2009年3月21日土曜日

本四高速1000円スタート、交通量倍以上

 土日曜と祝日の高速道路料金を上限1000円とする値下げが20日、本州と四国を結ぶ3ルートの連絡橋で始まった。交通量は普段の休日の2倍以上となり、周辺の行楽地などは家族連れらでにぎわった。割引は、自動料金収受システム(ETC)搭載の普通車と軽乗用車、オートバイが対象で、2011年3月末まで。
 本州四国連絡高速道路会社によると、午後4時までに神戸淡路鳴門自動車道(大鳴門橋)を通過した普通車は2万3200台で、先週末の2・2倍。瀬戸中央自動車道(瀬戸大橋)も1万9900台、西瀬戸自動車道(多々羅大橋)も7200台で前週比2・6~2・1倍となった。
 兵庫県淡路市(淡路島)の神戸淡路鳴門自動車道下り線の淡路SA(サービスエリア)では、午前8時には約440台収容できる駐車場が満杯になり、ゴールデンウイーク並みの混雑。
 同SAの売店は午前7時の開店を1時間早め、商品も通常より3割多く用意。担当者(42)は「これほどとは思っていなかった。客が途切れない」と話していた。
 香川県内の讃岐うどんの人気店には、他県の客が押し寄せ、同県綾川町の「山越うどん」では、正午過ぎに約500人が列を作った。岡山市から家族で来た会社員川田富栄さん(39)は「橋の通行料が高く、近いけどなかなか来られなかった。思った通り絶品」と話した。
 一方、橋を利用する行楽客の増加に、フェリーや高速バス会社からは悲痛な声が聞かれた。
 「明石淡路フェリー」(たこフェリー)の大麻一秀社長は「昨年、燃料代高騰で打撃を受けたばかり。高速料金の値下げでとどめを刺されそうだ」と話す。
 広島県尾道市の因島と生口島でフェリーを運航する「三光汽船」(尾道市)は瀬戸内しまなみ海道(西瀬戸)と競合。利用者減を見込み、近く日曜の全便運休を中国運輸局に申請する。本州―四国間は11社が7航路を持つが、四国運輸局は「全航路廃止にもなりかねない」と懸念を示す。
 高速バス会社の危機感も強い。関西への路線を持つ徳島バス(徳島市)は5~10%の収入減を見込み、「路線バスなど不採算部門の切り捨ても考えなければならない」としている。
続きは・・・http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20090321-OYO1T00255.htm?from=main3
2009年3月21日付(読売新聞)

0 件のコメント: