2009年3月7日土曜日

中部の都市大半が4月以降に 定額給付金支給日 

定額給付金の財源を確保する関連法の成立で中部地方の各自治体で支給に向けた事務作業が本格化するが、申請書送付自体を5月下旬に予定する名古屋市など、世帯数の多い県庁所在地で支給が4月以降へずれ込み、世帯数の少ない市町村では今月中を予定するなど、支給時期に大きなばらつきが出ている。
 愛知県では、県内61市町村のうち、全586世帯と住民数が少ない豊根村がいち早く今月19、20日に職員が各戸を回り手渡しする以外は、ほとんどが4月中の支給となりそう。
 ただし名古屋市は、支給対象者のリスト作成など事前の事務作業に手間が掛かり、口座振り込みによる支給開始も6月下旬。「6月まで給付できないなんて遅すぎる。失業者だけでも優先してほしい」と名古屋市西区の男性(43)。2月に職場を解雇された元派遣労働者で「事務手続きが3カ月かかるのはなぜなのか。家族を抱え、生活が厳しい。早急に支給してほしい」と切実な思いを訴えた。
 岐阜県では、県内全42市町村で今月中に支給開始するのは大垣市など5市町村。29市町村は4月中旬、下旬の支給で、岐阜市など8市町は5月以降となる。
 三重県の全29市町村で3月中に支給開始するところはない。現在、川越町の4月20日ごろが最速で、4月末から5月中旬の自治体が多い。遅いところでは尾鷲市や多気町が5月下旬までずれ込むという。
 福井県では美浜町やあわら市が既に申請書送付を終え、美浜町は3日から申請受け付けを開始。美浜町では4日、142世帯が窓口で手続きをし、郵送での申請も6世帯あった。担当者は「問い合わせの電話もひっきりなしです」。同県内のほとんどの自治体で今月末に支給されるが、福井市だけは4月10日以降となる見込み。
 長野県駒ケ根市は4日までに申請書送付を終え、同日から申請受け付けを開始。窓口には数人が訪れる程度で混雑はなかったが、午後に入って「申請書が届いたがどうすればいいのか」といった電話が相次いだ。県のまとめでは、3月中に支給が間に合うのは22市町村にとどまる。
 滋賀県は守山市が3月下旬に支給開始を予定しているほか、4月下旬から5月中旬にかけ支給される見込みだが、予定が決まっているのは5市のみだ。
2009年3月5日付(中日新聞)
続きは・・・http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009030502000165.html

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