2010年5月25日火曜日

ゲゲゲの女房

 自伝を書かれるきっかけは?
武良 手紙を書くのもおっくうな人間なんですけど、出版社の方に勧められまして。 あるインタビューでお会いする機会があって、いろいろと話しますうちにね、現在、水木も元気で、作品にも注目していただけるようになって、いろいろありましたが「終わりよければすべてよしです」という言葉がついこぼれて出たんです。そうしましたら、その言葉が心に響いたんだそうで、それをタイトルに自伝を書かないかと。思ってもみないことでしたので、ひたすらお断りしたんですが、協力するからと何度も説得されまして、それじゃあということになって。そうしたら、意外に反響といいますか、同じ年代の方々から共感することが多いという葉書を頂いて、ほんとにこちらが感激ですよ。うれしかったですね。その上、NHKでドラマ化でしょ? いまだに信じられません。もう青天のへきれきですよ。こうなったら、なんとかなるさ。なるようにしかならないという心境です(笑)。

出会ってすぐにご結婚だそうですね?
武良 10日くらいだと思っていたんですが、兄が調べたら、「真実は5日だぞ」と(笑)。 遠縁の者の紹介でね。一面識もない者どうしがパッと会ってそこで結婚を決めるなんて、今では考えられないことでしょう?当時も華々しい恋愛の末に結婚される方もいるにはいましたが、わたしの身内は皆、見合いや紹介だったので、自分でいい人を見つけて伴りょにするなんて、考えられないことでした。そういうことははしたないくらいで……。それで見合いして。わたしもせっぱ詰っていましたし、向こうもそうだったみたいで(笑)。そういうどうしが一緒になったわけです。 不安もありましたけれど、父と言葉を交わす彼を見ていて、何のてらいもなくざっくばらんで、好感が持てましたからね。「よさそうだぞ。決めろ決めろ」と父も言ってくれて、両親や周りの皆が了解だったので、それが大いに力になりました。ご縁だなと思ったんです。
http://www9।nhk।or।jp/gegege/topics/00_contents/genan।html

あらすじ
 ヒロインの布美枝は、昭和7年、島根県安来の商家に生まれました。
 豊かな自然の中で育ち、家業の手伝いに精を出していた布美枝に運命の出会いとなる、お見合いの話が飛び込んできたのは28歳のときでした。
 縁談の相手は東京の「貸本マンガ家」(「貸本屋」の商品である貸し出し専門のマンガを描く職業)、ペンネームは「水木しげる」。
 布美枝より10歳年上で、戦地で爆撃に遭い左腕を失っていました。
水木の屈託のない笑顔と素朴な人柄に、布美枝は心ひかれます。
見合いは即決、5日後には結婚式を挙げ、身の回りの物だけ持って東京へ嫁いでいきます。
アレヨアレヨという間の、人生の大転換でした。ところが、東京都調布市の新居で布美枝を待っていたのは、どん底の貧乏生活だったのです。
貸本マンガ業界はすでに斜陽でしたが、超人的な努力でマンガと格闘する夫・茂の姿に、布美枝は「何があっても、この人とともに生きよう!」と心に決めるのです。
  時代は高度経済成長のまっただ中。
でも、二人の生活は、生まれてきた子供のミルク代にさえ事欠くような、苦しい日々が続きます。
 しかし、そんな“どん底生活”から、ようやく抜け出す日がやってきます・・・。夫婦の人生は、それからも山あり谷あり。さまざまなことを乗り越えながら、より深い絆で結ばれていく家族の姿を、笑いあり涙ありで描いていきます。
http://www9।nhk।or।jp/gegege/

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