2008年4月23日水曜日

音楽療法士育成手厚く

資格取得へ支援団体設立
 音楽を通して心身の障害の回復や、機能の維持改善を目指す音楽療法士を養成しようと、彦根市の「淡海音楽療法ボランティア」は、「淡海音楽療法センター」を設立した。
 ボランティアとして、老人ホームでの実践研修や講演会の受講などを通し、経験を積むことができる機関は全国的にも珍しいという。
 「めだかの学校は 川の中~」。大津市内の老人ホームで、同ボランティア代表の呉竹英一さん(67)がギターを片手に歌うと、約30人のお年寄りは笑顔になり、一緒に口ずさんだ。
 「皆さんの学校生活はどうでしたか」と呉竹さんが話しかけると、「風呂敷で通っていました」など次々と返事が返ってきた。
 呉竹さんによると、認知症で寝たきりのお年寄りに大好きな賛美歌を聞かせたところ、子どものころの話をし、体を動かすまでに回復した例もある。音楽が脳を刺激し、記憶を呼び起こすという。
 同療法は、日本音楽療法学会が資格認定している。国家資格にする動きがあることや、中高生らから「どうしたらなれるのか」といった相談が相次いだため、育成にあたることにした。
 呉竹さんによると、資格認定を受けたスタッフ20人が受講者一人ひとりの時間や状況に合わせて、論文の指導や実践研修を行うという。3月末には同療法士を目指す中・高校生を対象にした相談会を開いた。今後、年2回行う予定。
 呉竹さんは「音楽療法はますます必要となる。多くの人の心を健康にしたい、という気持ちを持った療法士を育てていきたい」と話している。
続きは・・・http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20080421-OYT8T00835.htm
2008年4月22日付 (読売新聞)

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