2009年12月31日木曜日

病気腎移植:宇和島徳洲会病院が再開…「臨床研究として」

 医療法人徳洲会は30日、愛媛県宇和島市の宇和島徳洲会病院で、がん治療などのために摘出した腎臓を別の患者に移植する病気腎(修復腎)移植を、臨床研究として再開した。病気腎移植の実施は約3年半ぶり。
 宇和島徳洲会病院で31日に記者会見を開き発表した。直径4センチ以下の小径腎臓がんの50歳代男性が腎臓を全摘出する手術を選択し、臨床研究に参加するドナーになることにも同意したため、30日に呉共済病院(広島県呉市)で腎臓摘出手術をし、腎臓を宇和島徳洲会病院へ搬送した。万波誠医師(69)らが同日、レシピエント登録していた透析治療中で慢性腎不全の40歳代男性に移植した。ドナー、レシピエント共に術後の経過は順調という。
2009年12月31日付(毎日新聞)
続きは・・・http://mainichi.jp/select/today/news/20091231k0000e040017000c.html

EXILEレコ大V2!14人の進化証明

 第51回日本レコード大賞(日本作曲家協会主催)が30日、東京・新国立劇場で発表され、14人組ダンス&ボーカルユニットEXILEの「Someday」が大賞に輝いた。EXILEは今年、メンバーを7人から14人に増やし、夏の全国ツアーでは50万人を動員。アルバム「愛すべき未来へ」はミリオンヒットと、昨年に続き歌謡界の頂点に立った。リーダーHIRO(40)は「一生忘れられない年」と振り返った。最優秀新人賞は韓国の人気グループBIG BANGに決まった。
 大賞受賞者だけが許される2度目の歌唱で、ボーカルATSUSHI(29)はあふれる涙をこらえることができなかった。受賞曲は自身が作詞した「Someday」。新生EXILE第1弾シングルで「いくつかの夢をかなえていく中で『これから突き進んでいくぞ』という気持ちを込めて書いた」という、次のステップへの決意表明を込めた曲だった。
 感極まって歌えなくなったATSUSHIに、相棒のボーカルTAKAHIRO(25)がほほえみかけてフォローを入れた。歌い終えたATSUSHIは「すみません…。この1年は14人になって挑戦の年で。いろいろありましたが、こうしていい1年を締めくくることができて感動してしまいました」と率直な思いを口にした。
 今年3月、EXILEはメンバーが7人から14人へと倍増した。変化に戸惑うファンからは「ショック」の声も数多く寄せられた。しかし、ATSUSHIは「今、すぐに結論を出すことはしないでほしい。パフォーマンスを見て判断してほしい」と呼びかけ、TAKAHIRO(25)も「絶対に『正解だった』と言える日が来ると思う。『Someday』という曲で新生EXILEを宣言してスタートできるのは(決意の)証明にもなる」と心境を明かしていた。
 賛否両論が起こったが、夏のツアーではグループ最多の50万人を動員。新アルバム「愛すべき未来へ」も前作を超えるスピードでミリオン突破。審査では、14人に増えパフォーマンスの迫力が増し、老若男女問わないファン層を持つことが評価された。また、今年11月に天皇陛下御即位20周年奉祝式典の大舞台でパフォーマンスを行い、国民的アーティストになったことも、審査員の圧倒的な支持につながった。文句なしの受賞は、新生EXILEが進化した証しだった。
 大みそかの「紅白歌合戦」では、ダンススクールEXPGの120人のキッズたちとパフォーマンスする。HIROは、ダンスの夢を持ち技術を磨く子供たちの姿に目を細め、夢を分かち合える大舞台に立てることを喜んでいる。進化元年に、大きなタイトルを獲得したグループは、ダンス少年の夢、そして少年たちと夢を分かち合うためにさらなる飛躍を誓った。
2009年12月31日付(朝日新聞)
続きは・・・http://www.asahi.com/showbiz/nikkan/NIK200912310011.html

介護職の人材不足解消へ

 介護サービス事業所の人材不足が全国的に深刻化するなか、介護福祉士やヘルパーの資格を持つ経験者らを対象に、介護職に再就職してもらう取り組みが宇治市でも始まっている。介護職への潜在的な働き手を掘り起こすのが狙いだ。
 厚労省の調査では、介護福祉士の資格者は47万人いるが、業務に従事していない人が20万人いる。また公共職業安定所によると、2009年10月の全体の有効求人倍率は0・4だが、社会福祉関係は1・1と求人数が多く、現場の人材不足を裏付けている。
 こうした状況の中、宇治市福祉サービス公社は、現場にいない有資格者を対象に、介護職に就職してもらうためのセミナーを12月に初めて開いた。
 介護福祉士とヘルパー2級の資格者13人が参加した。うち4人は過去に福祉施設で勤務経験があり、体調を崩したり介護に対する考え方の違いなどで離職したという。
 セミナーは3日間行われ、介護の現状や職安の利用方法についての講義、介護技術の実習、施設見学を行った。実習では、講師の介護福祉士がベッドから車いすへの移動方法などを実践し、「(就職シーズンの)4月に向けてがんばって」とエールを送った。  福祉施設に勤めた経験を持つ宇治市小倉の主婦(44)は「年齢の問題もあり再就職に戸惑いがあったが、一歩踏み出す勇気をもらった。福祉か医療関係に進むことを考えている」と話していた。
2009年12月31日付(京都新聞)
続きは・・・http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009123100056&genre=K1&area=K20

2009年12月30日水曜日

新型インフル終息遠い WHO事務局長が会見

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)のチャン事務局長は29日の記者会見で、新型インフルエンザについて、北半球の多くの国で感染のピークを越えつつあるものの、発展途上国では感染が拡大しているため終息には程遠く、半年から1年は経過を注意してみていく必要があると述べた。
 事務局長は、米国や欧州主要国などで感染者増加の勢いが落ちているものの、エジプトやインドなどではなお感染者が増え続けていると指摘、警戒を緩めるべきではないと強調した。
 WHOによると、世界全体の確認死者数は少なくとも1万1500人以上に達している。
2009年12月29日付(47NEWS)
続きは・・・http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009122901000586.html

