーダー役のルイス・ウルスアさん(54)とみられる。
2010年10月14日付(共同通信)
続きは・・・http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010101401000016.html

チリ大統領、奇跡に「便乗」?支持率急上昇

【コピアポ=浜砂雅一】チリ北部コピアポ近郊の鉱山落盤事故で、ピニェラ大統領は13日、救出作業の現場で自ら指揮を執り、カプセルから出た作業員を一人一人たたえて存在感をアピールした。
 メディアを最大限に使って、国内外で注目を集める救出劇を政権の求心力拡大に役立てようとする思惑が濃厚だ。
 大統領は、「奇跡の生還」第1号の作業員フロレンシオ・アバロスさん(31)がカプセルから出ると強く抱きしめた。救出された作業員は当初、ただちに仮設診療所に運ばれる予定だったが、大統領は、アバロスさんの7歳の息子の望みを聞いて家族がすぐ対面できるよう計画変更したと明かし、人情味をのぞかせた。その上で、「我々は偉業を達成できる」と鼓舞した。
 救出に要した費用は明らかにされていないが、救出穴の掘削やカプセル導入に要した費用だけでも数千万ドルに上ると見られる。当初、「クリスマス頃」と予想された救出作業が1か月以上早まったのも、政府が多大な費用を投入して、米国などから最新の掘削機を取り寄せたのが功を奏した。
 大統領は、8月22日に作業員33人の生存が確認された直後から、救出作業の陣頭指揮に立ってきた。長年、テレビ局を経営してきただけに、テレビを徹底利用した。坑内から「みんな元気だ」と告げる作業員のメモが発見されるや否や現場に駆けつけ、テレビカメラの前で、メモを勝ち誇ったように振りかざした。掘削ドリルを現場に運び込む際には、チリの国旗で飾った。作業員の妻に子供が生まれると、生後数日の乳児を抱いてテレビの前でキスし、「結束と信頼、国民としての誇りが坑内にあふれている」と作業員らをたたえた。
 その効果は明らかで、9月初めの大統領の支持率は56%にのぼり、救出作戦が始まる前より10ポイント上昇した。大統領は世界中から集まった1000人近いメディアのために、鉱山にインターネットを引いた。
 米CNNテレビによると、13日、作業員の家族から、大統領による救出劇の「政治利用」に不満を漏らす声も出た。救出された作業員の妻は「政治家は成果を誇示したがる。ただ、みんなを助けてくれればいいのに」と話した。
 ピニェラ大統領は今年3月に就任した。テレビ局経営などで富を成し、1990年の民政移行後、初の右派大統領となった。就任直前に400人以上の死者を出す大地震が発生。国内の経済が打撃を受け、復興が最大の課題となっていた。
2010年10月14日付(読売新聞)
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101014-OYT1T00194.htm

2010年10月12日火曜日

夢の扉:渡辺淳

テーマ:テレビ録
 これまで、医療界での治療は不可能とされ、一生車いすで生活を続けて行くしかないと思われていた脊髄損傷者。日本だけでも12万人の患者が苦しんでいる。
先天的な脊髄損傷症の患者もいるが、その多くは交通事故やその他の事故が原因で脊髄損傷症に突然なってしまった人たちだ。
治療での回復が望めないと思われている脊髄損傷症は車いす生活を向上させるためのリハビリを行ってきたのが、そんなリハビリの生活の中で、一般社会との接点を失い引きこもりやうつになる患者も少なくない。
そんな患者たちに光を与えるようなリハビリ法をアメリカで習得して日本に広めようとしている人がJ-Workoutの渡辺淳さん。
渡辺さんは日本でただ一人、世界でも10人しかいないという脊髄損傷回復スペシャリスト(CSRS)。渡辺さんの行うリハビリは従来のものとは違い、感覚を失った神経に刺激を与え、再活性化させるという新しい発想のトレーニングで、切断された神経繊維とわずかに生き残った神経繊維との間に新しい神経回路を創り出し、歩行を可能にさせるというもの。
また新たな試みとして歩行可能になった人たちに社会復帰のサポートも始めた。
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今年8月、車椅子生活を続けてきた吉岡さんが初めて杖で歩くテストをする。
1歩1歩と自分の足で歩き、今後は杖なしで歩くことを始める。
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渡辺さんは脊髄菅狭窄症で歩けなくなった経験がある。
2001年にアメリカ留学を果たし、そこで歩けない人が歩けるようになるトレーニングを見る。
ノウハウを懸命に学び、猛勉強して最高クラスのトレーナー資格を外国人では初めて取得する。
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これまで500人と接してきた渡辺さんは共通の悩みがあるという。生きがいを見つけられないということだった。
そこで新たな試みとして「就労支援センター」を併設し、ジムと連携して身体の状態に合わせた仕事を捜すことについてサポート。
仕事を通じて世の中に出て行けるようにしたいと考えている。
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この日は拓野あやねちゃんが来訪。二分脊髄という病気で脊髄が飛び出してしまい、足にも麻痺が出てしまう。
アメリカではトレーニングも受けられないが、渡辺さんは子どもの未来のために、なんとかできないかと考えて受け入れる。
まずは身体チェックをくまなく行い、筋肉のつき具合を確認。脱臼しないで四つんばいができることを確認。いままで出来なかったことができた。さらに足を出してハイハイを試す。右足が動かせた。このことが希望を与えた。
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MY GOALは「2015年までに100名の脊髄損傷者を歩かせる」
車椅子の人たちの生活環境も広がって、明るくなる。と渡辺さん。この日は大阪にいって新たなジムの設立を計画。
たくさんの人たちの夢を背中に歩き続ける。

日本唯一の脊髄損傷専門トレーニング施設「J-Workout」、 車いすスポーツに特化した脊髄損傷者リハビリプログラム開始!〜パラリンピック車いすテニス金メダリスト国枝慎吾選手もトレーニングスタート〜

