新型インフルエンザの流行に伴い、消毒液が供給不足に陥っている。消毒液本体ではなく、ふたを押すと液が出るポンプ付き容器の生産が追いつかないためだ。消毒液の各メーカーとも容器の調達にやっきで、事態を重視した厚生労働省も、ポンプ部分を再使用できる詰め替え用の販売促進を各メーカーに呼び掛けている。
■国・メーカー「捨てずに詰め替えを」
京都を中心にドラッグストア「ドラッグひかり」を展開する「光」(京都市上京区)は「マスクは特定商品を好まなければ在庫があるが、速乾性の消毒液が非常に品薄になっており、品切れの店もある」と話す。
消毒液を生産する「サラヤ」(大阪市)は「注文は夏場に少し落ち着いたが、また増えており、5月から工場を24時間稼働させている。ただ、ポンプ付き容器の調達が医療機関向けと一般用の両方とも間に合っていない」と打ち明ける。
大阪市の別のメーカーも「容器製造会社から通常の2倍の量の容器を受け取っているが、それでも顧客の注文に追いつかない。容器の新たな供給先を見つけないと」と話す。
ポンプ付き容器を製造する大手の会社は国内に数社しかなく、注文が集中しているようだ。東京都の大手容器製造会社は「休日をつぶして生産している」と増産に努めている。
容器不足を受け、厚労省は9月8日、消毒液を扱うメーカーが入る業界団体に対し、すでにポンプ付き製品を購入している納入先には詰め替え用を推奨することなどを求める通達を出した。同省は「ポンプがないから消毒液を安定供給できないという事態は避けなければならない」(医政局経済課)と話す。 メーカー側も、納入先の医療機関などに「使い切ってもポンプ部分を捨てないで」などと呼び掛けている。
2009年9月22日付(京都新聞)
続きは・・・http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009092100020&genre=C4&area=K00
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