2009年12月15日火曜日

編集手帳より

 はじけるような笑顔で、高く高く、縄跳びをする少女の写真に胸が熱くなった。1週間前に小欄で紹介した熊本県の南阿蘇村立久木野小4年、藤崎未夏さんの記事だ。10日朝刊の社会面である

 生まれつき左足がない未夏さんは、義足を見た幼い新入生から「偽物の足」と心ない言葉を聞く。担任の先生は「1年生に足のことを話してみようよ」と説いた。その体験を作文にし、内閣府が障害者週間に合わせて募集したコンクールで総理大臣賞を受賞した

 あらすじのみの小欄に100件近くも反響を頂戴(ちょうだい)したため、首相官邸のホームページに掲載中の全文を、了解を得て紙上に再掲させてもらった。併せて伝えられた未夏さんの近況に、またエネルギーをもらった人も多いだろう

 未夏さんは作家になるのが夢だ。パラリンピックへの出場を目指し、バスケットボール部にも入っている。来年また、成長した自分を作文にするそうだ
 なんと大きな可能性に満ちていることか。未夏さんとすべての子供たちへ。頑張る君たちを、父母のように、祖父母のように、目を細めて見守っている大人が全国にたくさんいます。
2009年12月13日付(読売新聞)
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column1/news/20091212-OYT1T01232.htm

0 件のコメント: