2009年8月16日日曜日

新型インフル:初の死者 医療関係者「早期発見が重要」

インフルエンザの感染に特に警戒を要するのは、今回死亡した例のような基礎疾患のある人のほか、妊婦、乳幼児だ。全国初となる新型インフルエンザ感染者の死亡者が県内で出たことに、こうした警戒対象者を診る病院関係者らは危機感を強め、感染の早期発見やタミフルなどの予防投与、一般患者のマスク着用徹底などの対策を強調した。
 県腎臓病患者連絡協議会の高良幸勇会長は「腎臓疾患で透析を受けている患者は免疫力が弱まっている上に日常的に大勢の人が集まる病院に通い、体に針を刺す。普通の人以上に感染症対策と早期発見が必要だ」と話す。同会は会員に注意を呼び掛けるほか、県医師会に対し感染予防策の徹底を申し入れる方針だ。
 県医師会常任理事の真栄田篤彦小児科医師は「体力のない乳幼児は重症化しやすい。早期発見が必要」と指摘。発熱など感染が疑われる場合、早めにかかりつけ医に受診させることを勧める。那覇市内では保育園を中心に流行の兆しがある。「うがいや手洗いだけでは感染を防げない。毎日、子どもの熱を測り熱がある場合は登園を控えるのが一番の対策」と呼び掛けた。
 産科・婦人科がメーンの上村病院=沖縄市=は重症化を懸念し、感染が判明すると妊婦でも積極的にタミフルを投与している。感染患者と接触した疑いがあれば予防的投与もする。同院ではまだ妊婦の感染例はないが「夫が感染したという2人に対し14日にタミフルを予防投与した」という。
 県内で特にまん延が著しい本島中部の中頭病院=沖縄市=は感染管理認定看護師を配置している。新型の入院患者は隔離して治療しているが、外来では感染者と非感染者が混在しているので、外来者のマスク徹底を呼び掛けている。
◆早期治療呼び掛け 県医師会、7地区に
 県医師会(宮城信雄会長)は15日、新型インフルエンザに感染した宜野湾市の男性(57)が死亡したことを受け、県内7地区医師会の会長あてに新型インフルエンザの早期治療のための対策を取るよう呼び掛ける文書を送付した。
 文書では発熱の症状が見られる中でも特に基礎疾患を持つ患者に対し、簡易検査キットを使用して迅速に診断し、早期治療に努めるよう呼び掛けている。
2009年8月16日付(毎日新聞)
続きは・・・http://mainichi.jp/area/okinawa/news/20090816rky00m040004000c.html

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