2010年12月4日土曜日

海老蔵以外の血痕も見つかる 暴行現場の飲食店ソファに

 歌舞伎俳優市川海老蔵(32)が、飲酒トラブルで顔などに全治6週間の重傷を負った事件で、暴行現場となった東京・西麻布のビル11階の飲食店から、海老蔵以外の人物の血痕が見つかったことが3日、捜査関係者の話で分かった。血痕はソファに付着しており、鑑定の結果、海老蔵のものではなかったという。

 一連の事件をめぐり、海老蔵サイドは「酒に酔った人を介抱していたら、外国人風の男に一方的に殴られた」と主張している。この酔った男性は海老蔵の知人で、暴走族の元リーダー(29)とされているが、テレビ朝日系情報番組「スーパーモーニング」の取材に応じた飲食店の関係者は「29歳の男性は鼻から血を流していた。海老蔵さんも少し顔から血を出していた」と語っており、今回見つかった血痕は元リーダーを含む4人のうちのだれかのものである可能性もある。

 この関係者は、11階の飲食店を11月25日午前3時ごろ、海老蔵と元リーダーが同じビルの6階の飲食店に2人で移動した際、海老蔵が居合わせた客に「隣の人(元リーダー)より暴れるからよろしくね」と宣言していたと証言、海老蔵が「泥酔した元リーダーの髪の毛をつかんで持ち上げていた」とも話している。

 その後、逮捕状が出ている26歳の男ら3人も合流し、5人で再び11階の店の個室に入り、ここで何らかのトラブルになったとみられる。

 警視庁のこれまでの事情聴取に対し、海老蔵は「僕は無理やり酒を飲ませたことはない」「(元リーダーと)2人で楽しく酒を飲んでいただけ」などと話しているという。

 また、海老蔵は暴行を受けた後に携帯電話を紛失したとされているが、飲食店を警視庁が調べた結果、店内からは見つからなかったことが分かった。

◆CM続々放送見合わせ

 海老蔵をCMキャラクターに起用している企業が3日、相次いで海老蔵が出演するCMの放送を当分の間、見合わせると発表した。当初は単純に被害者とみられた海老蔵だが、事件当日の驚くべき“酒乱”情報が漏れ始め、海老蔵が最初に手を出した疑惑も浮上。大幅なイメージダウンは避けられず、企業側も敏感に反応した格好だ。

 ヤマキ(本社・愛媛県伊予市)は、海老蔵が出演する「めんつゆ」CMの放送を当面見合わせると発表。同社は海老蔵関連の「一連の報道の社会的影響を鑑みた」とし、今後は「事実関係が明らかになってから対応を検討する」考えだ。

 一方、「ピップエレキバンZ」CMに海老蔵を起用しているピップ(本社・大阪市)も、CMの放送見合わせを決めた。理由や今後について、ヤマキと同様の文言を用いて説明している。

 伊藤園(本社・東京)では、玄米茶とほうじ茶をPRするCMに海老蔵が出演しているが、事件前の11月上旬をもって、寒い季節向けに、女優中谷美紀の出演バージョンに放送を切り替えていた。

 同社と海老蔵の契約は来年夏まで。「まず事態の推移を見守る。現時点では何もかも未定だが、場合によっては、冬が過ぎても、もう放送しないこともあり得る」としている。

2010年12月4日付(中日スポーツ)

続きは・・・http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/entertainment/news/CK2010120402000044.html


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