新しい年はどんな年? 新年のお出かけ関連情報

 2009年も終わり、2010年がやってきます。アサヒ・コムでは09年、こんなニュースが注目を集めました。
1.酒井法子容疑者に逮捕状 覚せい剤所持容疑(08/07)
2.マイケル・ジャクソンさん急死 「スリラー」1億枚(06/26)
3.日本WBC連覇、イチローが決勝打(03/24)
4.片山右京さん富士山で遭難、救助される 同行2人死亡か(12/18)
5.日本、WBC決勝進出(03/23)
6.民主、東京12区に青木愛氏擁立 公明・太田代表と激突(07/24)
7.新型インフル感染者、銀行員や店員にも(05/18)
8.中川元財務相、都内の自宅で死亡 死因不明、病理検査へ(10/04)
9.台風11号、31日夕~夜に関東最接近(08/31)
10.SMAP草なぎ容疑者逮捕 泥酔状態、全裸で騒いだ疑い(04/23)
 2010年はどんな年になるのでしょう? お正月に役立つ情報を集めてみました。(アサヒ・コム編集部)
・初日の出、東京では6時50分
 初もうでと初日の出を楽しもうと計画している人も多いと思います。全国の主な都市や山の初日の出を観測できる時間を網羅しているのが海上保安庁海洋情報部のページ。同庁によると、東京の元日の日の出は午前6時50分。このほか、日本で一番早く初日の出を見られるのは、南鳥島で5時27分、本州では富士山頂で6時42分、本州の平地では犬吠埼で6時46分、とのことです。
・初もうで、人気のスポットは
 警察庁が毎年発表している新年の人出に関するデータによると、09年の三が日に全国の主な神社・仏閣に初もうでに出かけた人は延べ9,939万人でした。最もたくさんの人が訪れたのは東京の明治神宮で319万人。人出のトップ10は以下の通りです。
1.明治神宮(東京都渋谷区)
2.成田山新勝寺(千葉県成田市)
3.川崎大師(川崎市)
4.伏見稲荷大社(京都市)
5.鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)
6.浅草寺(東京都台東区)
7.熱田神宮(名古屋市)
7.住吉大社(大阪市)
9.大宮氷川神社(さいたま市)
10.太宰府天満宮(福岡県太宰府市)
(9位の大宮氷川神社以外はテキストをクリックするとアサヒ・コムを離れ、外部の各公式サイトにジャンプします)
 初もうでではありませんが、東京ディズニーランド・ディズニーシーには昨年の三が日だけで342万人が訪れたそうです。
2009年12月28日付(朝日新聞)
続きは・・・http://www.asahi.com/travel/news/TKY200912280314.html

「2009年京都10大ニュース」

 平成21(2009)年も残すところあとわずか。新政権誕生、新型インフルエンザ…と、ことしの漢字「新」に象徴されたこの一年、京都・滋賀ではどんなニュースがあったのか。歳末恒例、京都新聞社が選んだ「10大ニュース」で振り返ります。(文中の年齢は記載日当時)
続きは・・・http://www.kyoto-np.co.jp/kp/2009topics/kyoto_back.html

心臓病の悠里ちゃん、米国に無事到着

コロンビア大病院入院
 重い心臓疾患で、米・コロンビア大での心臓移植を希望していた富山市の池田悠里ちゃん(6)が29日未明、米・ニューヨークのケネディ国際空港に到着した。状態は良好で、来年、同大の移植待機リストに登録され、臓器提供者を待つ。
 日本での担当医の市田蕗子・富山大付属病院教授によると、28日午前に成田空港を出発した悠里ちゃんは、29日午前0時(現地時間28日午前10時)にケネディ国際空港に到着した。その後、待機していた救急車でコロンビア大に向かい、同大の小児科棟に入院した。
 機内の悠里ちゃんは、気圧や酸素濃度の低下で一時心機能が大幅に低下したが、富山大付属病院の医療チームが強心剤を投与して対応し、安定した状態で乗り切った。現地では父親の健史さん(32)、祖母の裕子さん(60)に見守られ、手術の日を待つ。
 市田教授は、搬送直前の悠里ちゃんは心機能が通常の20%まで落ちていたと明かし、「あと2週間遅かったら搬送が難しかった。募金にご協力いただいた皆さんに深謝いたします」とコメントした。
2009年12月30日付(読売新聞)
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20091230-OYT8T00068.htm

2009年12月27日日曜日

首相改憲発言に社民反発「連立離脱追い込む気か」

 鳩山首相が26日、憲法改正論議に前向きな考えを示したことに対し、護憲を掲げる社民党は同日、強く反発した。
 首相はこの日、沖縄の米軍普天間飛行場の移設問題をめぐっても、同党が主張する「グアム移設」案を否定したため、党内からは「連立離脱に追い込もうとしているのではないか」(幹部)と警戒する声も上がった。
 社民党幹部は26日夜、憲法改正に関する首相の発言について、「真意を確かめなければ軽々しく発言できないが、支持者から連立離脱論が出るのは避けられない。社民党にとって、憲法がそれほど重り上げ、「社民党が反対するテーマに触れるわけではない」と釈明した。だが、社民党幹部は「地域主権などの明記に異論はないが、やがては集団的自衛権や9条改正論議に行き着く」と警戒感をあらわにした。
 実際、社民党は、国民投票法成立に伴って設置された憲法審査会の活動凍結を主い問題だということを首相は分かっているのか」と不快感を示した。
 民主党幹部は、首相が「9条の話ではなく、地域主権(を明記する)という意味だ」と説明したことを取り上げ、「社民党が反対するテーマに触れるわけではない」と釈明した。だが、社民党幹部は「地域主権などの明記に異論はないが、やがては集団的自衛権や9条改正論議に行き着く」と警戒感をあらわにした。
 実際、社民党は、国民投票法成立に伴って設置された憲法審査会の活動凍結を主張。9月の3党政策合意には、「唯一の被爆国として、日本国憲法の『平和主義』をはじめ、『国民主権』『基本的人権の尊重』の3原則の順守を確認するとともに、憲法の保障する諸権利の実現を第一とし、国民の生活再建に全力を挙げる」と記され、憲法原理の尊重が盛り込まれた。
 普天間移設問題についても、反発が広がった。普天間飛行場を選挙区内に抱える社民党の照屋寛徳衆院議員(沖縄2区)は「移設先は3党で決める、と15日に約束したばかりではないか。社民党の主張をすぐに否定するとはどういうことなのか」と批判した。社民党は年明けに議員団によるグアム現地視察を計画中だ。
 首相は普天間問題の結論先送りを決める際、連立政権への配慮を掲げただけに、「連立重視かそうでないのか、首相の発言はちぐはぐだ。社民党が連立離脱せざるを得ない状況を作ろうとしているのではないか」との不信感も出ている。
 与党3党は28日に幹事長会談を開く予定で、社民党は民主党の小沢幹事長に、見解をただす考えだ。
2009年12月27日付(読売新聞)
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091227-OYT1T00275.htm?from=main1

2009年12月23日水曜日

天皇陛下 76歳に

 天皇陛下ご即位20年にあたり、全国各地から寄せられた記帳簿をご覧になる天皇、皇后両陛下=皇居・御所(宮内庁提供)
 天皇陛下は23日、76歳の誕生日を迎えられた。今年は4月(ご結婚50年)、11月(ご即位20年)と2度の記者会見があったため、ご負担も考慮して例年誕生日前に行われていた記者会見はなく、体調を崩された昨年と同様、ご感想が文書で公表された。
 その中で陛下はまず、この1年のご感想として、厳しい経済情勢で多くの人々が困難な状況に置かれたことを挙げ、「住む家を失った人々もあり、心の痛むことでした」と述べられた。
 今年から始まった裁判員制度にも言及、「今後の様子を期待を込めて見守りたいと思います」と記された。現在のご体調については「昨年12月の体調よりは良くなっていますので、来年も今年のように過ごし、皆に心配をかけないようにしたいと思っています」とつづり、「国民に支えられ、日々の務めを行っていくことに幸せを感じています」と結ばれた。
 宮内庁によると、陛下がこの1年で国事行為に関する書類に署名、捺印(なついん)された件数は883件にも上った。今年はご結婚50年、ご即位20年の関連式典に臨んだほか、7月には外国ご訪問(カナダ、米ハワイ)も果たされた。
2009年12月23日付(産経ニュース)
続きは・・・http://sankei.jp.msn.com/culture/imperial/091223/imp0912230741004-n1.htm

2009年12月22日火曜日

ガソリン税率維持、子ども手当所得制限なし 首相表明

 鳩山由紀夫首相は21日夜、来年度予算編成でガソリン税などの暫定税率を廃止したうえで新たな仕組みを導入し、現在と同じ規模の税収を維持すると表明した。民主党の重点要望を大筋で受け入れた。子ども手当は所得制限を設けないと明言した。地球温暖化税(環境税)は1年以内に結論を出す。税制改正の主要項目が固まり、政府は22日夕の臨時閣議で税制改正大綱を決定する。予算案も週内の閣議決定を目指す。
 首相は21日夕、首相官邸で民主党の小沢一郎幹事長に税制改正の方針を伝え、了解を得た。自動車重量税は国の取り分の半分(約1800億円)を削減する。これで新規国債の発行額は44兆円以下となることがほぼ固まった。
 暫定税率は本来の税率(本則税率)に上乗せして一時的に徴収する税。国・地方合わせて約2।5兆円と、本則税率の約2.6兆円に匹敵する規模だ。政府内では暫定税率分を維持するため、本則税率を引き上げて一本化する案が有力となっている。首相は関係閣僚に雇用や地域活性化を目的に「2兆円の新たな措置」の検討を指示した。
2009年12月22日付(日経NET)
続きは・・・http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20091222AT3S2102H21122009.html

2009年12月17日木曜日

公約修正、やむを得ぬ=暫定税率「自分が結論」-首相

 鳩山由紀夫首相は17日、民主党が衆院選マニフェスト(政権公約)で撤廃するとしたガソリン税暫定税率の維持などを求めたことについて「国民の思い、経済状況はさまざま変化する可能性もある。それに応じた柔軟性も重要だ」と述べ、2010年度予算編成で公約を果たせなくてもやむを得ないとの考えを示した。首相官邸などで記者団の質問に答えた。 首相は、民主党の要望について「国民の皆さまの声だと思っている」と指摘。「国民がどのように考えているかも踏まえながら、真剣に検討して、最終的には私の方で結論を出す」と述べた。同時に「マニフェストを守るのも国民に対する誓いだ」とも語った。 これに関し、平野博文官房長官は記者会見で「もし今まで言ってきたことと違う結論になれば、説明をしっかりした上でご理解をいただくことになる」と述べた。 
 首相は、民主党の小沢一郎幹事長が政府の予算編成の取り組みに「本当に政治主導か疑問だ」と注文を付けたことについて、「当然反省すべきは反省すべきだと思う。ただ、今までの政治とはかなり変わってきていると官僚が一番感じている」と語った。
2009年12月17日付(時事通信)
続きは・・・http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009121700451

