2011年1月5日水曜日

木版カレンダー 手刷りで27年 大津の障害者施設製作、人気

大津市中庄2丁目の知的障害者授産施設「瑞穂」が27年間にわたって、木版画の手刷りカレンダーを作っている。2011年版も、大津の名所旧跡を題材にした温かみのある絵が飾っている。

 通所者の得意な手仕事を生かそうと、1985年版から製作を始めた。施設と縁があるプロ、アマチュアの版画家から原画の提供を受け、職員が色ごとに版木を作り、障害者が色を塗って紙に1枚ずつ、刷っていく。

 テーマは、鬼やお地蔵さん、美山の風景、俳人の種田山頭火にちなんだ絵など多岐にわたる。11年版は、施設に木版画作業のボランティアに来ている清水弘さん(81)=大津市鏡が浜=が、大津の景色を描いた。

 10代後半から40代前半の男女6人の通所者は夏から本格的に作業を進めた。雪景色の園城寺山門、琵琶湖疏水の桜、唐橋の夕照、堅田の浮御堂などの絵(B5判)を紙に刷り、2カ月分の日付の上に1枚を張った。

 施設職員の樋上千恵さん(33)は「手作りの味わいが好評で、多くのファンに長年支えてもらっている。今年は大津の絵なので、地域の方に親しみを持ってもらえればうれしい」と話している。

 1部3千円。問い合わせは、瑞穂TEL077(525)9520。31日~1月4日、第2、4土曜を除く土日祝日は休み。

2010年12月31日付(京都新聞)

続きは・・・http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20101231000029

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