2010年9月25日土曜日

バリアなきアート感じて 近江八幡の美術館で作品展

 知的障害のある人と現代芸術家の作品を合わせて展示する特別企画展「ミクロとマクロ」が、滋賀県近江八幡市永原町上の美術館「ボーダレス・アートミュージアムNO-MA」で開かれている。
 滋賀県社会福祉事業団と同館が「極小と巨大の感覚表現において、アウトサイダーもインサイダーも同等であることを感じてもらいたい」と開催し、知的障害のある4人と現代芸術家3人の計81点を展示した。
 このうち自閉症の吉田格也さん=兵庫県=の作品は「鶴、男の子、散髪」の表現だという抽象的な記号を延々と連ねている。巻物状に継ぎ足しながら20年近く描き続けた結果、長さが約230メートルに及んでいる。ダウン症の上田志保さん=岩手県=の作品は、小さな細長い空想の生き物をさまざまな色づかいで無数に描いている。画面をびっしりと埋め尽くした様は、大群衆のうねりを感じさせる。
 現代芸術家の平町公さん=神奈川県=の作品は、近江八幡と安土の風景を細かく表現した縦10・2メートル、横5・5メートルの巨大絵。安土城や朝鮮通信使行列が描かれ、時間を超えた表現になっている。
 11月28日まで。月曜休。入館料は一般500円、大学・高校生350円、中学生以下無料。
2010年9月25日付(京都新聞)
続きは・・・http://www.kyoto-np.co.jp/shigatop/article/20100923000036

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