2009年12月31日木曜日

介護職の人材不足解消へ

 介護サービス事業所の人材不足が全国的に深刻化するなか、介護福祉士やヘルパーの資格を持つ経験者らを対象に、介護職に再就職してもらう取り組みが宇治市でも始まっている。介護職への潜在的な働き手を掘り起こすのが狙いだ。
 厚労省の調査では、介護福祉士の資格者は47万人いるが、業務に従事していない人が20万人いる。また公共職業安定所によると、2009年10月の全体の有効求人倍率は0・4だが、社会福祉関係は1・1と求人数が多く、現場の人材不足を裏付けている。
 こうした状況の中、宇治市福祉サービス公社は、現場にいない有資格者を対象に、介護職に就職してもらうためのセミナーを12月に初めて開いた。
 介護福祉士とヘルパー2級の資格者13人が参加した。うち4人は過去に福祉施設で勤務経験があり、体調を崩したり介護に対する考え方の違いなどで離職したという。
 セミナーは3日間行われ、介護の現状や職安の利用方法についての講義、介護技術の実習、施設見学を行った。実習では、講師の介護福祉士がベッドから車いすへの移動方法などを実践し、「(就職シーズンの)4月に向けてがんばって」とエールを送った。  福祉施設に勤めた経験を持つ宇治市小倉の主婦(44)は「年齢の問題もあり再就職に戸惑いがあったが、一歩踏み出す勇気をもらった。福祉か医療関係に進むことを考えている」と話していた。
2009年12月31日付(京都新聞)
続きは・・・http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009123100056&genre=K1&area=K20

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