2009年3月22日日曜日

火災の高齢者施設、建築確認申請せずに増改築の疑い

死者10人を出す火災が起きた群馬県渋川市の高齢者施設「静養ホームたまゆら」で、運営するNPO法人「彩経会」から県に提出された見取り図にある食堂(約35平方メートル)が、最新の建築確認申請の図面にないことがわかった。
 県前橋土木事務所は建築確認申請を行わずに増改築していた疑いがあるとみて、22日にも施設職員の立ち会いのもと現地調査する方針。
 同事務所によると、建築基準法では、10平方メートルを超える増改築を行う場合、確認申請が必要となる。彩経会は今月3日に県からの要請で「運営内容確認表」を提出し、建物平面図も添付されていた。しかし、平面図にあり、今回の火災で焼失したとみられる別館の食堂が、同事務所が保管する2004年1月提出の最新の建築確認申請の図面にはなかった。
 同事務所の職員は、火災を伝えるテレビで見た建物の焼け跡と、04年の申請書類を見比べて建て増しの疑いを持った。県警も現場検証で、建築確認申請の図面にない建物跡を複数確認しているという。
 同施設に物品を納入していた男性(44)は読売新聞の取材に、「2年ほど前、職員が工具を使って、食堂を増築しているのを見た」と話している。
 渋川広域消防本部などによると、建物の床面積は、開設当初は66平方メートルだったが、火災時には約450平方メートルに拡大していた。
2009年3月22日付(読売新聞)
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090322-OYT1T00157.htm

0 件のコメント: