2008年5月9日金曜日

福祉車両

 高齢化や社会福祉の進展を背景に、お年寄りや身体が不自由な人の快適な移動を後押しする「福祉車両」のニーズが高まっています。1996年度に8729台だった同車両の販売台数は拡大し、近年は4万台前後で推移しています。今後もその役割は一段と増す方向にありますが、福祉車両とはどのような車を指すのでしょうか。
                   
 神奈川県内のトヨタ自動車・ダイハツ工業系販売会社6社は今月10、11の両日、横浜市港北区の大型商業施設「トレッサ横浜」で初の福祉車両展示会を開催します。「企業の枠を超えて展示する試みは珍しい」(横浜トヨペット営業推進部)そうです。専門スタッフが操作方法や、購入時に利用できる優遇制度について説明します。  日本自動車工業会によると、家庭や福祉施設などで利用される福祉車両は、身体の不自由な人が自分で運転する「自操式」と、主に身体の不自由な人の介護や送迎に利用できる「介護式」の2つに分類。自動車メーカー各社はその進化を追求し、製造コストの低減にも努めてきました。  今回の展示会では、助手席が簡単な操作で外側に回転・スライドする機構が付いたハイブリッド車「プリウス」や、外側に回転した助手席が乗り降りしやすい位置まで下降すると同時に背もたれが起き上がるコンパクトカー「イスト」などが展示されます。  トヨタはこれら車両を「ウェルキャブ」と名付け、60年代に開発に着手。2007年4月末までに34車種68タイプを発売。ウェルキャブの常設展示場も主要10都市に開設しています。  自操式への期待も高まりつつあります。その成長性を見据えたスズキは、燃料電池を駆動源に走行する電動車いす「MIO」を開発。これは行動的な高齢者の外出を支援する車で、メタノールを燃料とし、燃料4リットルで60キロメートル以上の走行を実現しました。  
続きは・・・http://www.business-i.jp/news/for-page/naruhodo/200805090001o.nwc 
2008年5月9日付(産経新聞)               

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