2008年9月18日木曜日

長浜豪雨災害は典型的都市型水害

 200戸以上が浸水した7月の滋賀県長浜市の集中豪雨災害は、市街地開発を背景にした典型的な都市型水害だったことが県や市の検証で分かった。県内では今後も局所的な豪雨の恐れがあり、都市部では警戒が求められる。
 長浜市では7月17日午前7時から1時間で84ミリの激しい降雨を記録した。市中心部を流れる米川がはんらん、市街地で雨水が川に流れ込まなくなり、広い範囲で冠水した。
 県や市によると、1970年代には市街地のある国道8号の西側に水田があったが、近年は国道を越えて宅地化が進んだ。市域がアスファルトやコンクリートで覆われたため、田畑がためたり、吸収していた雨水が米川に集中。処理しきれず市街地にたまった雨水が行き場を失い、浸水被害を引き起こした-などと指摘している。
 県は、今回の水害は都市化による土地利用の変化が一因とみており、家庭で雨水をためる浸透ますの設置、公園での雨水貯留などが必要としている。
 県下水道課によると、大津市や草津市は雨水を流す下水道整備が比較的進んでいるが、「対応できるのは10年に1度、時間雨量50ミリ程度で、今回のような雨が降ればどこでもあふれる」という。  彦根地方気象台によると、今後は台風とそれに伴う秋雨前線の活発化で局地的な豪雨が懸念される。気象台や県は▽川や地下空間、地盤の低い所に近づかない▽2階など高いところに逃げる-と自衛策を呼び掛けている。
続きは・・・http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008091800039&genre=C4&area=S00
2008年9月18日付(京都新聞)

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