2010年10月12日火曜日

夢の扉:渡辺淳

テーマ:テレビ録
 これまで、医療界での治療は不可能とされ、一生車いすで生活を続けて行くしかないと思われていた脊髄損傷者。日本だけでも12万人の患者が苦しんでいる。
先天的な脊髄損傷症の患者もいるが、その多くは交通事故やその他の事故が原因で脊髄損傷症に突然なってしまった人たちだ。
治療での回復が望めないと思われている脊髄損傷症は車いす生活を向上させるためのリハビリを行ってきたのが、そんなリハビリの生活の中で、一般社会との接点を失い引きこもりやうつになる患者も少なくない。
そんな患者たちに光を与えるようなリハビリ法をアメリカで習得して日本に広めようとしている人がJ-Workoutの渡辺淳さん。
渡辺さんは日本でただ一人、世界でも10人しかいないという脊髄損傷回復スペシャリスト(CSRS)。渡辺さんの行うリハビリは従来のものとは違い、感覚を失った神経に刺激を与え、再活性化させるという新しい発想のトレーニングで、切断された神経繊維とわずかに生き残った神経繊維との間に新しい神経回路を創り出し、歩行を可能にさせるというもの。
また新たな試みとして歩行可能になった人たちに社会復帰のサポートも始めた。
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今年8月、車椅子生活を続けてきた吉岡さんが初めて杖で歩くテストをする。
1歩1歩と自分の足で歩き、今後は杖なしで歩くことを始める。
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渡辺さんは脊髄菅狭窄症で歩けなくなった経験がある。
2001年にアメリカ留学を果たし、そこで歩けない人が歩けるようになるトレーニングを見る。
ノウハウを懸命に学び、猛勉強して最高クラスのトレーナー資格を外国人では初めて取得する。
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これまで500人と接してきた渡辺さんは共通の悩みがあるという。生きがいを見つけられないということだった。
そこで新たな試みとして「就労支援センター」を併設し、ジムと連携して身体の状態に合わせた仕事を捜すことについてサポート。
仕事を通じて世の中に出て行けるようにしたいと考えている。
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この日は拓野あやねちゃんが来訪。二分脊髄という病気で脊髄が飛び出してしまい、足にも麻痺が出てしまう。
アメリカではトレーニングも受けられないが、渡辺さんは子どもの未来のために、なんとかできないかと考えて受け入れる。
まずは身体チェックをくまなく行い、筋肉のつき具合を確認。脱臼しないで四つんばいができることを確認。いままで出来なかったことができた。さらに足を出してハイハイを試す。右足が動かせた。このことが希望を与えた。
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MY GOALは「2015年までに100名の脊髄損傷者を歩かせる」
車椅子の人たちの生活環境も広がって、明るくなる。と渡辺さん。この日は大阪にいって新たなジムの設立を計画。
たくさんの人たちの夢を背中に歩き続ける。

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