「自立」を支援するために

 ①【障害者の雇用促進を支援するために】
 厚生労働省の障害福祉計画を見てみると、「障害者に労働をあっせんする⇒就労者が増える⇒訪問系やデイサービス系の人が増え、施設入所者が減る⇒現在福祉工場で働いている人3,000人に対して、5年後には雇用型の就労者が36,000人になる」という将来見通しが掲げられています。法律には、「働く意欲と能力のある障害者が企業等で働けるよう、福祉側から支援」すると明記してあります。5年後、こんな未来は本当に来るのでしょうか。
たしかに彼らに自立できる収入があれば、福祉サービスの対価も払えるし、社会人として税金も払うでしょう。しかし障害者就労の現実は、時給100円にも満たないような授産所での仕事がほとんどです。企業には一定割合の障害者を雇用する義務がありますが、目標達成には程遠いのが現状です。この理想と現実のギャップをどうやって改善するのか、違反企業名公表は現在でもやっていますが、画期的な方策は挙げられていません。
ある31歳の男性は、18歳の時から作業所で働いています。仕事は公園清掃や草むしりで、初任給は2,200円でした。なんと、日給たったの100円。13年目の今年、月給はようやく20,000円になりました。それなのに、自立支援法成立によって、施設利用料14,900円と食費14,300円(合計29,200円)を支払わなくてはなりません。彼の給料より多くなってしまいます。障害年金が支払われている人もいますが、もらっていない人もいます。いずれにせよ、一般の最低労働賃金をはるかに下回ったものでよしとする考えでは、本当の「自立」などありえません。
現在も、障害者の雇用型就労あっせんには、「ジョブコーチ」が就労先にまでついていって、当事者が慣れるまで1対1でケアしています。「就労者を36,000人にする」には、この「ジョブコーチ」も、延べ36,000人必要ということになり、その人件費はとてつもないものになります。かといって、この費用を抑制しすぎ、最初のケアが不十分になると、就労そのものがうまくいきません。実績向上には、今までの現場の取り組みをふまえ、地道に数を増やす努力を重ねるしかないのです。同時に、社会に受け入れられるため、共に働く健常者の理解と協力は大前提です。健常者にむけての啓蒙・研修は、広く普及させることが急務です。

②【働けない人の自立を支援するために】
 どんなに働きたくても、働けない障害者はいます。そういう人の「自立」とは何でしょう。まず、家族を支  え、自立させることです。
障害者の問題は、長い間「家族」で解決すべき問題と考えられてきました。「社会で支える」という考えが普及した今でも、負担は家族が背負います。福祉サービスの料金を払うのも家族、そのお金が払えなくてタダで介護するのも家族です。それでも「他人の手による介護」がようやく認知されてきた矢先、今までのサービスを受けられなくなったり、回数が減ったりすると、家族はまた家に閉じ込められ、社会との接点を失ってますます孤立していきます。家族が障害者の面倒を看るために仕事を失えば、無収入となり、最後には生活保護世帯になってさらに税金を投入しなければならなくなります。
4月の法律制定の直前に、「もう今までのような助成が受けられない、それでは生きていけない」と、行く末を悲観し、老いた親が障害者の子どもを殺して自分も死ぬという、いたましい事件がありました。「障害者自殺支援法」という囁きは、決して冗談めかした話ではありません。性急な法律の施行によって障害者の家族が疲弊し、彼らの「自立」を困難にしている現状をもっと深刻に受け止めなくてはなりません。障害者がまた昔のように公然と「やっかいもの」視されてはなりません。家族に障害者がいることが、決して「不幸」ではないと実感できるよう、5年後の改正が待たれます。
この法律が非常に複雑でわかりにくく、無用な誤解を生みやすいことも、急激な生活の変化も加わって利用者の不安をかきたてています。困った時にはどのような救済措置があるか、福祉の窓口は、孤立しがちな家族や本人を理解した上で、具体的な説明と支援ができるよう、より一層の努力が求められます。
続きは・・・http://www.syougaisya.com/2006/08/post_19.html

新たな障害区分の認定について

 これからは、障害の種類にかかわらず、市町村レベルで共通の制度によりサービスを提供するようになります。今までは障害の種類(身体障害、知的障害、精神障害など)によって、異なる系統だった各専門施設も、一つの基準に統一されます。新たな障害区分のレベル分けは、10月から本格的に始まります。一見わかりやすくなるように思えるし、「どんな障害でも、地域でこまやかに対応できるようにする」という目標をみると、すばらしい生活が送れそうです。が、実際は現場の混乱を引き起こしています。
今問題になっている一つは、入所者、通所者の障害区分によって施設が受ける補助金額が変わってくることです。障害区分のレベル分けと併せて、障害に対するサービスの量も10月から見直されるので、従来より大幅にサービスがカットされる入所者がいると、その結果、補助金が大幅に少なくなることが予想されています。補助金の獲得は、小規模な施設や作業所にとって死活問題です。
また、訓練や作業の時間数によっても補助金は変わります。「1割」を払うお金がないからサービスが受けられない、と、障害者が施設に来ないケースも実際に発生しています。作業に出る日数や人数で補助金が決まる部分もありますから、施設の利用者が少なくなれば、これまた補助金が減らされます。補助金カットは、どうしても人件費のカットなど、サービスの質の低下に直結します。
当事者が施設に来なくなると訓練が滞り、症状が悪化するおそれがあるだけでなく、家庭での生活が見えにくくなります。孤立や虐待、介護者のうつ発病などを未然に防ぐためにも、施設への通所は重要なのです。経営不振で閉鎖され、行き場のない障害者がでないよう、対策を講じる必要があります。
もう一つ、非常に危ぶまれていることがあります。障害区分の認定法が、介護保険の認定ソフトに酷似している点です。「1人で立てる」「歩ける」など、どうしても身体的な障害に重きが置かれ、一応自力でできるが、見守りが不可欠な知的障害・精神障害が軽く認定されやすいのです。入所型でも、自宅介護型でも、必要なサービスが減らされる可能性が高くなっています。
こうした介護保険との類似は、将来的に障害者自立支援法と介護保険法の統合も視野に入れられているのではないかという憶測を呼んでいます。しかし、「障害者自立支援」とひと口に言っても、身体、知的、精神、乳幼児まですべてに通じる人の育成は、ようやくこれから始まろうというところ。ましてや、これに高齢者介護を加えていくなど、一朝一夕には不可能でしょう。
1人ひとりの障害や生活が見えにくくなりはしないか? 共通性ばかりに目がいって、個々の障害のもつ特殊性が切り捨てられていかないか? 拙速な制度の一本化には、不安要素が多すぎます。まずは、この法律によって利用者の生活がどう変化するか、追跡調査をする必要があるでしょう。そして経過措置後の法律改正では、「一本化しやすい」という形にとらわれず、症状の改善や、社会復帰がスムーズになることを第一に考えて、障害区分の認定やサービス内容を組み直すことが望まれます。
続きは・・・http://www.syougaisya.com/2006/08/post_18.html

