2008年9月12日金曜日

三笠フーズなど2社告発=事故米転売で農水省-ベトナム産米を国産米と虚偽

米粉加工会社「三笠フーズ」(大阪市北区)が工業用の「事故米」を食用に不正転売していた問題で、農水省は11日、清酒製造会社「美少年酒造」(熊本県城南町)にベトナム産うるち米を国産と偽って販売したとして、三笠と同社の関連会社で米穀加工販売会社「辰之巳」(大阪市)の2社を不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで、熊本県警に告発した。 基準値を超える有機リン系殺虫剤メタミドホスが検出されたり、カビが発生したりして汚染された事故米が食用に転売されたこの問題は、食の安全を揺るがすとして、農水省トップが「衝撃を受けている」(太田誠一農水相)と懸念を表明していたが、発覚から約1週間で刑事告発する事態に発展した。 三笠が2003年度から今年度までに同省から購入した1779トンの事故米の転売先をめぐっては、焼酎・清酒製造や菓子製造業者など実数で数十社を超えるとみられる。このうち、美少年酒造が辰之巳から仕入れた事故米32.4トンは「鬼ころし」など清酒7種8品目の計約3万本に製造、出荷していた可能性があり、美少年側は流通分の自主回収に入っている。
2008年9月12日付(時通信社)

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