2009年5月24日日曜日

保育休園1万3000人影響 対象6市 保護者ら「仕事休めぬ」

 県内初の新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の感染確認から一夜明けた21日、感染拡大を防ぐ「封じ込め対象地域」となった大津など6市では、学校が休校になるなど市民生活に様々な影響が出始めた。仕事を持つ母親からは「子どもを放っておけない」「仕事は休めない」と困惑する声も上がった。
 大津、草津、守山、栗東、野洲、湖南の6市には、共働きなどの両親が活用する保育園(認可外保育施設も含む)が167か所ある。県によると、休園の影響は約1万3000人に及ぶという。
 大津市は、急な休園に対応できない家庭のため、申し出のあった園児に限って21日も保育を実施。公・私立の計47保育園のうち、40園で全園児数の13%にあたる681人を受け入れた。
 長女(4)を保育園に預けた市内の会社員女性(32)は「どうしても今週は仕事を休めず、助かった」とほっとした表情。22日以降は故郷の両親に面倒を見てもらうといい、「子どもも友達と遊べずかわいそう。早く収束してほしい」と話す。
 市内の会社員森田佳子さん(33)は、21~22日に休暇を取り、長男(5)と過ごす。「会社に無理を言ったが、私は休めて幸運。休園は理解できるが、父子家庭や母子家庭など困っている親への支援策も忘れないで」と訴える。
 一方、市内の民間保育園「プレスクール・ハニービーズ」は、園児や家族、職員らの感染がない間は休園しないことを決めた。市からは休園を要請されたが、未利用者から一時保育の可否を尋ねられる電話も多く、高田昌世園長は「保育を必要とする家庭のため、可能な限り続けたい」と話す。
 草津市内でも、通常通り子どもを預かっている民間保育所があり、責任者は「18日に親たちに意向を聞いたが、仕事を休めない人は多い。お母さんたちが気の毒なので」と言う。
     ◇
 大津市内の障害者施設なども休所に。就労支援の施設「茗荷塾ワークショップさかもと」(大津市坂本)では障害者約20人の通所が中止となったため、4人の職員は3000個以上ある菓子の箱詰め作業に忙殺された。
 多くの障害者が、休所を伝えた20日は「働きたいのに」と嘆いていたという。生活指導員の小川志津子さん(48)は「仕方ないが、しばらくは少人数で乗り切らないと」と気を引き締めていた。
新型インフルエンザ・県内発熱相談センター
→(24時間対応)
県健康推進課  077・528・4983
大津市保健所  077・524・5203
県草津保健所  077・562・3526
県甲賀保健所  0748・63・6111
県東近江保健所 0748・22・1253
県彦根保健所  0749・22・1770
県長浜保健所  0749・65・6660
県高島保健所  0740・22・2525
2009年5月22日付(読売新聞)
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20090521-OYT8T00994.htm

0 件のコメント: