2010年7月27日火曜日

早乙女愛さん急死…息子と前夫にみとられ

 映画「愛と誠」などで知られる元女優早乙女愛(さおとめ・あい)さん(本名瀬戸口さとみ=せとぐち・さとみ)が20日午前3時51分(現地時間)、多臓器不全のため米ワシントン州シアトル市の病院で亡くなった。51歳だった。74年に人気劇画の映画版「愛の誠」で西城秀樹の相手役に4万人から選ばれて女優として活躍した。00年に引退し、8年前に実業家の夫とシアトルに移住していた。2年前の離婚後は1人息子(13)と暮らしていた。
 早乙女さんは11日、「体がだるい」「疲れやすくなった」と体調不良を訴えてシアトル市のワシントン大病院で診察を受けた。医師からは即入院を指示されたという。入院当初は「お医者さんって大げさなのよね」と周囲に話して治療を受けていたが、数日後に容体が急変。20日未明、13歳の1人息子、前夫ら親族にみとられて息を引き取った。
 デビューは鮮烈だった。74年、若者に圧倒的人気があった梶原一騎原作の劇画「愛と誠」の映画化にあたり、主演西城秀樹の相手役となるヒロイン早乙女愛役を公募したところ4万人が応募。鹿児島の女子高生だった早乙女さんが選ばれ、役名と同じ「早乙女愛」を芸名にデビューした。日本人離れしたルックスと165センチ、B85-W58-H85センチの肢体が注目を集め、1日に400通のファンレターが殺到する人気女優になった。
 当初は清純派として映画「男はつらいよ」などに出演したが、83年に山城新伍監督の日活ロマンポルノ「女猫」に主演して大胆なヌードを披露。その後は悪女役なども増え、ヌード写真集も発売した。85年には7歳年上の青年実業家と結婚。97年に38歳で長男を出産した後は仕事を減らし、00年公開の映画「顔」「新・仁義なき戦い」出演を最後に芸能界から引退した。
 02年に夫の仕事の関係で米シアトル近郊に移住。2年前に離婚した後も1人息子とともにシアトルに在住し、日本の芸能界とは距離を置く生活だった。葬儀は23日に現地で1人息子、前夫ら近親者のみで密葬を行ったという。
2010年7月27日付(朝日新聞)
続きは・・・http://www.asahi.com/showbiz/nikkan/NIK201007270043.html

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