2010年6月6日日曜日

財務相に野田氏昇格、荒井氏は戦略相=岡田外相ら11閣僚再任へ-菅新体制

 菅直人新首相は5日夜、官房長官に内定していた仙谷由人国家戦略担当相、民主党幹事長に起用する枝野幸男行政刷新担当相らと党本部で会い、党・閣僚人事の概要を固めた。菅氏は後任の財務相に、副大臣として自身を支え代表選で支持を得た野田佳彦氏を昇格させ、側近の荒井聡首相補佐官を国家戦略担当相、蓮舫参院議員を消費者・少子化担当相にそれぞれ充てる。一方、岡田克也外相や前原誠司国土交通相ら11閣僚を再任する。 菅氏は同日深夜、首相官邸に入り、閣僚と党役員人事の一部を発表。仙谷官房長官と枝野幹事長のほか、党国対委員長に代表選で争った樽床伸二衆院環境委員長の起用を明らかにした。菅氏は、枝野氏の幹事長起用に、小沢一郎前幹事長を支えるグループから反発が出ていることについて「わたしは、何々はずしとか全く考えていない。選挙の顔として戦う意味でふさわしい人だ」と記者団に語った。 再任する閣僚は、岡田、前原両氏のほか、原口一博総務相、長妻昭厚生労働相、亀井静香金融・郵政改革担当相、千葉景子法相、川端達夫文部科学相、直嶋正行経済産業相、小沢鋭仁環境相、北沢俊美防衛相、中井洽国家公安委員長。11閣僚を再任するのは、国会開会中であることを考慮した。 菅氏は、口蹄(こうてい)疫被害の拡大で批判を浴びた赤松広隆農林水産相が再任に否定的な意向を示していることから、交代させる考えで、筒井信隆衆院農林水産委員長が有力となっている。枝野氏の後任の行政刷新担当相の人選も急ぐ。 党役員人事では、幹事長代理に細野豪志副幹事長、選挙対策委員長に安住淳衆院安全保障委員長がそれぞれ内定。玄葉光一郎衆院財務金融委員長も、内閣か党の要職で処遇される見通しだ。新たに起用される閣僚・党役員は、細野、樽床両氏を除くと、いずれも小沢前幹事長と距離を置く議員で、人事での「脱小沢」が鮮明になった。  衆院枠の官房副長官に、古川元久内閣府副大臣の起用も固まり、参院枠の官房副長官には、松井孝治氏が再任される方向だ。 菅氏は7日に党役員人事を正式に決定し、8日に新内閣を発足させる。
2010年6月6日付(時事ドットコム)
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