2010年9月21日火曜日

宮崎知事選、各党候補擁立 不出馬表明後に検討

 宮崎県の東国原英夫知事(53)が知事選(12月9日告示、26日投開票)に再選出馬しない意向を後援会関係者らに伝えていたことが明らかになり、知事選への対応を保留してきた県内の主要政党は、正式表明を待って候補擁立に向けた検討を本格化させる構えだ。
 東国原氏は20日、記者団に「進退は熟慮中」と、これまで通りの説明を繰り返した。人気知事の不出馬意向に対し、県民からは戸惑いの声も上がっている。
 訪問先の大阪から宮崎に戻った東国原氏は、宮崎空港(宮崎市)で、記者団に対し、「何度も申し上げている通り、(進退については県議会の)本会議で申し上げる。様々な意見を賜りながら、もうちょっと時間をいただきたい」と語った。24日か29日に進退について表明するとみられている。
 知事選は告示まで3か月を切ったにもかかわらず、出馬を表明している立候補予定者が1人もいないという事態となっている。
 地元紙の7月の調査で9割以上の支持を集めるなど県民から絶大な人気を誇る東国原氏の動きを見極めるため、各党とも様子見の状態が続いていた。自民党県連の米良政美幹事長は「知事が立候補する可能性を考慮すると、とても表明前の対応決定は無理だった」と打ち明ける。
 このため、8日の県議会本会議では、進退を表明しないため、出馬の意欲がある人の動きが阻害されているとして、代表質問に立った議員から早期表明を促されたほどだ。
 ただ、市長や前国会議員などの名がささやかれてはいるが、政党側の擁立作業は進んでおらず、自民党県連は「擁立するかどうかも含めて検討中」としており、ゼロからのスタート。
 民主党県連の井上紀代子代表は「知事の場合は一度、不出馬を表明して仮にまた出馬に転じても、当選できるだけの人気がある。県議会での表明を聞いたうえで、県連として対応が必要かどうかを含め、考えたい」と慎重だ。
 ある県議は「知事が不出馬を正式表明すれば、出馬に向けた様々な動きが出てくるだろう」と指摘、東国原氏が出馬すれば「無風」だったはずの知事選は一転、混戦になるとの見方も出ている。
2010年9月21日付(読売新聞)
続きは・・・http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20100921-OYS1T00136.htm

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