2008年4月5日土曜日

『頑張る姿見せたい』 『切られ役』から福祉の道へ

 時代劇俳優から自身の病などを機に、大学で福祉を学んだ菅原研治さん(40)が4月7日、東京都荒川区立南千住第二中学校で特別支援指導補助員に就く。
 子どものころから俳優にあこがれ、中学卒業後、東映京都撮影所入り。二十代はフリーとして、人気テレビ番組「水戸黄門」などで「切られ役」を演じてきた。10年前、脳梗塞(こうそく)に。4カ月間入退院を繰り返した時、同じ病室のリウマチに苦しむ高齢女性が、時代劇が始まるとテレビに見入っている姿を見て「ハッ」とした。
 「まだ切られ役かよ、とふてくされていた自分の芝居に対する姿勢は何ていいかげんだったんだと。こんなふうに見ていてくれる人のことを考えていなかった」
 退院後も激しい不安に襲われるパニック障害に見舞われたが、「生の時代劇をお年寄りに見てもらいたい」と、役者仲間とともに老人ホームなどの慰問を開始。
 ヘルパーの資格を取り、大学入学資格検定(大検、当時)にも合格。2002年に花園大学社会福祉学部に入学し、2006年には日本福祉大へ入学、昨年九月卒業した。在学中に、養護教諭免許も取得し、荒川区が募集した特別支援教育の補助員に採用された。
 発達障害の子どもらを指導する教員を補助する。「頑張る姿を見せることで、子どもたちに思い出をつくってあげたい」と願っている。 
  (小林由比)
続きは・・・http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008040590134910.html
2008年4月5日付(東京新聞)

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