厳しい年収制限

 障害者自立支援法の対象になるためには、年収制限があります。以前の制度より厳しくなって、助成を受けられる層がかなり狭まりました。住民税を年間20万円以上払っている「世帯」には、「1割負担」そのものが適用されません。
「1割」で前より負担が多くなるといっても、医療費が高額な心臓病治療などでは、「上限約4万円」は安心の目安です。ところが除外されると、負担増は3万どころでは済みません。「高額医療」の上限は1ヶ月1疾病1診療科で約8万円です(それも医療費のみが対象)。これはあとから差額が返還されるしくみで、医療機関には先にお金を払わなければなりません。
このように、自立支援法の内と外では、負担に大きな差があるのです。もっとも打撃を受けるのは、住民税の納付額が20万円をちょっと越えてしまった、という家庭。従来からの利用者には、急激な変化を避けるため、5年間の経過措置があります。また、「継続的に相当額の医療費負担が発生する場合」は、医療費の上限額が決められていますが、指定の疾患のみとなります。
たくさんの人々が、これまで国から支援される中で安定した家庭を築き、障害児者を守りながら働き、相応の税金を払ってきました。かろうじて成り立ってきた彼らの「自立」を新しい法律は「支援」してくれません。この法律の「外」におかれることになった人々への対応を誤ると、家族の就労が妨げられ、障害者のケアにも手が回らず、障害者とその家族の環境は悪化して、大きな問題になっていくでしょう。
今後は、一定の所得幅(たとえば住民税20万円超50万円以下の場合)で、大幅減税や特別控除などの対策を考えていく必要があります。
続きは・・・http://www.syougaisya.com/2006/08/post_16.html

「応能負担」から「応益負担」へ

 従来、福祉・医療サービスは、助成を受ける人の年収によって自己負担金が設定されていました。つまり、年収金額に応じて、どんなに高額な医療やサービスを受けても、自分の払える範囲で(「応能」)の負担しか請求されなかったのです。
これからは自分が受けたサービスの値段に応じ(「応益」)、その1割を必ず請求されることになります。医療費、施設利用費、車椅子や装具などの購入費など。装具は、子どもだと成長が早いので、ひんぱんに作り変える必要がでてきます。大人でも、筋力の衰えなどでサイズが合わなくなることがあります。また、「誰でも食事はする」ということで、施設などでの食費は全額実費負担となりました。
問題は、この「1割」が当事者の家計を非常に圧迫している点です。常に介護が必要な障害者を抱える家庭で、ヘルパーなどをつける場合、今までより負担が3倍以上にはね上がっています。上限は1ヶ月約4万円。1ヶ月の支出が急に3万円増えたら、それも毎月であれば、どんな家庭でもやりくりは大変です。さらに家に介護を必要とする人がいるのですから、収入を増やしたい、働きに出る、といっても、ままなりません。
その結果、経費を抑えるためにサービスを受けない人が出てきます。訓練や治療の停滞は障害者本人の症状悪化につながり、介護時間の増大により、家族の負担が倍加します。「お金がないから」と治療や訓練をあきらめるなんて、一体、いつの話なのかと耳を疑います。「障害者運動30年の理念・成果を根底から否定する」と危惧する声も上っています。
年収が極端に少ない場合は、負担軽減がありますが、「生活保護世帯」「低所得1」「低所得2」の区分だけで、対象はほぼ非課税世帯に限られます。重度手当などを受給していると、年収規準の「低所得2」を超え、減免がなくなることがあります。「どこからも援助がない、ものすごく困っている人」への措置を、かろうじて残したという形です。
「月4万以上にはならないんだから、いいんじゃない?」そんな声も聞こえてきます。でも、治療や介護にかかるお金は、法律の対象になるものばかりではありません。入院したら、差額ベッド代は対象外。通院の交通費も別です。また、24時間介護が必要な場合でも、全時間が1割対象と認められるわけではありません。上限を超えると、あとは自費(10割負担)になってしまいます。
財源不足という現実の中で、福祉を充実させるのは至難の業です。ある程度、当事者の負担が増加するのは仕方がありません。しかし、少ない財源だからこそ、本当に必要な人に必要なお金がまわってほしいものです。数値や書類だけが一人歩きして、利用者の生活現状が見えなくならないよう、利用者の意見に耳を傾けた、きめの細かい対応が重要になるでしょう。
続きは・・http://www.syougaisya.com/2006/08/post_12.html

障害者自立支援法の概要と問題

 平成18年4月1日、障害者自立支援法が制定され、10月1日から施行されます(一部はすでに施行されています)。「障害者の自立を支援する」法律―「バリアフリー」「ノーマライゼーション」という考え方は、障害者が健常者と同じように暮らせる社会を目指しているし、その究極の目的が「障害者の自立」であるのは、まちがいありません。それなのに、様々な場面で当事者である障害者やその家族から不安の声が上がっているのは、なぜなのでしょうか。
障害者自立支援法の柱は「応能負担から応益負担へ」「障害の種類別に法律があったのを、あらゆる障害について、この法律で対応する」「市区町村を事業の母体とする」そして「障害者も自立できる社会をめざす」の四つです。
特に、「当事者の収入ではなく、受けたサービスに応じ、支払い負担を一律1割にする」という応益負担の取り決めは、今までの福祉政策とはまったく異なった考え方です。非課税世帯への配慮はあるものの、国は厳しい財政難を受けて「これ以上公費負担を増やさない」ために、障害者も含め、「互いに負担し支えあう」ことを前提としたのです。
10月施行に先立ち、従来どおりのしくみのまま、「1割負担」だけは前倒しで始まっています。国が倒れては元も子もないので、多少の利用者負担増は仕方がありません。でも、「1割負担」で、利用者の生活は一変しました。もちろん急激な負担増を緩和するため、これまで福祉サービスを受けてきた人たちには、5年間の経過措置がありますが、それでも既に悲鳴があがっているのです。
この法律には、5年後、見直しをすることが明記されています。その間に、当事者の声を反映し、利用しやすくなればいいのですが、さらに負担が増すのではないか、受けられるサービスが制限されるのではないか、と、悲観的な意見が大半を占めています。やはり「財源」に不安があるのは明白だからでしょう。本格施行の10月を目前にしても、法律の全貌はまだ見えず、事業者も利用者も、政府ですら手探り状態、というのが現実ではないでしょうか。
「障害」というと、他人事のように思われる人も多いかもしれません。が、超高齢化社会に突入した日本では、何かしらの持病を持って老後生活を送る人が増えています。また、医療技術の発達により、「不治の病」「死に至る病」は激減した代わりに、闘病生活は長引く傾向にあります。病気を抱えながら、働く人も増えてきました。その人たちの日常を支えるのは、家族です。この法律は、すべての国民にとって関係があるのです。
誰もが真に自立し、社会の一員として安心して暮らすためには、経過措置の5年間で、この法律を大幅に見直す必要があります。「福祉はかわいそうな人にやってあげるもの」ではなく、「いつか自分や身近な人が、その立場になるかもしれない」という視点で福祉の現場を見守っていけば、よりよい改正につながるでしょう。
続きは・・・http://www.syougaisya.com/2006/08/post_9.html

