2010年10月14日木曜日

チリ すべての救出活動が完了

南米チリの鉱山で起きた落盤事故で地下に閉じ込められた33人の作業員の救出は、最後の1人が日本時間の午前10時前に救出され、無事終わりました。地下で作業員の救出を支援した救助隊員も6人全員が地上に戻り、ことし8月下旬から50日余りにわたったすべての救出活動が完了しました。
南米チリの鉱山で起きた落盤事故で地下700メートルに閉じ込められた33人の作業員の救出は、開始から22時間半たった日本時間の午前9時57分に、最後の1人となるルイス・ウルスアさん(54)が地上に引き揚げられました。救出の完了に家族や救出チームの人たちは抱き合ったり、拍手をしたりして喜び合いました。救出された作業員の健康状態についてマニャリク保健相は、急性肺炎にかかり、集中的な治療が必要な作業員が1人いることを明らかにしました。マニャリク保健相は「この作業員は予定していた48時間の入院期間を延長して治療を受ける」と述べました。コピアポ市内の病院に搬送されたこのほかの作業員たちはおおむね健康なものの、数人は虫歯などの治療が必要だということです。縦穴を通じて鋼鉄製のカプセルで作業員を引き揚げる救出は、日本時間の13日午前11時すぎから始まりました。チリ政府は当初、救出は1時間に1人のペースで、前後の準備の時間も含めると、全員救出までに2日間ほどかかるとしていました。しかし実際の作業は、19人目の救出から地上と地下でのカプセルの乗り降りにかかる時間がそれまでの10分前後から3分程度と大幅に短縮されました。また、地下で救出を支援する救助隊員を6人に増員し、最終的に1人の救出にかかる時間は30分をきるまでに早まり、結果的に予想の半分の時間で救出を終えました。33人の作業員の救出が終わったあと、地下で支援に当たった6人の救助隊員の引き揚げ作業が順次行われ、救助隊員の最後の1人が日本時間の午後0時32分に地上に戻りました。これにより、ことし8月22日に作業員の生存が確認されて以来、53日間に及んだ救出作戦は、すべて無事完了しました。
2010年10月14日付(NHK)
続きは・・・http://www3.nhk.or.jp/news/html/20101014/t10014577971000.html

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