 「J-Workout」、車いすスポーツに特化した脊髄損傷者向けリハビリプログラムを開発。
ジェイ・ワークアウト株式会社(所在地:東京都江東区豊洲、代表取締役:渡辺淳)は、車いすテニスや車いすバスケなど、車いすのスポーツに特化した脊髄損傷者向けのリハビリテーションプログラムを開発、12月22日よりトレーニングを開始いたします。現在日本における脊髄損傷者は10万人以上で、年間5,000人以上が交通事故やスポーツなどの事故で新たに脊髄を損傷し、四肢麻痺、下肢麻痺になっています。ジェイ・ワークアウトは脊髄損傷者専門のリハビリトレーニング施設で、現在日本全国から75名の脊髄損傷者が、歩行機能回復のため日々リハビリトレーニングを行っております。今回新たにスタートするプログラムは、車いすテニスや車いすバスケなど、最近注目を集めている「車いすスポーツ」のためのリハビリテーションプログラムです。トップアスリートの強化トレーニングのみならず、脊髄損傷者が車いすスポーツを楽しむために必要な機能をトレーニングしていくプログラムとなっています。現在、病院で行われているリハビリは、麻痺部分ではなく、麻痺していない機能をどのように生活に活用するかにポイントが置かれ、「車いす生活」をサポートするためのリハビリメニューとなっています。しかし車いすでの生活は、時間の経過とともに骨密度の低下や血液循環機能の低下、筋肉の衰退、関節可動域の拘縮などを引き起こし、二次障害の原因ともなっています。今回の新リハビリテーションプログラムはこのような車いす生活の中で、脊髄損傷者が楽しむ「車いすスポーツ」に目を向け、競技パフォーマンスの強化とともに、歩行を含む機能回復を目的とするものです。「車いすスポーツ」では脊髄損傷者が個々にそれぞれの身体的障害を抱えており、残存機能を強化するだけのトレーニングではそのパフォーマンスに限界があります。単に専門種目を繰り返すだけのトレーニングや偏ったウエイトトレーニングではなく、それぞれの受傷状況に合わせ、全身トレーニングによる筋肉強化や体の構造を利用したトータルトレーニングを、脊髄損傷専門トレーナーが作成いたしました。本プログラムによりそれぞれの競技パフォーマンスをよりいっそう高めていきます。ジェイ・ワークアウトは、脊髄損傷者専門のトレーニングジムとして、二次障害予防だけでなく、麻痺部分を含む機能回復を目的とし、さまざまな受傷レベルに対して最適なトレーニングを提供し、人体そのものが持っている能力の回復、維持、強化に努めてまいりました。そして、今回のリハビリテーションプログラムの開始により「脊髄損傷者の車いすスポーツ」をサポートすることで脊髄損傷者の方のQOL(Quality of Life)向上を目指してまいります。※「J-Workout株式会社」http//www.j-workout.comとは・・・米国サンディエゴにある世界初の脊髄損傷回復施設(Project Walk)の公認会社で日本人としてはじめて脊髄損傷者回復指導におけるスペシャリストの資格CSRSを取得した渡辺淳が2007年に設立した日本で唯一の、「脊髄損傷者専門のトレーニング施設」を運営する会社です。現在75名の脊髄損傷者のトレーニングを実施しており、現在まで約10名が歩行可能となり、脊髄損傷者の社会復帰をサポートしております。
※車いすテニスプレイヤー国枝慎吾選手(北京パラリンピック金メダリスト)も、トレーニングに参加。アスリート向けトレーニングでは、歩行を目指すことはもちろん、選手としてのスキルアップも重視、下半身強化や骨盤調整などの全身トレーニングを行います。トレーニングを重ねることでテニスであれば、下半身強化によりスマッシュのスピードや選手としてのパワーアップが期待でき、上半身の強化はもちろん全身トレーニングならではの体幹強化、車椅子で移動する際の腕力アップ、スピードアップにつながります。
<お問い合わせ先>
ジェイ・ワークアウト株式会社 TEL:03-3472-0037  FAX:03-3472-0038 (担当:山本)
報道関係お問い合わせ:ジェイ・ワークアウ広報代行(株)ラフェスタTEL: 03-6278-8635 FAX:03-6278-8637 担当:山本
続きは・・・http://bizex.goo.ne.jp/release/detail/84258/

2010年10月11日月曜日

急患受け入れに輪番制 道が「たらい回し」解消策 

 道は9日、救急搬送で複数の病院から受け入れを断られる、いわゆる「たらい回し」の解消策(受け入れの実施基準)の概要を固めた。救急隊が到着後、30分以上搬送先が決まらない場合などの受け入れ先として、道内9地域で診療科ごとに輪番制を導入することと、緊急度が高い症状ごとの搬送先医療機関リストの作成を盛り込んでいる。道は該当する医療機関の了解を得た上で、年内に正式決定したい考えだ。
 実施基準は昨年10月の改正消防法施行により、都道府県に策定が義務付けられた。道の実施基準は、「搬送の受け入れルール」と「患者や症状ごとに対応可能な医療機関リスト」の2本立て。
 受け入れルールは30分以上搬送先が見つからない場合か、救急隊が病院から3回、受け入れを断られたケースが対象。高度で専門的な医療を提供できる道内六つの「3次医療圏」のうち道央圏を除く5地域と、道央圏を石狩、後志など四つに分けた4地域で、内科、外科などの診療科ごとに輪番を決め、当番の医療機関が必ず患者を受け入れる。
2010年10月11日付(北海道新聞)
続きは・・・http://www.hokkaido-np.co.jp/news/life/254890.html

「救う会」が移植募金7千万寄付 岡山大病院、施設建設に

 拡張型心筋症の治療中、6月に心不全で亡くなった小比賀姫那ちゃん=当時(1)=の両親と、移植手術を受けるために募金活動をしてきた「きなちゃんを救う会」が11日、集まった募金のうち約7400万円を岡山大病院に寄付した。
 同病院は、移植手術などのために遠方から長期入院する小児患者の家族が、格安で院内に宿泊できる施設の建設を計画しており、募金はこの費用に充てる方針。
 父親の裕也さん(24)は「全国のいろいろな方にご支援、ご協力いただいた。恩返しに募金を役に立てたい」と話した。
 5月に発足した「救う会」は、手術費や渡航費用など1億5千万円の募金を呼び掛け、約1億800万円が集まった。今回寄付した約7400万円は、病気の治療のために募金活動をしている3団体への寄付と経費を除いた全額に当たる。同会は11日、解散した。
2010年10月11日付(47NEWS)
続きは・・・http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010101101000154.html

2010年10月10日日曜日

大阪市分割案を撤回…維新の会

 大阪府の橋下徹知事が代表を務める地域政党「大阪維新の会」は9日、大阪都構想に関連して示していた「大阪市分割案」を撤回することを決めた。この日、大阪市内で開かれた同会の会議後、橋下知事が報道陣に対して明らかにした。今後は、市を特別区に再編して都制を導入する従来案の実現を目指す。
 橋下知事や同会幹部によると、大阪市議らから「大阪市をなくすのは、イメージが悪く、市民の理解が得られない」「分割した各市の財政格差を調整する制度がない」などと分割案への反対意見が相次ぎ、撤回することにしたという。
 橋下知事は「両案を並行して検討したが、財政調整など問題点も多く、分割案は引っ込める」と話した。
2010年10月10日付(読売新聞)
続きは・・・http://osaka.yomiuri.co.jp/tokusyu/h_osaka/20101010-OYO8T00237.htm?from=tokusyu

2010年10月5日火曜日

強制起訴 とは何か

 検察が不起訴とした事件について、市民11人により構成される「検察審査会」が二度、起訴すべきであると議決した場合、強制的に起訴される。
検察審査会」とは、選挙権を有する国民の中からくじにより選ばれた11人の「検察審査員」が、検察官の不起訴処分の善し悪しを審査する機関のことで、検察官独占する起訴の権限の行使に一般国民の良識を反映させ、その適正な運営を図ることを目的としている。
この「検察審査会」による再審査で起訴相当であると議決された場合、検察官の意見を聞くことが法律により定められている。
「検察審査員」11人のうち8人以上が起訴すべきであると判断すると、裁判所が指定する弁護士検察官として代わりに起訴をし、公判でも検察官役を務める仕組みとなっている。

小沢氏強制起訴へ、年内の可能性も

 小沢一郎・元民主党代表(68)の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で、東京第5検察審査会は4日、小沢氏を起訴すべきだとする「起訴議決」をしたと公表した。
 小沢氏は、東京地裁が指定する弁護士により、政治資金規正法違反(不記載、虚偽記入)で強制起訴される。議決は、小沢氏の事件への関与を認めた元秘書らの供述は信用できるとし、小沢氏の供述については「不自然、不合理」と批判。「不起訴とした検察の判断は納得しがたい」と指摘した。
 最高裁などによると、昨年5月の改正検察審査会法施行後、「起訴議決」は4件目。一般市民から選ばれた審査員の判断により、初めて国会議員が強制起訴されることになる。前例では起訴議決から起訴まで約1~3か月で、小沢氏は年内に起訴される可能性もある。
 議決書はまず、陸山会の2004、05年分の収支報告書の提出前に「小沢氏に不記載の方針を報告し、了承を得た」とする元事務担当者・石川知裕衆院議員(37)(政治資金規正法違反で起訴)と後任の池田光智被告(33)(同)の供述について、「両被告は小沢氏を尊敬し、師と仰いでおり、罪に陥れる虚偽の供述をするとは考えられない」と指摘した。
2010年10月4日付(読売新聞)
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101004-OYT1T00836.htm?from=yoltop