2010年9月11日土曜日

院内感染「可能性薄」 岩手医大病院

多剤耐性菌の疑いがあるアシネトバクターが盛岡市の岩手医大付属病院の入院患者から検出されたことについて、同病院は10日、2人以上の検出事例がないことから、院内感染の可能性は低いとみていることを明らかにした。
 同病院感染症対策室によると、8月下旬に患者が装着していた人工呼吸器を検査したところ、気道から吸引された分泌物から菌が見つかったという。菌を培養して3種類の抗生物質を投与したが効果が無く、多剤耐性菌の可能性が高いと判断。9日に盛岡市保健所に届け出た。
 患者に渡航歴はない。転院歴があるかについては、患者の個人情報などの観点から公表しなかった。
 この患者は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に感染していたため、2週間に1度の頻度で菌の検査をしており、その過程で発見されたという。同病院は現在、院内マニュアルに沿って、患者と接触する際の手袋やマスクの装着や、手洗いなどが行われており、今後もチェック体制を強化するなどして対応していくという。
 また、近日中に東京都の研究機関に遺伝子検査を依頼し、他地域で発生している多剤耐性菌との関係などを詳しく調べる。
2010年9月11日付(朝日新聞)
続きは・・・http://mytown.asahi.com/iwate/news.php?k_id=03000001009110005

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