2008年11月11日火曜日

11月11日は何の日か…「介護の日」

 【神奈川新聞のコラム】 …働き盛りの人が「いい日」のために好きな仕事の手を休めることもあるだろう。人生で何を優先するのか、選択を迫られる…民間企業の意識調査では、四十代以上の人の約六割が親や配偶者の介護を経験し、その多くは精神面や体力、経済的現実を大きな負担と感じている。▼インド・ガンジス川沿いのバナラシというヒンズー教の聖地を訪れたことがある。この地で人生の最期を迎えることが幸せとされている。老婦人を連れた十人ほどの家族に出会った。死にひんした老人を囲んで安宿の一室で「そのとき」を待つ。鍋釜を持参し、いつもと同じ家族の団欒(だんらん)を過ごしていた。その光景に圧倒された▼宗教観の違いはあるにしても、家族がみんなで最期を見守る姿が心に残った。「介護の負担」という言葉とは無縁に思えた。…(11月11日付「照明灯」)全文

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