2008年4月21日月曜日

激務の病院去り個別出張、フリー麻酔医が増加

 特定の医療機関に所属せず、個別に病院に出向いて手術時の麻酔を請け負う「フリー麻酔科医」が増えている。激務や待遇への不満から退職する勤務医が相次ぐ中、空前の売り手市場になり、年収5000万円を超える医師も少なくない。病院の多くは「手術ができないと死活問題」だけに、需要は高まる一方だが、「後進の指導や術前術後の患者管理など大切な仕事が忘れ去られる」と危ぶむ声もある。(社会部 竹村文之)
 「引っ張りだこで目が回るほど」。男性医師は、大阪、兵庫の民間5病院で手術をかけもちする。麻酔の診療報酬(通常6万1000円)から一定割合を受け取る契約だ。別の病院の急な依頼と合わせ、年間約700件をこなす。
 私立医大を卒業後、6年間所属した医局には、外部の病院から出張の依頼が次々寄せられた。「これなら仕事に困らない」と6年前に独立した。休日も関係なしに依頼があるが、収入は以前の2~3倍に。「勤務医時代は自分のペースで働けなかった。自分の腕で地域医療に貢献する誇りも失っていない」と胸を張る。
続きは・・・http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20080420p101.htm
2008年4月20日付(読売新聞)

0 件のコメント: