2009年11月5日木曜日

「障害」の表記イエス?ノー? 見直し必要なしがやや多数

 鳥取県が検討を進めている「障害」の表記に関するアンケート結果がまとまった。県政電子アンケート会員300人を対象に行われ、回答した184人のうち、84人が見直しが必要、97人が必要なしと答えた。県は、回答や寄せられた意見を基にさらに検討を進め、表記を見直すかどうか近く判断する。
心身の機能のハンディキャップを表す「障害」の表記について「害の文字のイメージが悪い」などの意見があり、県内では「障がい」と表記している自治体もある。
 このため、県障害者施策推進協議会で表記について議論され、県庁内でも見直しを検討することにした。
 アンケートで見直しの「必要がある」と答えた人の理由は「自分が障害者と表記されたらよい気持ちになれない」「言い換えさえすればいいという風潮には反対だが、害という漢字はきつい」など。文字に負のイメージを感じることや、見直しで県民に対する啓発的効果を期待する意見が多かった。
 一方、「必要がない」と答えた人は「状況が根本的に解決するものではない」「障害という言葉から受けるイメージを変えることが重要」など、表記を変えるより、障害者に対する考え方や見方を変えるべきと指摘する意見が相次いでいる。
 「障害」の表記を見直す場合、「しょうがい」を提案する人は41人、「障がい」を推す人は38人。このほか、「ハンディキャップ」とする意見や「生活機能困難者」「具体的に何が不自由な」などと表記すべきとする意見も寄せられている。
 主な理由は「『障』は『害』と同じようにきつい」「全部平仮名の方がすっきりする」「平仮名だけでは読みにくい」など。
 また、アンケートには「表記より障害とは何なのかを知る機会を増やして認識を変えていくべき」「表記の見直しを契機に論議を深め、人権意識の向上を図るべき」といった、県民の認識や県の姿勢を問う意見も多く寄せられている。
 県は「(見直しの)必要がないとした人でも、もっと重要なことがあると指摘しているなど、内容は一様ではないため、詳細な検討が必要」としており、アンケートを基にさらに検討を進めて判断を示すことにしている。
2009年11月5日付(京都新聞)
続きは・・・http://www.nnn.co.jp/news/091105/20091105030.html

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