一人でも多くの障害者へ
障害を持つ人の目や手足、耳となって働く補助犬。2002年の身体障害者補助犬法成立後、社会での認知度は高まっている。育成数を増やし、一人でも多くの障害者に補助犬を届けるための新たな取り組みと課題を追った。(飯田祐子、写真も)
訓練士養成
横浜で桜が満開を迎えた3月30日、市内にある日本盲導犬協会訓練士学校で、第5期生の入学式が行われた。180人を超える志望者から選ばれた新入生は、高校を卒業したばかりの18歳から中古車販売会社を退職した26歳まで計6人。花塚仁校長から1人ずつ、盲導犬のハーネス(胴輪)を手渡された。
慢性的な盲導犬不足を背景に、2004年、日本初の盲導犬訓練士養成機関として開校。実習のほか、医師や獣医師、大学教授らを講師に招き、犬の繁殖学、行動学や、障害者福祉論、盲導犬事業論など、理論にも多くの時間を割く。2年間の基礎科に続き、1年間の専修科を修了すると、盲導犬訓練士の資格を得る。
同校開校前、訓練士志望者は、盲導犬を育成する国内9団体のいずれかに職員として採用され、先輩訓練士の指導を受けながら訓練士を目指すしかなかった。「職員の募集は不定期だし、人数もごく限られている。学校ができたおかげで、訓練士への道が開けました」と基礎科2年の澤井慎さん(24)は言う。
多和田悟・同校ゼネラルマネージャーは、「他の団体から訓練士の要請があれば卒業生を派遣したい」と話す。同協会は、2006年には静岡県内に敷地2万平方メートルの繁殖・訓練施設を開設。年間育成頭数を、現状の30頭から一気に50頭まで増やす計画だ。
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kyousei/saizensen/20080513-OYT8T00443.htm
2008年5月13日付(読売新聞)
0 件のコメント:
コメントを投稿