2011年1月11日火曜日

全国でタイガー!兵庫警察署にランドセル

 列島に広がる「伊達直人」の輪-。10日午前10時40分ごろ、兵庫県赤穂市の兵庫県警赤穂署に男性の声で「署の玄関先にランドセルを置いた。警察から養護施設に渡してほしい」と匿名電話があった。署員が確認したところ、玄関横の駐車場に包装された箱が置かれ、中にランドセル4個が入っていた。そしてのし紙には、またもや人気プロレス漫画タイガーマスクの主人公「伊達直人」と書かれていた。

早くも今年の流行語大賞有力候補となってきた「伊達直人」。これまでランドセル中心の寄贈は、児童相談所などだったが、今回初めて「警察」に届けられた。

 兵庫県警赤穂署によると、10日午前10時40分ごろ、男性の声で「署の玄関先にランドセルを置いた。警察から養護施設に渡してほしい」と匿名の電話がかかってきた。

 これに当直中だった30代の赤穂署署員が対応。すぐに署内の駐車スペースを確認したところ、3台分スペースの中央、車輪止めの後ろに梱包された箱が4つ見つかった(某ブランド名で推定総額約10万円相当)。

 中を開けると、確かにランドセルが出てきた。色は黒2個とピンク2個。うち1つの箱に封書があり、A4用紙にパソコン打ちされた文書にはこう記されていた。

 『今般、伊達直人様の模範たる心の温もりや温かさや思いやりに感動と共鳴を受けました。子供たちへのささやかな贈り物をさせていただきました』(要約)

 また、赤穂署によると、男性は電話で「養護施設の場所が分からない」などと話していたという。

 本来なら、引き続き“タイガー美談”として語られるべきところだが、今回、問題なのは「正直なところ、警察署に持ってこられても…」と赤穂署が当惑している点だ。

 このランドセルは法律上、警察官が現金を拾った場合などと同様に「公務拾得」の扱いになる。県の所有物になるには3カ月間所有者が現れないことが条件となり、厳密にいえば、養護施設に渡すことができるのはその後になるという。

 10日、サンケイスポーツの取材に赤穂署は「驚いています。できれば(送り主の)志は生かしたい。現在、県警本部と協議して、拾得物になるかどうかの判断を待っているところです。一番いいのは、ランドセルを置いていった方に名乗り出てもらい、確認の上で返却し、改めて養護施設などに持っていっていただきたい」と話した。

 プロレス漫画「タイガーマスク」の主人公「伊達直人」を名乗る人からのランドセルなどのプレゼントは、昨年のクリスマスに前橋市の群馬県中央児童相談所に届けられて以降、全国各地で相次ぎ、『タイガー運動』とも呼ばれ始めている。

2011年1月11日付(サンケイスポーツ)

続きは・・・http://www.sanspo.com/shakai/news/110111/sha1101110506009-n1.htm

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