2009年12月15日火曜日

夜間の高齢者事故多発 身体能力衰えの自覚を

 歩行中の高齢者が夕暮れ時や夜、自宅近くで車にはねられる死亡事故が多発している。無謀な飛び出しではなく、道路を渡りきる直前に事故に遭うケースが目立つ。過信や油断から来る高齢社会ならではの事故とも言え、県警はお年寄りに対し、身体能力の衰えを自覚し、安全確認を怠らないことを強く呼び掛けている。
 津市一志町の県道で11月21日午後5時ごろ、女性(94)が道路を渡り終わる寸前、左側から来た乗用車にはねられて亡くなった。現場は女性の自宅から300メートルで、田んぼを見に行こうと日が暮れてから自宅を出て事故に遭った。道路は片側一車線のほぼ直線で見通しは良かったが、乗用車の運転手は直前まで女性に気が付かなかったという。
 交通量の多い津市大門の県道でも10月5日午後7時50分ごろ、近所の女性(78)が横断を終える直前、トラックにはねられ、亡くなった。道路は片側2車線で幅が広いが、横断歩道までの距離は100メートル近く。女性は家を出て、目の前の道路を渡ろうとしてはねられたらしい。
 県警によると、ことし1~11月末の県内の高齢者の事故死者は54人で、昨年同時期より7人も多い。そのうち半数近くの26人は歩行中の事故。左右の安全確認を怠る飛び出しではなく、「車が来る前に渡れる」との“判断ミス”が原因とみられる。自宅近くが事故現場なのも特徴で、「普段から渡っているから大丈夫だろう」という油断もあるようだ。
 県警交通安全企画課は「高齢になると、判断能力や身体機能が落ちると自覚してもらうことが大切」と指摘する。高齢者は歩く速度が遅い上、右側の車ばかりに気を取られて、左側から来る車に気が回らないことも多い。そこで同課は高齢者の交通安全教室で、実際に道路を横断するのにかかる時間を計測したり、直線で渡るのと斜めに渡るのでは、横断にかかる時間が違うことを実感してもらったりしている。
 さらに、年末年始に向け、各地の街頭啓発で日没後に外出する際は反射材を身につけ、目立つ色の服装を心掛けるよう求めている。「コンビニでの買い物や犬の散歩など、ちょっとそこまでという時でも反射材を」と注意を促す。運転者に対しても早めのライト点灯や、見通しの良い道路でも安全確認を怠らないよう呼び掛けている。
2009年12月15日付(中日新聞)
続きは・・・http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20091215/CK2009121502000011.html

編集手帳より

 はじけるような笑顔で、高く高く、縄跳びをする少女の写真に胸が熱くなった。1週間前に小欄で紹介した熊本県の南阿蘇村立久木野小4年、藤崎未夏さんの記事だ。10日朝刊の社会面である

 生まれつき左足がない未夏さんは、義足を見た幼い新入生から「偽物の足」と心ない言葉を聞く。担任の先生は「1年生に足のことを話してみようよ」と説いた。その体験を作文にし、内閣府が障害者週間に合わせて募集したコンクールで総理大臣賞を受賞した

 あらすじのみの小欄に100件近くも反響を頂戴(ちょうだい)したため、首相官邸のホームページに掲載中の全文を、了解を得て紙上に再掲させてもらった。併せて伝えられた未夏さんの近況に、またエネルギーをもらった人も多いだろう

 未夏さんは作家になるのが夢だ。パラリンピックへの出場を目指し、バスケットボール部にも入っている。来年また、成長した自分を作文にするそうだ
 なんと大きな可能性に満ちていることか。未夏さんとすべての子供たちへ。頑張る君たちを、父母のように、祖父母のように、目を細めて見守っている大人が全国にたくさんいます。
2009年12月13日付(読売新聞)
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column1/news/20091212-OYT1T01232.htm

臓器つくる遺伝子全容ウェブに=成育医療センター、世界に公開-難病治療に応用期待

 体中の臓器や組織を形成する遺伝子群の働きが画像で見えるデータベースの構築に、国立成育医療センターの浅原弘嗣部長らの研究グループが成功し、ウェブ上で公開した。これを基に、筋肉や心臓、脳などそれぞれの臓器をつくる遺伝子群を知ることができ、難病の治療法開発などが期待できるという。研究成果は15日、発生・再生分野の米科学誌「デベロップメンタル・セル」に発表した。 研究グループは、体をつくる遺伝子プログラムが人とマウスで非常によく似ていることに着目。マウスの胎児を実験に用いて、プログラムの中核となる遺伝子約1600個の動きを見えるようにする手法を開発した。 データベースには、約2万5000の画像を収録。臓器形成にかかわる遺伝子はこれまで別々に研究されてきており、全体を網羅するものは初めて。浅原部長は「最終の答えにたどり着いた。研究費用と時間の大幅な節減が可能となり、あらゆる病気の研究が飛躍的に進む」としている。
2009年12月15日付(時事ドットコム)
続きは・・・http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009121500070

