2009年11月3日火曜日

入院妊婦らにワクチン

 妊婦や基礎疾患(持病)のある人を対象にした新型インフルエンザのワクチン接種が県内でも始まった2日、各医療機関は希望者の診断を行うなどの対応に追われた。国から配分されるワクチンの数が限られているため、今回の対象者は入院患者のみ。県内では約7500人が見込まれている。
 産婦人科「桂川レディースクリニック」(大津市御殿浜)では、入院中の妊娠9か月の女性(26)が同日午後、投与を受けた。女性は「私と赤ちゃんが感染しないか心配だった。できるだけ早く打ってほしかったので、安心した」と喜んでいた。
 同クリニックでは、掛かり付けの患者による予約もすでに200人近くに達しているが、これらの患者への接種は次にワクチンが配分される今月16日以降になるという。桂川浩理事長は「ひとまずホッとしたが、この後、どれだけ届くかは不確定のまま。接種回数の決定など国の方針が早く出ないと現場は動きようがない」と話していた。
 大津赤十字病院(同市長等)は、基礎疾患のある入院患者のうち、約150人が接種を希望。同日午後から順次、担当医が患者の容体を診て接種の可否を判断し、投与を始めた。
 一方で、接種日をずらした医療機関も多い。
 大津市民病院(同市本宮)では、「万が一、患者が急変した場合、即座に対応できる十分な医療体制のもとで治療にあたりたい」との理由から、外来患者の殺到する祝日の前日を避けた。対象となる約180人への接種は、5日に行う予定。
 このほか、「保存剤の入っていないワクチンが届く今月中旬以降に行う」とした産婦人科や、「患者数が多く、優先者のリスト作りが間に合わなかった」とする総合病院もあった。
2009年11月3日付(読売新聞)
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20091102-OYT8T01244.htm

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