2010年8月3日火曜日

所在不明:都内最高齢、113歳女性不明 登録地に居住せず--東京・杉並

 東京都杉並区は2日、113歳で都内最高齢とされる女性が住民登録地に住んでいないことが判明したと発表した。住民票上の同居人である長女(79)は「弟と暮らしていると思うが、連絡先は分からない」と話したことから、区や警視庁杉並署が次男(73)らの所在確認を急いでいる。都内では先月29日、111歳で都内男性最高齢とされた足立区の男性とみられる白骨遺体が見つかる事件があったばかり。【神足俊輔、松本惇】
 ◇年金は受給せず
 区や警視庁によると、女性は古谷ふささん。足立区の事件を受け、杉並区職員が7月30日に古谷さん方を訪問したところ、長女が「母はここに住んでいない」と話し判明した。区は古谷さんと接触したことはなかった。
 区の会見などによると、古谷さんと長女は86年10月、千葉県市川市から同区に転入。98年10月にも2人で区内の現住所に住民票を移した。長女は区に対し「(千葉では)母や弟と暮らしていたが、杉並には1人で引っ越してきた。杉並では最初から母と一緒に暮らしていない」と説明しているという。
 古谷さんは公的年金を受け取っていなかったが、医療保険や介護保険料の支払いは長女名義の口座からの引き落としなどで支払われていた。記録が残る5年間でこれらの保険を使用した形跡もない。
 区は100歳以上の高齢者に、長寿祝いの品のカタログを毎年郵送しているが、08~10年は古谷さん側から辞退があったとの記録がある。ただ、区は具体的に誰が辞退を申し出たか把握できていない。
 古谷さんの住民票上のアパートは、JR阿佐ケ谷駅に近い閑静な住宅街にある。取材に応じた長女によると、古谷さんには2男2女がいたが、長男はすでに死亡。残る3人のきょうだいの間でも連絡はほとんど取っていない。
 長女が古谷さんと最後に会ったのは86、87年ごろ。長女の東京・銀座の勤務先に1人で訪ねてきて、近くの店でそばを食べながら約15分間話したという。「あまり覚えていないが、変わった様子はなく、大した話はなかったと思う」と振り返る。
 長女は杉並区への転入手続きなどについて「自分がやったかもしれないし、そうじゃないかもしれない。(区に報告しなかった理由も)分からない」と話した。
2010年8月3日付(毎日新聞)
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