2008年3月1日土曜日

知的障害者の誤認逮捕 国賠訴訟で100万円賠償命令 宇都宮地裁

 2件の強盗事件で誤って逮捕、起訴され、無罪になった宇都宮市に住む知的障害のある男性(56)が、違法捜査で精神的苦痛を受けたとして、国家賠償法に基づき国と栃木県に計500万円の慰謝料を求めた訴訟の判決が2月28日、宇都宮地裁(福島節男裁判長)であった。
 福島裁判長は原告側の訴えをほぼ認め、国と県に計100万円の支払いを命じた。
 男性側は、県警の取り調べの際、不当な誘導で虚偽の自白調書を作成されたとし、宇都宮地検についても「警察の違法捜査を追認し、男性に重度の知的障害があると知りながら起訴して拘束を続け、精神的苦痛を与えた」と主張した。
 県と国側は「適法な取り調べで嫌疑があると判断した。訴訟能力はあった」と反論した。
 訴状によると、宇都宮東署は平成16年8月、暴行事件で男性を逮捕し拘置中、強盗事件2件の自白調書を作成し、再逮捕した。
 しかし、刑事事件の判決言い渡し前に真犯人の男が判明したため、宇都宮地裁は17年3月、強盗罪について「供述は警察官に誘導されたと推察される」として無罪判決を言い渡し、確定した。
続きは・・・http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/080228/trl0802281350012-n1.htm
2008年2月28日付(産経新聞)

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