2009年12月12日土曜日

パナソニック、三洋電機のTOBを終了

 パナソニックは、三洋電機に対して実施した株式の公開買い付け(TOB)が終了したと2009年12月10日に発表した。
 2009年12月21日にも三洋電機を子会社化する。
 TOB 30億8200万株を4038億円で取得した。
 両社の年間売上げ合計は8兆6600億円規模になり、国内最大の日立製作所と肩を並べる。
続きは・・・http://www.j-cast.com/2009/12/11056010.html

高相被告、有罪確定 酒井法子と離婚話し合いへ

 覚せい剤取締法違反(使用、所持)の罪で元女優酒井法子(38)=懲役1年6月、執行猶予3年確定=の夫、高相祐一被告(41)を懲役2年、執行猶予4年とした東京地裁判決に対し、検察、弁護側双方は控訴期限の11日までに控訴しないことを決め、12日午前0時に確定した。12日にも離婚を望む酒井との話し合いが始まるとみられ、焦点は長男(10)の親権や学校問題に。同被告は、家族での生活を希望しており、話し合いの長期化も予想される。
2009年12月12日付(産経ニュース)
続きは・・・http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/091212/tnr0912120839005-n1.htm

国民年金でも記録ミス…社保庁調査

不一致42万件か
市町村が保有する国民年金の記録約1・4億件のうち、社会保険庁が行ったサンプル調査で0・3%がコンピューター上の記録と一致しないことが11日、明らかになった。
 約42万件の記録が正しくコンピューターに入力されていない計算だ。
 社保庁のサンプル調査は、約1・4億件の国民年金被保険者名簿のうち2159件を抽出。名簿とコンピューター上の記録が一致しないものが全体の0・3%にあたる7件だった。うち5件は年金受給者で、平均で年額10万3950円の年金受給額が回復した。
 2008年6月の厚生年金のサンプル調査では、1・4%がコンピューター上の記録と一致しなかった。
2009年12月11日付(読売新聞)
続きは・・・http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=18212

「義足の少女」感動広がる…内閣府募集作文で総理大臣賞

読売聞・編集手帳でも紹介
 生まれつき左足がなく、義足をつけて生活している熊本県南阿蘇村立久木野小4年、藤崎未夏さん(10)の作文が、障害者週間(3~9日)にちなんで内閣府が募集した「心の輪を広げる体験作文」の小学生部門で、総理大臣賞に選ばれた。
 6日の読売新聞・編集手帳であらすじを紹介したところ、「感動した」「全文を読むにはどうしたらいいか」といった声が久木野小や読売新聞社に続々と届くなど、反響が広がっている。
 作文の題は「気持ちを伝えたい」。義足を初めて見た1年生から「にせ物の足だ」と言われて傷ついたものの、担任の先生に勧められてありのままをみんなの前で話し、ショックを乗り越えた体験をつづった。
 「同じように悩んでいる人が読んでくれて、『思い切って伝えてみよう』という気持ちになってもらえたら、うれしいです」。総理大臣賞に選ばれた感想を未夏さんはそう話し、「来年また、成長した姿を作文に書きたい」と笑顔を見せる。
 夢は作家になること。サリドマイドによる薬害の被害者で、その半生が「典子は、今」という映画にもなった白井のり子さん(47)(熊本市)が3年前、同小に講演で訪れ、著書をプレゼントしてくれたことがきっかけだった。両腕に障害があっても一人で身の回りのことをする白井さんの生き方に感動し、「体が不自由な人が読んで元気になるような本を私も書きたい」と、日々の出来事を作文にしているという。
 読売新聞・編集手帳で作品が紹介された後、同小には「涙が止まりませんでした」「勇気づけられました」といった声が電話や手紙で十数件寄せられ、読売新聞社にも同様の感想が相次いでいる。「伸び伸び育って、夢をかなえてほしい」と母親の京子さん(34)。白井さんも「やりたいと思ったことに挑戦し、いろんな経験をしてもらいたい」とエールを送る。

藤崎さんの作文「気持ちを伝えたい」(全文)
私は、生まれつき左足がなくて、義足をつけています。学校生活の中で、足がいたい時やプールの時など義足をはずす時があります。 四月になり、一年生が入って来ました。一年生は、まだ入って来たばかりで、私の事を知りませんでした。 五月に運動会の練習が始まりました。体育館での練習の時、半そで半ズボンにはだしでダンスの練習をしていました。半ズボンだったので、義足をはめた足が目立っていました。その時、一年生が何人か集まって、「にせ物の足だ」と言いました。私は、すごくいやでした。今までも、同じような事を言われてきたからです。だから、いつも足が見えないように、長ズボンばかり着ていました。そして、いろいろ言われるのがこわくて、にげるように義足をかくしていました。本当は、何を言われても気にせずに、どうどうとしていたいと思っていたけど、その勇気がありませんでした。だから「にせ物の足」と言われた時も、がまんしていました。 授業が終わり、担任の先生に相談しました。先生は、「一年生に足の事を話してみようか」と言いました。私は、みんなの前で話せるか、自信がなくてまよっていると、先生が、「話してみようよ」とはげましてくれました。 その夜、私は一年生に話す文を考えました。内容は、「どうして足がないのか」とか、「みんなと同じことが出来る事」とか、「義足をはめた時は、どんな感じなのか」など、一年生にも分かるように書きました。 一年生教室に話しに行きました。三人の友達が、一しょに来てくれました。一年生は、私の話しを、「すごい。」と言って聞いていました。その後、みんなの前で義足をはずした姿を見せました。一年生は、びっくりした様子で私を見ていました。その時私は、「やっぱりここでやめようかな」と思いました。でも私は、勇気を出して見せたり、質問をうけたりしました。その質問は、 1「走っている時義足は、はずれないの」と 2「手じゅつをする時は、いたくないの」などの質問です。その時私は、こう答えました。1つ目は、「ゴムみたいな所がすべり止めになるから、はずれません」と答え2つ目は、「ねむっているから、いたくないです」と答えました。 一年生に、義足の事を分かってもらうために、話をして、いやだった事とか、分かってほしいこととか、自分の気持を伝えられたし、一年生の気持ちもよく分かったのでよかったです。これからは、「にせ物の足」と言われないと思うと「ホッ」としました。 勇気を出して話をしたことで、少しずつ自分の気持ちが変わりました。いやだった半ズボンやスカートがいやじゃなくなり、どうどうとできるようになりました。今では、一年生とも仲良く遊んだりしています。だれも「にせ物の足」と言わなくなりました。 先生や友達から、勇気をもらって、自分の気持ちを一年生に伝えられました。ありがとうございました。これから、新一年生や新しい友達と出会った時は、勇気を出してどうどうと、自分の気持ちを伝えたいです。
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20091210-OYT8T00477.htm
2009年12月10日付(読売新聞)

