2008年9月13日土曜日

オバマ、マケイン両候補が追悼で同席 9・11

 【ニューヨーク=真鍋弘樹、梅原季哉】米同時多発テロ7周年の11日午後、民主党オバマ、共和党マケインの両大統領候補がニューヨークの現場跡地を共に訪れ、犠牲者を悼んだ。市内のコロンビア大学でこの夜開かれた、社会奉仕をテーマとする討論会にも相次いで参加。この日ばかりは、党派の違いを超え、テロとの戦いに臨む「米国人」としての一致点を強調した。
 午後4時過ぎ、世界貿易センタービルの跡地「グラウンド・ゼロ」にオバマ氏が最初に到着した。マケイン氏はシンディ夫人と連れだって数分遅れで到着。ブルームバーグ・ニューヨーク市長に迎え入れられ、握手を交わした。民主、共和両党の大統領候補としてそれぞれ指名された後、初めての直接対面は、拍子抜けするほどあっさりとしたものだった。
 その後、跡地中心部へ通じる100メートルほどのスロープを、4人で談笑しながら、ゆっくりと歩いて下った。
 グラウンド・ゼロの中心部では、両候補は犠牲者遺族や救助関係者とみられる数人と握手し、数分間、ていねいに言葉をかけた。その後、この日の午前中の追悼式典で遺族らがささげた花でいっぱいになった円形の池に、それぞれが一輪の花を投げ入れ、黙祷(もくとう)した。
 追悼が終わった2人は、別れ際に再び握手。「では、また」と声をかけあい、30分足らずの「両大統領候補による追悼」が終わった。
 両候補は、お互いの会話よりも、遺族や警備関係者らとの会話にはるかに長い時間を費やした。周囲は交通規制のために一般市民の姿はまばらで、警備関係者の姿だけが目立った。互いに選挙運動を控えることで合意した「政治休戦」のさなかだけに、一般向けの演説やあいさつはなかった。大きな身ぶりも控え、追悼行為の政治利用という印象を極力与えないよう気遣っていた。
続きは・・・http://www.asahi.com/international/update/0912/TKY200809120034.html
2008年9月12日付(朝日新聞)

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