2010年11月12日金曜日

「自宅パソコンで映像削除」=船内からUSBで持ち帰る-漁船衝突ビデオ流出

沖縄・尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突のビデオ映像流出事件で、第5管区海上保安本部神戸海上保安部の海上保安官(43)が警視庁捜査1課などの事情聴取に「映像データを巡視艇のパソコンからUSBメモリーに移して持ち帰った。投稿の翌朝に自宅パソコンで削除した」と供述していることが12日、捜査関係者の話で分かった。「USBは壊して捨てた」とも話しているという。
 捜査1課は発覚を恐れ、処分した疑いがあるとみて、パソコンを解析。捜査当局は船内で誰でもデータを入手できる状況だったとの見方を強め、当面、在宅のままの任意捜査継続も検討している。
 捜査関係者によると、海上保安官は巡視艇「うらなみ」に乗務。事情聴取に「船内のパソコンで映像を見て、USBメモリーに移して自宅に持ち帰った。管理が厳しくなるまでにUSBで保存し、漫画喫茶に持ち込んだ」と説明したという。
 同課が11日に自宅を捜索した際には、USBはなかった。海上保安官は「投稿直後に壊して捨てた」と述べた。
 映像は4日夜に動画サイトに公開され、5日朝に投稿者によって削除されており、「投稿した翌朝、自宅パソコンから削除した」と話しているという。
2010年11月12日付(時事ドットコム)

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