2010年9月7日火曜日

【スーパー耐性菌】「今週中にも全国調査へ」長妻厚労相が方針

 「NDM1」と呼ばれる遺伝子を持ち、ほとんどの抗菌剤が効かない新たな耐性菌(スーパー耐性菌)が国内で初めて検出された問題で、長妻昭厚生労働相は7日の閣議後会見で「全国の病院に実態把握の通知を出していきたい」と話し、今週中にも全国調査を始める考えを示した。
 獨協医科大病院(栃木県壬生(みぶ)町)で、国内で初めて検出されたNDM1を持つ耐性菌は、2007年にインドで初の感染例が確認され、米国や欧州などで拡大。専門家の間では「日本上陸は時間の問題」とされていた。
 大学病院をはじめとした大規模医療機関では、独自に細菌の解析を行うこともできるが、厚労省では今後、全国の病院に対し、複数の抗菌剤が効かない大腸菌や肺炎桿菌(かんきん)などが見つかった場合、国立感染病研究所に検体を送るよう要請。NDM1を持つ耐性菌かどうかを解析し、検出された場合は獨協医大での感染例との関連についても調べていくという。
 また、帝京大病院(東京都板橋区)で多剤耐性アシネトバクター(MRAB)の院内感染が発生し、入院患者が死亡した問題を受け、長妻厚労相は現在国への報告対象になっていないMRABを、報告対象にするよう見直しを行う方針も明らかにした。
 現在、感染症予防法に基づき、病院に対し5種類の菌の報告が求められているが、MRABは対象外になっている。長妻厚労相は「今後、どういう耐性菌を報告していくのか、見直しをしていかなければならない」と指摘。今後は感染症の専門家などで構成される部会を招集し、報告対象の耐性菌の見直しや、どのような病院に報告を求めるかなどについて検討を行っていくとしている。
2010年9月7日付(サンケイニュース)
続きは・・・http://sankei.jp.msn.com/life/body/100907/bdy1009071329005-n1.htm

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