2010年4月17日土曜日

障害者自立支援法訴訟が和解 全国7例目、大津地裁

全国の原告・弁護団と国が終結に合意した障害者自立支援法の違憲訴訟で、滋賀県の障害者8人が起こした訴訟が15日、大津地裁(石原稚也裁判長)で和解した。訴訟は全国14地裁で起こされ、和解成立は7例目。21日の東京地裁で一連の訴訟が終結予定。
 口頭弁論で、原告の谷口真規さん(26)の母裕美さん(49)=彦根市=が意見陳述し、「娘にはこれからも助けが必要。この日で終わりではない」と法制度の充実を求めた。
 和解後、滋賀弁護士会館(大津市)で報告集会が開かれ、原告らは「障害者自立支援法訴訟の勝利をめざす滋賀の会」会員ら約100人を前に喜びや感謝の気持ちを述べた。
 原告の瀧本靖子さん(62)=彦根市=は「どうなるか不安だったが作業所の仲間が支えてくれた。つらい思いも報われた」と笑顔をみせた。
 障害福祉サービス利用者に原則1割負担を課す障害者自立支援法は違憲として、2008年10月以降に全国14地裁で訴訟が起こされ、原告・弁護団と国は今年1月、2013年8月までに同法に代わる新たな福祉制度の実施などを明記した合意文書に調印した。
2010年04月15日(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/

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