2009年12月8日火曜日

障害者週間

12月3日~9日は「障害者週間」です。事故や病気などによって、障害はだれにも生じ得るものです。障害は多種多様で、外見では分からない障害もあります。障害による不自由さはあっても、周囲の理解や配慮があればできることがたくさんあります。障害のある方の意見を聞いて、日常生活や事業活動の中でできる配慮や工夫を一緒に考えてみましょう。だれもが暮らしやすい共生社会の実現は、そうした一歩から始まります。
政府広報オンライン
続きは・・・http://www.gov-online.go.jp/pr/theme/syogaisyasyukan_jisshi.html

2009年12月3日木曜日

インターネット読者のWeb投票を募集

 読売新聞社は、恒例の「日本10大ニュース」と「海外10大ニュース」を、今年も読者の皆さんの投票で決定します。 あらゆる分野の出来事から選んだ毎年の10大ニュースは、揺れ動く国内・世界情勢の記録として、大きな反響を呼んできました。激動の2009年を歴史にどう刻むかは、皆さんの投票が決めることになります。 「日本」または「海外」部門の全項目の的中者計50人に賞金、ほかに的中項目が多い上位各100人に記念品を贈呈します。
 (※個人情報は、抽選と賞金・記念品の発送以外には使用しません)
期間:12月2日(水)~12月15日(火)
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/feature/2009news10/index.htm?from=yoltop

振込み詐欺に注意

どうすれば防げれるか?

① 急かされても、慌てない。
② 少しでもおかしいと思った時は、事実かどうか確認する。
③ お金を振り込む前に、家族や親せき、友人などに相談する。
④ 離れて暮らす両親や子どもと、日ごろからよく連絡を取っておく。
⑤ 家族の間の「合言葉」を決めておけば対策につながる。(具体例)
⑥ 息子を名のって「事故を起こして相手にけがをさせた。示談金が必要だ」と電話してきた。
⑦ 不審に思い、「家で飼っているペットの犬の名前を言ってみて」と尋ねたところ、
電話はすぐに切れたた。
⑧ 家族旅行などの思い出や食べ物の好き嫌いなど、他人では分かりにくい家族だけの「合言葉」を決めておくと振り込め詐欺から身を守れる。
⑨ ATM前で慌てている人などに、まわりが一声かけてあげる。(具体例)
⑩ ATMに並んでいたら、前にいる、おばあちゃんがずっと携帯電話で話しながら操作している。
⑪ 振り込め詐欺かもしれないと、思い切っておばあちゃんに声をかけたが、「息子からの電話だ」と言って聞かない。
⑫ 銀行の人にも伝えて、一緒におばあちゃんを説得してもらった。
⑬ 銀行の人がおばあちゃんの息子さんの会社に電話をして、息子さんではないことがわかり、ようやく30分以上かかって納得してくれた。
周囲の人々の「気づき」によって、振り込め詐欺の被害は防ぐことができる。
続きは・・・http://www3.nhk.or.jp/news/furikomesagi/

薬価1.3%引き下げへ…厚労省

厚生労働省は2日、厚労相の諮問機関である中央社会保険医療協議会(中医協)に医薬品価格調査の結果(速報値)を提示した。診療報酬では薬価を約1・3%引き下げられる見通しで、長妻厚労相は2010年度の診療報酬改定で同程度の引き下げを要求する方針だ。
 同調査によると、薬の実勢価格は公定価格を約8・4%下回っていた。調整分を除くと約6・2%の引き下げが必要となる。その場合、薬剤費(7兆8000億円)は年約4800億円の削減となる。診療報酬ベースで見た場合、約1・3%となる計算だ。長妻氏は、「医療の水準に支障がない範囲で薬価を下げる」と話しており、改定では同程度の引き下げで調整が行われる予定だ。
2009年12月3日付(読売新聞)
続きは・・・http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=17787

2009年12月1日火曜日

親族への優先提供 自殺者からは認めず 改正臓器移植法

改正臓器移植法の運用を検討する厚生労働省臓器移植委員会は30日、親族への優先提供について、自殺者からの提供は認めない方針を決めた。改正法は平成22年7月17日に施行されるが、優先提供については同年1月17日に先行して施行される。
 これに先立ち、厚労省は11月18日、親族の範囲を配偶者と親子に限定することなどを盛り込んだ運用指針の改正案を公表。12月17日まで意見を募集し、年明けにも指針を改正する方針。
 現行法で認められていない臓器の親族への優先提供は、身内への提供を願う人に配慮して改正法に盛り込まれたが、「子供に臓器提供するために親が自殺する懸念もある」と指摘する声もあり、自殺者からの提供を禁じる条項を指針に盛り込む方向で検討する。
 優先提供の意思表示については、当面、現在普及している意思表示カードの余白に「親族」などと書き込むことで認める方針。
2009年11月30日付(産経新聞)
続きは・・・http://sankei.jp.msn.com/life/body/091130/bdy0911302259008-n1.htm