2008年3月23日日曜日

電動車いす、事故9件で5人死亡…改善策まとめへ

電動車いす、事故9件で5人死亡…改善策まとめへ
 道路交通法で歩行者扱いになる電動車いすがかかわる事故が増えている。
経済産業省の調査では、昨年5月以降に9件の事故が起きて5人が死亡。ベビーカーや歩行者とぶつかって、「加害者」になるケースも相次いでいる。経産省の委託を受けた独立行政法人・製品評価技術基盤機構は電動車いすの構造上の問題点や改善策をまとめて、今月25日にも報告する方針だ。
 電動車いすには、ひじ掛けに操作用のスティックを取り付けた車いす型やハンドルで操作するカート型がある。足腰の弱くなった高齢者や身体障害者らに年々普及。メーカーで作る「電動車いす安全普及協会」(事務局・浜松市)によると2006年度は2万4200台が出荷され、国内の出荷累計は約48万台に上る。
 時速6キロまでしか出せないが、道路交通法上で歩行者として扱われ、運転免許がなくても操作できる。しかしカーブを曲がる時に体を傾けたり、ハンドルを取られそうになった時には引き戻したりするなどのコツが必要で、幅広い道路を横断するのに時間がかかるなど、速度が遅いことも事故を生む一因になっている。
 経産省によると、重大な事故が発生した場合はメーカーに10日以内の国への報告を義務付けた改正消費生活用製品安全法が昨年5月に施行されて以来、死亡事故5件、重傷事故4件の計9件の報告があった。
 昨年7月には、岩手県で63歳の女性が高さ約10センチの花壇の縁石に乗り上げて転倒して死亡。9月には、山形市で83歳の男性があぜ道を走行中に深さ約1メートルの溝に落ちて死亡した。
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080321-OYT1T00629.htm?from=top
2008年3月21日付(読売新聞)

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