2009年4月18日土曜日

生存者の48%は初期症状 薬害肝炎被害者調査

 薬害肝炎問題を受けて患者の実態を調べていた厚生労働省の研究班は17日、血液製剤フィブリノゲンの投与が確認されたC型肝炎ウイルス感染者800人のうち、生存が確認された396人の少なくとも約48%が初期段階の症状にとどまっているとする調査結果を発表した。
 主任研究者で国立医薬品食品衛生研究所の山口照英生物薬品部長は「初期であれば、インターフェロンなどの抗ウイルス療法で肝炎の進行を抑えることが十分可能。早めに治療を受けてほしい」と話している。
 研究班によると、生存が確認された396人のうち、病状について回答したのは327人。症状で最も多かったのは慢性肝炎の142人で、次いで無症候性キャリアー48人、肝硬変31人、肝がん20人。47人は治癒していた。
 研究班によると、無症候性キャリアーや慢性肝炎は初期の症状で、この段階を経て肝硬変や肝がんに至る恐れがある。
 生存が確認された人がフィブリノゲンを投与された平均年齢は30歳で、死亡が確認された患者(136人)の平均は58歳。研究班は「投与時の年齢が、現在の生死の状況に関連しているのではないか」と指摘している。
2009年4月18日付(共同通信)
続きは・・・http://www.47news.jp/CN/200904/CN2009041701000890.html

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