第1旅客ターミナルのゲートに午前6時57分、「アエロメヒコ航空58便」が到着すると、待ち構えていた検疫官7人が体温を遠隔測定するサーモグラフィーやかごに積み込んだ大量のマスクなどを持って機内に乗り込んだ。
検疫官はゴーグル、マスク、手袋に防護服と完全防備姿で、乗客乗員198人の中に発熱やせきなどインフルエンザ症状がないかを1時間以上にわたり入念に調べたが、感染の疑いのある人はいなかった。
夫の勤める現地の日本企業から通達を受け一時帰国したという女性(40)は、「フェーズ4にレベルが引き上げられたときに、会社から『家族は国外に避難するように』といわれた。夫だけ残してきて心配。現地では外出を避けるために、水を買いだめしていた」と。だが「まじめに避難しているのは日本の駐在員だけ。現地の人はマスクをしていなかったり、情報も予防対策もいい加減で心配になった」と不安げに現地の様子を語った。
女性の小学5年の長女(10)は「病気のことを知ったときは怖かったけれど、日本に帰ってきてほっとした。メキシコの友達はみんな他の国に避難していて電話しても出ない。早くみんなと外で遊びたい」と話した。
また、大阪市枚方市出身で首都メキシコシティー在住の主婦(38)は長女(7)、次女(6)と帰国。「危険が高まったということで急いで帰ってきましたが、現地では日本ほど大騒ぎしていない。通行人はマスクをして歩いていますが、落ち着いています」と語った。
旅行でメキシコに3週間滞在したという神奈川県相模原市の主婦(57)は「機内検査で近くに座っていた男性が39度の熱があったらしく、周囲の乗客約36人が機内にしばらく残された。結局検査結果は陰性だったみたいでよかったけれど」とほっとした様子。
だが「旅行中に家族から『帰ってきた方がいいんじゃないか』といわれて、予定を3日切り上げて帰国した。現地ではそれほどの混乱はなく、日本の方が大変なことになっていて今逆にびっくりしている」と戸惑った様子で話した。
旅行でメキシコに3週間滞在したという神奈川県相模原市の主婦(57)は「機内検査で近くに座っていた男性が39度の熱があったらしく、周囲の乗客約36人が機内にしばらく残された。結局検査結果は陰性だったみたいでよかったけれど」とほっとした様子。
だが「旅行中に家族から『帰ってきた方がいいんじゃないか』といわれて、予定を3日切り上げて帰国した。現地ではそれほどの混乱はなく、日本の方が大変なことになっていて今逆にびっくりしている」と戸惑った様子で話した。
2009年4月29日付(産経ニュース)
*右上図の説明
メキシコから到着した航空機からマスク姿で現れた乗客=4月29日、成田空港第一ターミナル(早坂洋祐撮影)
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